東の女子もいってみよう!「泥ん女合宿」
埼玉県の上尾を拠点としている「臼杵レーシング」の綿貫さんから声をかけていただいて、全日本選手権開催予定地の宇都宮ろまんちっく村で関東圏のシクロクロス女子選手合宿模様を撮影してまいりました。
ろまんちっく村は温泉と飲食施設には昔行ったことがあり、ジャパンカップの古賀志山頂の出店でろまんちっく村のビールを買った記憶があるが、いつのまにか常設のMTBコースができていたらしい。昨年のレースは見に行っていないので、いわば全日本の下見も兼ねることに。
(なお、この合宿開催は事前にろまんちっく村側の使用許可を取っていたようです。)
早朝、自宅近くから拾っていただき、綿貫さんが直前の富士チャレンジ200㎞の部で見事優勝したときのお話など聞きながら一路宇都宮へ。
(あたりは田園風景。)
(林間の常設MTBコース。散歩やトレイルランの人もくるけど常設ってすばらしい。)
内容は八の字、キャンバー、シケイン、つるつる泥上り、林間、スタートダッシュ+コーナーリング、シケイン+往復、だったでしょうか。
(池の周りのエリアに張る陣形を決める伊井親分)。
(要領よくマーカーが並べられた)
L2の選手をほかの人たちが指導するような感じでした。八の字練習といっても、違う大きさの丸がつながる八の字とか、とてもちいさい八の字、キャンバー部分もある八の字とか難易度とバリエーションさまざま。
(笑顔でサクサク走る綿貫さん)
上級者はそんな八の字をスピードにのったままなめらかにこなします。
L2の皆さんも、回数を繰り返すごとに「乗りこなしてる感」がアップしてきて上手になっているのがわかりました。反復と、アドバイス。
実は私もCX車体験できるように、綿貫さんはアンカーのCX車(試乗用)を3サイズも手配してくれていたのでした。。なので、八の字練習だけはしてみましたよ。
(写真は断固省略)。
・視線を進行方向に、とかハンドル切らない、とか基本的なことを教えてもらって八の字を繰り返すうちになんだかスムースに乗れてきた気がして楽しくなってきましたよ。こんど公園で一人でやろうかな
(レースは出ませんw)。
・ほかの練習メニューについては、事前にあらゆる方向の知り合いから怪我するからやめろと真剣なアドバイスの数々があった(どれだけ運痴と思われているのか。。)ので、ご遠慮しました。確かに初夏まではロードに乗っていた(当社比)けれどその後。。
・完全シロートの感想ですがアンカーのCX車、軽くていきなり乗る人間にも乗りやすかったです。
(この時点で無理な感じになり、撮影に専念しました)
池の周りのキャンバーをくねくね登ったり下ったりする練習。難しそう。
一見ドライだったけれども、乗るうちに湿った泥が表面に出て難易度が一気にアップ。MTBコース前のキャンバーも同様な土質に見えました。
JCX選手権の翌日の全日本選手権が楽しみですね。
(トイレに行ってる間にシケインの越え方についての説明をききそびれた)
(腰のリハビリで中の綾野桂子さんはコーチ役で参加。きびきびとした指導の声が飛ぶ)
( 地元宇都宮のL1選手、林口さん。きれいなフォーム)
(コーチ役にマーカー設置に活躍の、網代さんはご夫婦で参加。)
今になって思うとシケインは飛んでいるところばかりでなく準備動作をたくさん撮ればよかった。
これは撮りたい絵のために寄って撮ったもの。練習の写真だからね、こういうのばかりでなく引いた写真も必要ですよね。
(あれ、赤いジャージの人が飛び入りです)
ヒカル君のシケインはすんなりなめらか速すぎてなにがどうなってるのか把握できないうちに過ぎ去ってしまう。
終わってからFacebookに出した写真から後日シケインの前の足の外し方や踏み切りをどうする、などのコメントが盛り上がったりして、私はシケイン前後の乗降のへんからそんなに連写もしておらずもったいないことをしました。
※結論としてはスピードを殺さない無駄なく安全きれいなやり方を各自見つける、と言うことみたいですね(雑)
まあYouTubeにも色々シケインレクチャーの動画載ってるしね。
そうそう、今回痛感したのは絵になる写真やかっこいい写真を撮るだけでなく、あとで参考になる写真、という観点もあるんですよね。。
今回は講師になった方たちも、自分が無意識にやっていることを再認識して言葉で説明したり生徒の弱点を見つける練習をしたことで、技術の再認識やレースで相手の弱点をみつけるのに役に立つかもという声があり、なるほど、教え、教えられることは、相互に勉強になるのだなあと感心しました。
(言葉にして伝えるのが上手な武田和佳ちゃん。自転車一家で育ち小さいころから人に囲まれて自転車が上達してきたからかもしれない)
いくらうまい人でも、教えるときにぱーっとやって、がーっといって、それから、根性!気合!と指導するだけでは、なかなか具体的なものが伝わりませんからね。(昔はそういう教え方でもモノになる人はなったのかな。見て盗め的な)
(フロントのシングル化について語る女子たち)
一日目最後の練習はスタート後のファーストコーナーダッシュ。見ていて一番楽しかったです。普段は一緒にダッシュする機会のない人たちががっつり走りました。
(ハッスルして楽しそうだった伊井さん。)
一夜明けて。
朝、山がかったきれいな空気の中を和佳ちゃんとランニング。道端には秋の実りが色々ありました。私は喉の調子がもう一つだったのですが、湿り気を含んだ澄んだ空気のせいか、一泊したら治っていました。
宇都宮で自転車店https://www.facebook.com/gufocycleworks/
を営む中里聡史さんが二日目コーチとして合流。
★ポタリングイベント開催★たかポタvol.1 ~たかねざわでポタリングイベントはじめます~ | 【じてんしゃ部】特集 | 栃ナビ!
高根沢のポタリングイベント「たかポタ」開催にかかわったりされているようです
ろまんちっく村の常設マウンテンバイクコースはクマザサが茂る林の中にコーステープが張ってあっていつも走れるのですね。こういう場所がたくさんあると良いですね。
2013年デフリンピックのMTBで銅メダルを獲得した早瀬久美さんも参加。シクロクロスのレースでもお見かけしますよね。
リオパラリンピックのNHK解説をされたご主人の早瀬健太郎さん。
MTBコース前のキャンバーは縦に上ろうとするとかなり急。昨年のレースでは急坂登りがあって結構大変だったのでしょうか?(←見ていない) つるつる泥登りにはコツがあるんだそうです。
普段女子度高い女子であってもこのときばかりはがっつりとしたステップで登らなければなりません。
(MTBオリエンテーリング世界選手権出場の森さんは、インドネシア出張帰国直後に二日目から合流。)
これで今回の参加者は、「ろまんち」のコース攻略はばっちり?
一日目の夕食時綿貫さんより、
これまで西日本主導できたシクロクロスだけれど、東日本でも女子選手が増えてきて、レース内容としても充実してきた、そんな状況の中、東日本からチャンピオンを輩出したいということや、女子選手同士、レース会場であったら挨拶しあえるとよいね。というようなお話がありました。
長い間西の選手たちに囲まれながら続けてきた東の女、綿貫さんの話は、重みがありますね。
撮影についていえば、私はピアノの練習でいうと「ハノン」のように繰り返しの撮影ができたのは練習になった。。かな?最後暗い林の中でチャレンジした流し撮りや露光間ズーム。
露光間ズームは20枚ぐらいチャレンジして1-2枚ぐらいしか成功しなかった。。暗くなければもっと成功したかな。
(唯一、露光間ズームの写真に成功したといえるかも)
今回の写真は参考用なので、JPEGで撮ったもの1200枚一気に「撮って出し」を参加者の皆さん用にしたのですが(ひどい失敗写真以外、だいたいうつっていればよしとして)、flickrの一回のアップロードに800枚一気、とかだと「不具合が起きる可能性が高い」と画面で警告がでるのですね(苦笑)
あと、一つのアルバムにたくさんアップしすぎると、閲覧するときにPCやスマホのメモリーを圧迫するのでうまく見られないこともあるらしく、別のアルバムにすればよかったということも後でわかる。
レースのときは、300枚くらいをそのままJPEG撮って出しで人の目に触れても恥ずかしくないのが理想だけどまだまだ失敗だらけ。。。
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なんにせよ、いろいろ良い経験になった合宿でした。お世話になりました。
女子選手の交流とお互いのブラッシュアップの機会が増えるとよいですね~。
表彰台ウォッチャー
これまで私は、表彰台はこうあるべきという認識はなく、ただ見ていた。台が土管みたいで吹きさらしであろうが、仮面ライダーショーみたいであろうが、子供や犬が抱かれてたり、何を着て何を装着していようが、もっぱら悲喜こもごもや感謝・遺恨の気配、家庭環境等をかいま見るなど、三面記事的に楽しんでいました。表彰式という仕様がほぼ固定された短いセレモニーの狭間に見え隠れするドラマ。
先日インスタグラムてみた投稿。
米国のcxhairさん(SVENNESSのビデオ作っている)は非欧州圏きってのシクロクロス観戦サイト運営をしているご意見番であるがIn The Crosshairs – The Cyclocross News Source、初心者レースプロモーター向けの示唆として、かれの考えるポディウムのあるべき姿を簡単な線画で提示した。これがけっこう反響を呼んでいる。
・2位と3位の位置: 向かって左が2位、右が3位。(違うことってあるのか。。苦笑。4、5位の表彰台ありレースも画像を検索するとけっこう出てくるし、台がなくて1-3位の両サイドのに4、5位の選手が立っていることも。)
・腕: 中央の優勝者は肘を曲げずにまっすぐ両腕を掲げ、左右の2位と3位の選手はそれぞれ外側の腕を掲げるべき。隣の選手の顔を隠すことがないように。(自分も写真を撮っていて、ああ顔が見えない、と思うことがあるので、選手の方たちはちょっと気にかけてもらえると嬉しいかも。このパターン以外にもよい腕の掲げパターンはあるかもしれないけど。)
・ポディウムバイクなし: 1位の特権、とばかり思っていたので驚いたが、2位と3位の選手の機材スポンサー側からすれば1位の選手のバイクのみが写った表彰写真は撮ったり使う気がしない。ポディウム仲間の選手は("podium fellow")、レースキットをまとった身一つで、お互いリスペクトしあい、栄誉を分かち合うべき、という意見らしい。(これには異論が沢山ありそうだけどレースプロモーターへのアドバイスとしては表彰台写真をより広範囲に喜ばしく拡散するという観点も?)(こういう場面で平等とか必要なのかな?)(画像検索すると、表彰台全員のバイクが立てかけられた写真もあったりする。。)
ところで、「リスペクト(敬意を払うこと)」、そういえばUCIレースのスタート前にチーフコミッセールが常に口にする言葉ですね。「お互いにリスペクトし、安全なよいレースを。」←こうでしたっけ?
ここに書いたほとんどは新米レースプロモータ向けの表彰台のセットアップ方法についてインストラクションである。2位と3位の台は確実に正しい側に設置されねばならない。他の点についてはすべて、他の選手への敬意に関するものだ。自分の腕がほかの選手の顔にかからないようにし、バイクをもちこまない。これが敬意をもった表彰式というもの。プロやアマを問わない。自分は観戦者だが、誰かのすばらしい業績(表彰台に上ったこと)が他の選手の肘によって台無しになってほしくないと思っている。
ヨーロッパは具体的な敬意の表し方について他の地域よりも厳格な運用があるようだし、他の国にもいろいろな背景や言い分、文化的なものがあるだろう。具体的な各論は別として、他者への敬意、レースへの敬意という発想がつねに皆の根底にあれば、より気持ちのよい表彰台が増えるのかもしれませんねー。。
今一般に通用しているルールや様式やマナーも言われたから守る、叱られるからやらない、というのではなくその根底に流れるスピリットを踏まえたうえだと本人たちも周囲も前向きに柔軟に振る舞えるかも知れない。
私も三面記事的な好奇心オンリーを脱し、そこにリスペクトが感じられるのか、という観点からも表彰式を味わってゆきたいと思います。。。ということを再認識させてもらって有難うございました。という記事でした(苦笑)
。
(厳密なルールにのっとっての話ではなく個別の各論はよくわからないのでご了解ください)
(文脈はなれた余談)
ポディウムでほかの選手の顔を隠していたケースはこれを思い出す。2009年ミラノ~サンレモ。
ハウスラーが逃げ切り寸前、後ろからやってきたカヴェンディッシュに数センチの差で差されて、ゴール後倒れこんて起き上がれず泣き崩れた、カヴも嬉しくて涙が止まらない双方涙涙の表彰式で、カヴが、ハウスラーの顔を大きな花束で覆い隠してしまっているのにもまったく気づかないで自分の喜びの涙に浸り、ハウスラーも花束に顔をつつかれていても反応せず失意の表情、お互い自分の感情の渦が激しすぎて何も見えなくなっている状況で、あれはあれでそれだけ悲喜こもごもがはっきりしていてどこか微笑ましかったですけどね。
選手の顔全員バッチリな表彰台写真を撮る必要があるカメラマンたちはハラハラしていたかも。
広角レポート(?)、茨城CX#1(旧七会中ステージ)
国内のCXレースも16-17シーズンが開幕。茨城(いばらき)シクロクロス第一戦の旧七会(ななかい)町ステージに行ってまいりました。
- 昨シーズン「シクロクロス茨城」、として開催された旧七会中ステージと城里ふれあいの里ステージが「茨城シクロクロス(土浦と取手)」と一つになったようですが、行った人の評判がよく、見に行ってみたかったのでした。
茨城シクロクロス | シクロクロスFANのため、世界で戦える選手を育てるため我々茨城シクロクロスは挑戦を続けます。
- 前日まで雨で当日晴れ予報だったのも、泥プラス青空の絵が予想されポジティブ要素。
場所は、車に同乗させてもらわないと公共交通機関+タクシーでは常識的な金額ではたどり着けない場所でした。。
- あたりは感じのよい山あいの里。家が見当たらないところも通ったけど綺麗な景色。周囲はゴルフ場がいくつかあるようなところでした。
会場に到着する頃には湿気と太陽が両方揃ったすっかり蒸し暑い日に。L1とマスターズのレースの終わった頃に到着しました。
- 知り合いにぽつぽつ遭遇すると、前日当ブログにアップしたインタビュー記事の反響が結構あったのでおどろいた。長い文章なのにレース前日(か、当日)に読んでくれた方がこんなにいるとは有難い。さすがサイトーさんを題材にさせてもらっただけのことはある。白い巨人、斎藤朋寛選手のひみつ - tannenbaum居眠り日記💤
到着まもなくつくばのC1選手、佐復さんに遭遇した。運営にも関わっているらしい。奥さん(わたしとはNysネタでキャーキャーいう仲間)が出場するL2のレースを観戦しながら(二人の小さいお子さんの世話をしながら)コース案内をしていただいた。ありがとうございました。
(走り終えたL1選手と階段)
スタートした直線の正面には階段が見えるがいったん道路わきのダートの直線を経由してから登る。階段の上はグラウンドになっていて、くねくねコース。前日までの雨でよい感じに泥になって面白く(=大変に)なっているらしい。階段上のグラウンドからダートのくねくねアップダウンを経て、川の横の直線があり、昨年の初回レースで有名になった「三角定規坂」へとつながり、フィニッシュラインのある場所へ。いろんな要素があるコースらしい。
(超広角レンズはこういう写真のときに便利ですね)
階段脇からフィニッシュライン方面を望む。左のほうには「三角定規坂」があるので、すぐそばで見たかったのだが、この日は初めての一眼レフ二台で重い装備だったのと蒸し暑いのとで、遠いところにあった坂の写真はありません。
佐復さんは昨シーズン雪の城里ステージで表彰台に上っているが、主催者の方がC4選手中心に呼びかけてシクロクロススクールが何回か開催されており、そのスクール講師を務めてきたらしい。まず地元のシクロクロス選手を育成してゆきたい、という主催側の真面目なアプローチ姿勢が感じられる。
- また、会場も全日本選手権など格の高いレースとなっても対応できる要素をすでに取りそろえたものになっているという話。確かに昨年廃校となったばかりの学校で設備条件も揃っているようだ。しっかりと足場から固めてこうとする、志の高さを感じた。
- もともと評判のよかった茨城シクロクロスとの一体化でますます期待できる茨城のシリーズになりそう。
「七里きのこセンター」の出店。その場で揚げたきのこを何種類か試食させてもらったが香りが良くておいしかった。お土産にあわびたけというのを買って帰っていためて食べましたが、おいしかったです。
出店の関係者の方々がフレンドリーな雰囲気もよかったですね。暑かったので、自販機がなくても飲み物が買えたのもよかったです(この日C3、C2、C1だけの観戦で4本を消費しました)。
このスペアリブ、去年購入経験者からお勧めされたのですが、豚を育てた方ご自身が焼いています。あらかじめスモーク液につけて、仕上げにスモークをかけているので、塊で買って帰ったあとも、オーブントースターで温め返して十分楽しめました(家族と奪い合いで骨までしゃぶるありさま)(笑)
今回の私の装備は、D7000とD750に超広角12-18ミリと望遠をそれぞれつけっぱなし作戦。今回は家の近くでピックアップしていただけたのもあり、重いけれど一眼レフ二台持ちにしました。
- 北京で広角撮影用の軽いAPS-Cであるα6000の広角より標準レンズを破損したので、1週間広角にうえながら撮影したトラウマが。
- 重さは、あまり歩き回らなかったのですが、暑さにやられたのかやっぱり疲れました。
- あとでこの日の自分の写真を見て愕然。姿勢が、両肩がいかって首が前に突き出されてみっともない。重すぎたのか。。持ち方を考えなければ。
- あとはとっさに望遠と広角を取りだすためのかけ方。ストラップどうしようか。
とかいいながら、カテ2とカテ3レースをほとんど望遠オンリーで撮っていたのは暑さ故か、いつも通りレースになると頭の回転がストップするせいなのか。。
ぼんやりしたまま過ぎてしまったのがカテ3とカテ2。カテ3のお友達も元気がなく、声をかけても反応がない。後で聞くと熱中症に苦しんでいたようです。あの暑さでは無理もない。
12-18㎜で構えているときはぐわっと歪みのある構図を狙ってるので、手前側のラインで走っていただけると大変うれしいです。遠くのラインを走られると、異常なまでに遠くに写るのです。
これはグラウンドから下がってきて一段目?のダートですが、土の駐車場の端に陣取っていると、地面からの湿気と熱で本当につらかったです。選手の方はもっとつらかったでしょうね。。そのあとアスファルトの駐車場に移動したら、そちらのほうが涼しかった。不思議。
皆揃ってうなだれている。
ここの階段の質感をうまく構図に活かせるとよかったんだけど。
C2は北京遠征に参加していた藤田拓海選手が独走勝利。受験で1年ブランクがあったらしいですが、快勝おめでとうございます。北京では道路事情にショックを受け、バイキングでもチャーハンとスパゲティばかり食べている印象の彼だったけれどもじきに順応していました。
若々しいC2ポディウム。左から積田、藤田、山本選手。
そういえば、MC須藤むつみさんも北京遠征に選手として参加していたのでした。1週間一緒に移動した間柄としては、なんだかこういう風景はうれしいですね。
12-28を持参したのはスタート前のこれを撮るためという感じもあります(レース中はうまくいかないことも多いので)。私がスタート前、並んでいるところにきて下から構えたときには、選手の皆さまには胸を張ってめらめら「殺気」を醸し出していただけると嬉しいです。
正面から。いい感じの写真なのによそを向いている方がいますが、次回からはお声かけします(苦笑)
最初の階段先頭は3UPの根本選手。腹膜炎の手術と肩の不調で病み上がりのSNEL向山選手が続く。すごいファイトだな。
5番手ぐらいにいた、MISAKAジャージの加藤選手(臼杵レーシング)は、3月に物見山→シロクマパンまでサイクリングしたとき前を引いてもらった。昨シーズンシクロクロスに参戦まもなくC1に昇格、クロスバイクで速く走るのに挑戦中(?)。ほんとに速い。
さあ、このあとどこで撮ろう。
グラウンドから下ってきて一段目のダートのところで。選手の塊は絵になるなあ。でもフェイスブックとかでは、上の階段の写真みたいな、みんなの状況がわかる写真のほうが喜ばれるみたい(構図は度外視)。結局、あんたレースでどんな写真撮りたいの?ということになるんだろうけど。
スタート前暑いし調子もとか泣き言めいた感じのコメントをしていた秋山悟郎選手(アクアタマ)が、後方スタートも得意のじりじり順位上げ走行。さすがごろーちゃんの声が飛ぶ。そうそう、広角レンズが喜ぶラインで走ってくださって有難うございます。
小坂正則選手がどんどん差をつける。重いギアを踏むのをやめない。それゆえか筋肉が美しく撮れる。
2位を走行する鈴木禄徳選手(PAX)から1分差ぐらいまではタイム差数えてたけど、その後ぐいぐい手がつけられないぐらいの差がひらいた。
単独走行で差がついても容赦しないファイトの源泉はどこにあるんだろう。頭のなかに計測器とかあるんだろうか。
それから待つこと4:25差で「2」のサインをしながら秋山選手がゴール。鈴木選手はパンクしてしまったらしい。
取手(小貝川)ステージ、土浦ステージと茨城シクロクロスシリーズの人気を作り上げてきたオーガナイザー、影山選手が三番手に。みんな暑くて遅れたり汗ダラダラなのに、彼だけ涼しげで皆が不思議がっていた。後で聞くと朝早くから設営で十分汗を流し、飲み物をたくさん飲んでおいたから、ということだそうだけど、体質もあるんだろうか。
表彰式はこんな。もうガーベラが定番なんですね。むくつけき男性にシンプルなガーベラのミスマッチがなかなか味わい深い。
副賞は野菜いりボックスですが、このお野菜がまたおいしいと評判。私もおすそわけを頂いて帰りましたが、普通のねぎ、とか、やまいも、とかが不思議とおいしくて、これは表彰台狙う価値ありと思いました。
受付テントもこんな風に地元のどら焼きが置いてあったりして、ホスピタリティがあふれていますね。いいね、城里シリーズ。すっかり胃袋から魅せられてしまいました。そういえば覗かなかったけれど、マッサージのブースもあったんですよね。
今後の発展が楽しみです。ビッグレース開催も十分考えられますね。
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(翌日の報道から)
天下の朝日新聞にシクロクロスが取材される時代になったのか。
www.asahi.com
城里町では自転車のオフロード大会「茨城シクロクロス」の開幕戦があった。県内外から参加した約230人が廃校利用のコースで健脚をみせた。
- シクロクロス、と、いきなり一般に馴染みのない名称を使わず、「自転車のオフロード大会」という言葉で、読む側にイメージを描きやすくする、流石、一般紙読者を想定したプロの仕事である。
- 「健脚をみせた」という表現の距離感。いざ自分の慣れ親しんだ競技に使われると新鮮だ。ここで選手たちがみせたのが「夏の間クリテで鍛えた地足」とかになると朝日の読者向けではなくなる。
23歳以上の男性の部で優勝した長野県佐久市、小坂正則さん(52)
- 何度も噛みしめたくなるスルメの様な一文である。一体、20代30代40代の選手は出場していたのか、出場していたなら何故、どんな風に52歳*1が勝利したかと疑問が湧くかもしれない点についてはスペースの関係だろうか言及することなく記事は終わっている。
記者さんが沿道で写真を撮ったり、小坂正則選手にインタビューしているのをを見たけれど「なに、これ」と感想を言い合う同僚もなく、単身いきなりあの世界をかいま見た心中はどうだったか。
一歩、引いた視点から見た距離感。自分も、突っ込んでゆくばかりでなく、客観的な、広角レンズのような視野もときには(いつもは無理。笑)思い出せるマニアでありたい。。よくわからないけど。
*1:正確には53歳
白い巨人、斎藤朋寛選手のひみつ
数年前からシクロクロスレースに本格参戦再開後、みるみるC1上位に、昨シーズンはAJOCC初優勝を遂げた、「さいちん」の愛称で親しまれる斎藤朋寛さんからお話をお聞きする機会がありました。(株)ジャイアントの社員として、MTBとシクロクロスのチームの監督も務める斎藤さんは現在39歳、大学卒業後プロのMTB選手として活動していた経歴を持っています。
(シクロクロス主要リザルト)
宇都宮シクロクロスエキシビジョン:5位
幕張シクロクロス:5位
湘南シクロクロス#1:2位
2015 全日本シクロクロス選手権エリート男子: 9位
シクロクロス千葉:3位
湘南シクロクロス#6 平塚大会:優勝
2015-16 JCX シリーズランキング:16位
(お話を聞いたのが4月だったので、昨シーズンが終わったばかりな感じの内容になっておりますが、ご容赦ください)
【ポジティブさの秘密】
斎藤さんといえば、いろんな面で活躍してらっしゃる印象です。海外出張を頻繁にこなし帰国直後のレースでも上位、GIANTチームのマネジメントもして、家族との時間も確保。「ノミニケーション」もおろそかにせず。まさに八面六臂ですよね。
ありがとうございます。実際はそんなことないですけどねー。
疲れたりしませんか。
カラダ弱いから疲れやすいですよ、お腹もよく壊すし(笑)。気持ちの方は基本的に色々なことをなるべくポジティブに考えるようにしています。
斎藤さんと接して嫌な気持ちになったと誰かが言っているのを聞いたことがありません。
実際は結構陰で言われるタイプかもしれないと思いますし、自分自身もネガティブになることも多いしフラストレーションもあるんですけど、最後はポジティブシンキングで気持ちを切り替えています。
嫌いな人はいないですか、という質問項目を事前のメモにかきましたが、その趣旨としては誰が嫌いとか聞きたいのではなくて、そういう相手にどう対応しているのかと思いまして。
嫌いな人は一瞬一瞬にはいると思いますが、あんまり気にしてないから忘れちゃいますね。「嫌い」とは違うけど、ネガティブな発信をする人は「残念」ですね。でもそれを見て楽しんでたりもしますけど(笑)。あと、実世界ではなるべく関わらないようにしています。
【15-16シーズンを振り返って】
昨シーズンはますます快進撃という印象でしたねー。
JCXランキングは最終的には16位でした。その前のシーズンは25位でした。
凄くアップしていますね。
前のシーズンもその前年からはだいぶ速くなって満足がいく出来だったのですけれど、今シーズンは大満足な結果でした!目標だった全日本での一桁と同一周回完走も実現したし、あとAJOCCレースで初優勝もできたし。
シーズンの終わりを締めくくる、湘南CX平塚での勝利でした(3月21日)。
平塚は勝ちたくて参加しました。自分もシーズンオフに入っていたし、もちろんライバル達も少なくて、普通の判断基準なら参加しないレースだったのですが、(ひそかにライバル視している)PAXの宮津君が2月末に茨城で優勝したのを見て自分もAJOCCで優勝したくなって(笑)。レースするまでは、出るならぶっちぎりで勝ちたいと思っていたけど、お太れ期間が長すぎて優勝はできましたけど中身は全然走れませんでしたね。
それにしても、その前のシーズンもよかったですが、15-16シーズンはよいシーズンになりましたね。
開幕レースの宇都宮シクロクロスエキシビジョンであのメンバーの中で5位になって、「なんだか、今年走れるかも」って思いました。
2月7日の千葉シクロクロスもお台場1週間前の練習目的で出場したのですが、台湾出張直後で体調よくなくて走れないと思っていたけど、武井選手と一緒に前半走ることができて楽しかった。その後パンクして離されちゃったんですが。
あのとき武井選手と斎藤さんのランデブーは見ごたえありました。コーナーリング二人とも攻めていて。
(優勝した武井選手とのランデブー。15-16千葉)
それから12月6日の飯山の全日本選手権。斎藤さんがMVPだと思うという人がいました(9位)。走りっぷりがとてもよかったと。
そう言ってもらえて嬉しいです。あのレースはホントにあの日のベストは出し切れました。ゴールした後に嬉しさのあまり一人感激してしまい9位なのに涙出てきたんです(笑)。でも、最後に兼子選手に競り負けたのは悔しかったですけどね。
もともと飯山のコースは得意なんですか。
初めて走るコースで、試走の段階でペダリング区間が多くてパワー必要だなと思ってました。でも雨が降ったことで当日はマッドになり、順位が上がる結果になりました。
難しいコースが好きですか。テクニックがあるから。
というよりまわりの選手に比べて明らかに脚がたりないから、テクニカルなコースのほうが「脚のなさをカバーできる」というか、悪いコンディションのほうがしめしめ、という感じですね。洗車と洗濯は大変ですけどね(笑)。
勝った湘南平塚は強豪メンツが揃っていたら、脚力が重要視されるコースなので、下手すると20位ぐらいだったかもしれないぐらいです。
でもそこで勝ったんですよね。斎藤さんの好きなコースはどこですか?
幕張のナイトレースとか野辺山が好きですね。
昼だったとしても好きですか?暗いのが好きとか。
昼は走ったことないです。成績はともかくコースが面白くて、観客がたくさんいるレースは走っていてホント楽しいですよ。
観客が多くて、盛り上がるコースであることが重要なのですね!苦手なコースはどういうところですか。
踏み踏みのコースは脚がないから苦手です。信州CXの富士山とか、関西のマキノとか。
【子供時代の運動歴、自転車競技歴について】
特に目立ったことはやってないです。小学校で剣道を2年。中学は野球部に所属して主にセカンドとライト。バントは得意でしたが、打てない子でした。。高校は先輩がMTBをやっていたため勧誘されなぜか山岳部へ入部。当時は毎年関東大会にも出て気象図も昔は読めました(笑)
レースは、高校通学に買ってもらったMTB(パナソニックのマウンテンキャット)で実家の隣の清川村で行われたファットタイヤサーキット(ブリヂストンサイクル主催)に出たのが最初です。その後、高校時代に参加費が安いだけの理由で輪行して当時信州で開催されていたシクロクロスミーティングに土日で参戦し、カテ3優勝、翌日のカテ2で3位になったりしました。
有望選手に見られる昇格直後のカテゴリーでまた上位、というパターンですね。
大学1年のときに白馬さのさか大会でエキスパートクラスで優勝してエリートへ。その時の3位はシクロクロス全日本の澤田監督です(豆情報)。
その後、XARU(略は、クロスカントリー・アスリート・レーシング・ユートピア)チームの立ち上げ時に加入。白馬岩岳で開催された全日本選手権でうっかり5位になり、急に注目されるようになりました。(この時、外国人がまだ参加していたので日本人では3位だったと思います)その年の後半には、XARU監督の石丸さんの配慮でSUNNシピーチームに加入。スイスの世界選手権にもU23日本代表で選ばれました。ちなみにXARUの1年目メンバーは武井きょうすけ、合田正之、色川浩樹の錚々たる面々がいて、色々監督を困らせてました(笑)。
青春の上り調子な時代ですね。
翌年、GIANTから声がかかり1998年から2000年まで3年間TEAM GIANTで走りました。1年目は3位2回。2年目は春の岩岳2位、全日本5位。最後と決めて走った3年目は、ワールドカップシドニー大会で日本人1位で完走。シドニー五輪選考会4大会のうち1大会で優勝、アジア選手権で2位。などがメジャーリザルトです。
そんな風に有名プロ選手としての階段を登っていかれたのですね。。シクロクロス会場でお話するようになったころ、周囲から斎藤さんはMTBのすごい選手だったんだ、としきりと聞かされていました。当時失礼なこと言っていたらご容赦ください。*1。
・・ところで、昔の信州クロスの時代は頻繁に出場されていたのでしょうか。
クロスは大学時代に信州のシクロクロスミーティングは出ていました。藤森さん、古賀さんがバリバリの時代ですね。
写真がでてきたんですが、今朝さがしたら、東海大学のジャージで出ていたのがありました。大竹号です。
大学の近くにあったサイクルショップオオタケにたまに行っていて、大竹さんによくしてもらってました。感謝です。
えーぜんぜん別人みたいです。なんでだろう??
(突然写真を撮られて、かゆくなった。)
たぶん箕輪だと思います。97年あたりですかね。ジャイアントに入る前年です。
学生のときは、まあまあ焼けてますね(笑)。ちなみに横に写っているのは柴田健太郎君で当時僕のライバル。そして今でもMTBでライバルです!
(斎藤さんご提供の写真)
オリンピック選考会で勝ったポディウムの写真は白いですね。
外であまり練習してなかったんじゃないかな、そんなには(笑)
それで勝ったのですか?今も昔も効率いいですね。
いや、それは冗談で(笑)この時は雷太さんと終始一騎打ちしてやりあってめちゃめちゃ楽しくて、でも最後お互いメカトラしあった末、ボクが勝っちゃったんですよ。レースの前に雷太さんから「勝ちたい気持ちが弱いヤツがレース走っても勝てないぞ」って言われて。色々と思いのあるレースでした。
皆の記憶に残るレースだったようですね。
【シクロクロス参戦と台頭】
近年シクロクロスのレースに本格参戦されていますが、それまではビジネスマンに専念されていたんでしょうか、どういうきっかけがあったのでしょうか。
2000年を最後にMTB選手を辞めてからずっと走ってなかったんですが、2010年ころからシクロクロスがブームになってきてて、GPミストラルに先輩のバイク借りて出たりしだして。
一番のきっかけは、以前弊社で代理店をしていたZippのカーボンチューブラーホイールを最終社内価格(内緒)で購入したのはよいけど使い道ないかと思い、ふとシクロクロスに使ってみようと思ったことがターニングポイントです!
そしてそのホイールを使って出た12-13シーズンのRapha野辺山シクロクロスのC3で3位になって昇格(その時の1位はCCJPでタキザワの渡辺氏)、次戦のGPミストラルでC2優勝して2戦でカテ1に上がれちゃってハマりました。(その時の2位は、MTBで出場していた轍屋の橋口君です)
当時体型もかなりぽっちゃりしていて(最大で62kg)、その後絞り始めたんです。
C1に上がれたので「12-13シクロクロス東京」に出られたんですが、成績はマイナス4ラップくらいでボウズ高倉さんと争っているくらいの位置でした(高倉さん昔速かったですよね)。
当時は空気圧もまだあまりシビアに考えていなくて。1時間がまだ長いなーというか、完走できていなかった気がします。タンネさん、そのころの僕の存在は知らなくて写真撮ってないんじゃないかなー。
【TCX快進撃の波に乗った14-15 シーズン】
14-15シーズンのJCX開幕戦茨城CX小貝川で自分では奇跡の4位になっちゃったんですよ。雨のおかげでドロドロになってくれたおかげで、JCXレースで4位ですよ。ここでボクだけじゃなくて、サポートしている合田選手も2位になり、GIANTのTCXは泥はけ性能がすごい、と噂がひろがりました。
あの小坂正則さんが、レース後にTCXすげえなー、ってレース後に泥が全然詰まってない合ちゃんとボクのバイクを見て感心してくれていました(笑)。
(14-15の小貝川、スタート直後)
TCXの性能といえば、なんといっても全日本選手権菅生の泥での優位性が騒がれた印象が残っていますが。
そのシーズンは小貝川、野辺山、菅生の泥レースでTCXの性能が発揮され、快進撃が続いたわけです。(野辺山は成績あまりよくないですが)小貝川では山本カズが2周までゆっくり走ってくれたおかげで、合田選手と小坂選手と4人で走ってめちゃめちゃ感動しました。まさか俺、小坂さんと一緒にレースしてるなんて、って。
彼らと比較したら当時のボクの脚力なんて、HPで言ったら100対60くらいの差があっても、泥コンディションにバイクの性能とタイヤのセッティングがバッチリ合えば、HP低くても(途中までなら)なんとかなる、と分かったレースでした。
全日本の菅生は、スタート後泥で皆がトラブっている中、1周目によく見たら1位の竹ノ内選手の後を自分と合田選手と、スタートで少しミスした門田選手が2位~4位で連なって走っている姿があって。一瞬錯覚しました、ホント! その後は、泥のゴキブリホイホイみたいな路面の担ぎで走ることができず毎周歩いてしまい、最終的には13位でマイナス2ラップでした。
毎周回歩いていたので、アリちゃんに「歩くなー!」って毎周怒られていました(笑)。
この全日本のとき門田さんは2位でしたね。ジャイアントのフレームとともに上昇気流に乗った斎藤さんだったのですね。
=選手復帰後のステップアップ秘訣集=
【ターゲット・ロックオンと見える化】
忙しい中ここまでリザルトが上昇してきた秘密についてお聞きしたいです。
練習時間は確実に少ない部類のライダーです。15年は自分で課した年間5500kmの目標を達成して自己満足しました。でも今年(2016年)に入って、全日本の内容で満足したのと、出張や飲み会で「お太れ」が多かったので、2-3月の練習時間はなんと6時間と9時間! 2月はそのうちお台場の試走とレース2時間が入っての数字です(笑)。
それを考えると尚更に出された結果の凄さを感じますね。練習する暇をとるのが難しい斎藤さんが強い秘訣は何なのだろうと思っていました。
練習は短時間ですけどしていますが(笑)。あとは短時間での成果を出せるように最大限効率的にできるように考えています。
例えば、目標とする選手を定めて自分との差がどれくらいあるか、その差を埋めるためにどんな練習が必要なのかを考えます。今シーズンは合田選手を目標としていました。前のシーズンで4-5%くらい差があったのですが、今シーズンは宇都宮、全日本、野辺山二日目、シクロクロス東京は彼に勝てました。(←すらすら出てくる)。
合田さんとの勝ち負けを全部おぼえているのですね(驚)。練習時間が少ないなかでどうやって追いつくのでしょうか。
毎月少ないわけではないですよ。この人に勝ちたいと考え、〇%差がある、ということが分かったところで目標をフィジカルとテクニックに分解して月別のターゲットを決めます。今月何をしなきゃいけないのかをざっくりと決めて練習しています。でも練習時間とか天気とかあるので月毎にざっくりです。ほんとうにざっくり(笑)。
目標を立てるきっかけにしているのですね。
なにはともあれ目標を明確にすることが大事だと思います。あとそれに向けてのアクションですね。
例えば、Livの武田和佳選手でいえば、全日本王者の坂口聖香選手と比較すると明らかにフィジカルが足りないです。テクニックはまぁまぁですが。それを「このレースで2位だったから惜しい」とかではなくて差を数値で明確にする。
数レースで比較して差はパーセンテージで。仮に5%差があるとすれば、今レースで平均200Wなのを、追いつくには210W出せるようになれば近づけている一つの指標になるので、モチベーションも高く練習できると思うんです。
ボクが効率的になんとなくできているのは、ロジカルに考えることができて、短時間の練習でやった気になって満足できる(笑)ところでしょうかね(笑)。
かっこつけて言えばPDCAです。<
By Karn-b - Karn G. Bulsuk (http://www.bulsuk.com). Originally published at http://www.bulsuk.com/2009/02/taking-first-step-with-pdca.html - 投稿者自身による作品. Originally developed for Taking the First Step with PDCA, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5236801
PDCAって?
Plan Do Check Actionですね。
「デキるビジネスマン」なかんじですね。
【ご試走は計画的に】
シクロクロスは試走が大事です。UCIの猪苗代は前日入りして十分な試走時間がありましたが、シクロクロス東京では試走時間が20分しかなかったんです。それでも皆同じ条件なので時間を最大限に活用できないか考えるのも楽しいです。
胃がきりきりするとかじゃなくて、楽しいのですか?
会場に入る前から考えておくんですよ。最近だと事前にコースの画像や動画が見られたりしますよね。去年のビデオみて路面の状況を見たり、タイヤも現場で付け替える時間を節約するために、先にだいたいアタリをつけて決めておく。
(14-15中井町、木の滑りやすい微妙な段差をひらりと飛んでクリアするのを観客が喝采)
試走はレースで確実な走りをするための貴重な時間です。
その中で空気圧の設定が一番のキーになりますが、お台場では20分で1周ごとにコンマ1づつテストしました。でも、最初の圧があまりに的外れなら時間ないと適正を見いだせない場合があるので。
お台場では試走時間終わった後もコース外の砂浜で適正圧をずっと探っていました。0.95から1.15くらいまで試して、どのくらい下げたらどの砂で走りやすくなるか、その代りコーナーでどのくらいヨレでしまうか。そのメリットデメリットをそのコースでいちばんいいのはどこになるのかを確認する。
このセッティングを出している時間が楽しいんですよね♪(←すごく嬉しそう)
楽しいんですね(笑)
…楽しいんです(笑)
【お台場で読みが外れた話】
それがたまに外れるところもあるんです。今回のシクロクロス東京ではそれがはずれちゃった。日曜日レース前に雨が降ってシングルトラックぐちゃぐちゃになって、試走はお昼、間違いなくマッドコンディションだと思っていたんですよ。
雨が降ったので、砂のところは締まったんですよね。
サンドタイヤで低圧ベタベタで砂を走るのが普通なんですが、シングルトラックをそれだと走れないので、マッドタイヤにしてまあまあ空気いれても走れる、と判断しました。これが昼の試走段階。しかしその後女子のレース中にどんどん晴れてきて。
アップしていた場所からはその状態は見えなかったし、見に行くことをおろそかにしちゃったんですよ。で、レース開始後みんな1周目で長いビーチにはいったときに、うわ、なんだこれ、重い、と。結構乾き始めて埋まってしまったんですよ。
最初の3周は波打ち際を走っていた人が多かったんですが、思ったよりどんどん乾いてきて、みんなその後は右側の観客寄りを走るようになって。
そういえば、小坂正則さんもそのことをレース後ぼやいてらっしゃいましたね。
なんで失敗と思ったのかというと、スタートラインで國井さんがサンドタイヤ装着してるをみて、レース中もシングルトラックを普通に走ってる國井さん見て、くそーと思いました。
終わった後國井さんに「タイヤをチェンジしてもう一度走りたい」って言ったら、國井さんも僕もです。って言ったりして(苦笑)
そういうのを含めてシクロクロスは楽しいな、面白いなと思います。
【アドバンテージにつながる「小知恵」】
あと斎藤さんといえば、私の中で印象的だった事といえば、菅生で全日本があった時のスタート前のシューズにコンビニ袋。
小知恵ですね(笑)。
小知恵ですか(笑)
みんな、スタートラインにやってくるだけでシューズもバイクもドロドロ、必死の形相で立ってる。スタッフもぎりぎりまで泥落とす作業をしたり。私もシリアスな面持ちでカメラを構えていたら、ふと斎藤さんがこっちを向いて自分の足元を黙って指さすと、コンビニ袋を履いていた。教えてもらわないと、この写真は撮れませんでした。
当日事前にジュニアと女子のレースを見に行って、スタートライン横で泥がゴキブリホイホイみたいに靴底にまとわりついてトレイルシューズでも歩くのすら大変でした。そこで考えたわけです。
観戦者も特にスタート地点近辺の泥は参りました、長靴の底が分厚く重たくなってしまうほどの泥のくっつき方で、あそこはひどかった。
常に何かアイデアがあることで、ライバルからアドバンテージを稼ぐことができるので。基本脚がないんで頭使ってます。
いやーしかし当日見て気づいて、そこからその場でコンビニ袋を探したんですね?
チームカーの中からセブンイレブンとローソンの袋が出てきて、門田選手がセブン、ボクがローソン使ったんだったな(笑)。
竹之内選手なんてスタート地点に3台ぐらいもちこんでいましたよね、あそこに行くまでとその場で交換する用のと、予備と。
僕らは手前の舗装路で足にビニール袋つけて、スタートラインまではバイクを担いで持ち込みました。おかげでペダルハマらない選手を横目にスタートで前に出られましたよ。
(斎藤さんご提供の写真)
【チューブレスタイヤでシクロクロスはこれだけ走れる】
用意周到というイメージが強いですが、レースの時タイヤやホイールは多めに持参するのですか。
個人的にはIRCのチューブレスタイヤを使用しているので、予備はそれほど多くないです。チューブラーは張り替えないといけないけれどチューブレスはその場で交換できるので。チームの門田選手はサポートの関係もありチューブラーです。組み付けも弊社のスタッフが仕事として貼ってくれます。プロですから。
自分は自分で作業するのでタイヤ貼るの大変だし(笑)、チューブレスでいいやってここ2シーズンチューブレス使ってます。弊社の完成車のスペックもチューブレス仕様ですし、いいカーボンホイールがあるので!(ちょっと宣伝)
チューブラーとチューブレスの感覚の違いってあるんですよね?
チューブラーのほうがしなやかです。砂地とかミストラルみたいな荒れた路面ばかりなら、チューブラーがやっぱりいいと思います。(図解で示される)
チューブラーは全体がしなって沈む感じで、チューブレスはサイドのビードがリムにハマっているので、上だけしなってリムサイドはしならない。ネガティブにいうとしなやかさに欠けるんですが、ポジティブにいうとコシがあってサイドグリップが生かしやすい。MTBっぽいですね。コースによりますが、チューブラーならコーナーで外にふくらんでいっちゃうところが、チューブレスだとこういう風に行ける。(当社のイメージです。(笑))
なるほど、練習すれば、チューブレスでもこれだけ走れる、というお手本になりつつあるわけですね。しかし、シクロクロスの機材は選択するのに頭も体も使いますね。。
【MTBと比べる、シクロクロスの勝負ポイント】
MTBの全日本エリートだとで僕はこれぐらいの位置にいます(ランキング表を示す)。
でもシクロクロスになると、この選手の中ではこの内側にいる29人のうちで5番目ぐらいには入れると思います。一概には言えないですけど、それぐらい違う競技だっていうことです。
テクニックでしょうか?
MTBの方がコースに高低差があり、パワーが必要な個所が多いのでやっぱり地脚が必要ですね。
シクロクロスバイクは、機材の性能がMTBに比べて繊細で、特にタイヤのグリップが低いので、パワーある選手でもトラクションの限界を超えてしまったりするのと、バイクの性能を出し切れるかどうかがMTBよりシビア。特にタイヤの空気圧が重要で、あとラインどりや走り方などで、脚力の無さを補える競技です。
いまのC1でもベストセッティングを出せてない選手がすごく多いのだと思います。
斎藤さんのいるチームで走ったら有利な気がします。アドバイス受けてセッティングしたら。門田選手にもアドバイスしているのですよね。
(門田選手。)
門田選手はボクより速いですし、我が強いからなかなか最初から聞いてくれなかったりもあります(苦笑)。
お台場でも最初の試走でタイヤの空気圧が高かったんです。言ったんですけど「大丈夫やろっ」、というので、試走で難しいところを自分が走れたりして、「ホラ言ったじゃん」、というと次の周は下げて走って、「あーよくなったわー」と(笑)。最近はシクロクロスにも本気で取り組んでくれているし、ここ2年ですごく(シクロクロス的な)うまさが出てきたのでチーム関係者として今後も楽しみな選手です。
【武田和佳選手とLivの取り組み】
武田和佳選手をLivのサポート選手として採用し、昨シーズンとしてはいかがでしたか。
総評としては、今シーズン彼女が立てた「全日本表彰台」、「JCXシリーズチャンピオン」の目標のどちらも達成はできなかったんです。でも、色々あったけど昨年よりも確実に上手く速くなってくれて、レース以外でも活躍してくれた。そういった意味では目標は未達ですが、すごくよいシーズンだったと思います。
(今年の北京遠征にて。物おじしない性格で海外選手とも交流していた)
Livは2014年9月からGIANTから独立した「女性サイクルブランド」として立ち上がりました。それを期に、国内でもLivに乗って活動してくれる選手を探していたところ、当時彼女が加入していたチェーンリングを抜ける噂を聞いて、すぐ後2月の湘南シクロクロスの会場で打診しました。その後何回か打ち合わせして詳細をつめて、次のシクロクロスシーズン直前の7月に正式契約の発表をしました。
私の印象に残っているのは、宇都宮のエキシビションで、細かなアドバイスをしながら一緒に試走をしていた姿です。斎藤さんの成績躍進は、武田選手との試走にあるのではという説があったり。。。
その通りです!試走でケツを見てなんちゃらって一部で言われてますね…ってそれ、逆です!(笑)。宇都宮の開幕レース前に一緒に練習する機会を作りたかったんですが、色々あってけっきょく練習一度もできず、あの宇都宮の試走で初めて一緒に走ったんですよ。
そのときビックリしたのが空気圧パンパンに入れていて。2.2気圧も入れていたんです。体重のある自分が1.5気圧くらいで走っているのにビックリしました。なので、ポジションとかも色々あったんですが、まずは試走で1.5気圧か1.4気圧で走ってみるよう言ったんです。今まで高かったからはじめは嫌そうな感じでしたけれど、試走時間もないから「オレを信じて一回走ってみて」って。試走何周かしながらもう少し気圧落として、「どっちがいい?」って聞くと「落とした方が断然いいです。」って。体感してくれてよかったです。
あとはパンクしそうな箇所だけ気を付けて走ってと言いました。そして、招待選手のみのハイレベルなレースを見事に優勝してくれました。
あー。パンクの要注意ポイントを指示しながら試走しているのは、そのとき私にも聞こえました。その指示して空気圧を下げたそのレースですぐに勝ったんですね。
嬉しかったですよー。
Livに採用された後、モチベーションが上がって安定し、強くなったという印象です。
(北京のUCI-C1レースで2戦とも10位以内に入った武田選手)
女子っぽくふわっとしている部分と、しっかりしている部分のメリハリがある選手ですね。Livの選手になってモチベーションも高くなって楽しくやれているようです。レースの面では基本的にクロスのスキルは高いですが、まだまだ足りてない部分もたくさんあるので今後伸びる余地がたくさんありますし、あと目標に対してのアプローチとかも協力できればと思っています。
今シーズンはMTBのXCOにもトレーニングを含めて参戦してもらいます。こちらでも目標を定めて、やるからには新参者として挑戦して輝いてほしいですね。
いよいよ始まる16-17シーズンの、斎藤選手と武田和佳選手の活躍、目が離せないですね。楽しみにしています。
(了)
Nysの現役最終シーズンを追ったドキュメンタリー映画、9月20日から限定レンタル中
Interbike関連のイベントで、Nysの映画(英語字幕版)の上映会があったようだ。
@amrookさんのツイート(https://twitter.com/amrook/status/778437026706173953?s=09)をチェック
それにあたって、冒頭のリンクから9月20日から数日間、Nysの選手生活最終シーズンを追う映画(フラマン語)の英語字幕版のトレイラービデオが見られるが、さらにビデオ画面右上にある”watch now"から行けるリンク先のVimeoから映画全編の24時間レンタルが申し込める(614円)。
ただし、レンタル申し込みできるのは数日間、ということらしい(想像するに劇場などの公開に先行しての限定的なレンタル公開)。
Nysの映画はベルギーではなかなか好評だったらしいけれど、何言っているのかわからないのではなあ、と思っていたところ、英語字幕版ができてなにより。何かの映画イベントでもいいから(以前uplinkで取り上げていたような)日本で見られないかなと思っていたところ。
一日レンタルで600円は色々安い有料視聴プランが出回っているご時世に、ちょっと悩むが、とりあえず、見たいので私はレンタルしてみた。
感想としては、Nysのファンなら、600円も惜しくないのでは。1日、見直す時間が確保できる日の朝にでも申し込んでみるといいかも。
色々作業のながら視聴なので、適当だけれど、下のポスター画像の下(続きを読む)以下にこんなかんじのシーンが(ストーリーというか、断片的なネタばれ)というメモを書いておいた。
続きを読む千森杯 スコット軍団のスイス人とEKZ Tour
中国はインターネットの接続が不安定で、現地からほとんど情報がアップできなかった。二戦目の開始直前にブログエントリーを一つしておきたかったのだけどやっぱりうまくつながらず断念、その内容は、この人について。
Marcel Wildhaber (マルセル・ヴィルトハーベル:Scott-Odlo MTB Racing Team)、スイス人。先日のリオオリンピックのMTBで金メダルを獲得したニノ・シュールターのチームメイトでもある。
今回の千森杯、去年のBosmansやChainelのような有名選手のエントリー情報はなく、クレランの二人(ペーテルスとアダムス)の参戦を知ったのは現地についてから。
出発前にわかっていたエントリー選手の中では戦績を調べるとこの人がダントツに強そうだったので、今回ウォッチ対象と思っていた。結局第一戦では表彰台も逃し(4位)、ペーテルスたちの参戦に埋もれてしまった(←私の中で)
(チームスコットだ!といって松本駿選手と記念撮影、この日飛行機で到着したばかりだったらしい。俺強い人、なオーラがでていた)
しかしイェンス・アダムスと第一戦目前に話したときに要注意選手としてかれの名前を挙げていたし、二戦目は巻き返しを狙いそうな予感があった。
さらに二戦目はMTB選手むきのコースといわれヴィルトハーベルはMTBのクロスカントリーエリミネーターで国内チャンプである。
(写真の表現力がなくて速さが伝わらない。。)
第二戦前日のコース試走では、いとこのMichael Wilthaberを含む3名(スコット軍団、と日本チームには呼ばれていた)がレースのようなペースで疾走する姿は私以外にも「あいつは今度は相当狙っている」と見ている選手も多かったよう。
で、案の定独走勝利でした。かれのことを事前に記事アップしてれば今頃どや、って記事が書けたのに。苦笑。
二戦目の優勝後の記者会見。試走日の段階からかなり気合の入った感じだったが、一戦目とコースの違いもあり、表彰台も逃したこともあって狙ってたのか?と尋ねると、一戦目は北京到着翌日というのもあった、この二戦目のほうが自分にとって楽に走れる(comfortable)なコースだった。との返答。
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【遠征前にチェックしたかれの成績】
出発1週間前にUCIのサイトで戦績を確認したときに浮上したのがこのマルセル・ヴィルトハーベル。
国別枠の中で出場するワールドカップよりもそのとき強い選手が出るので価値があるとも言われるSuperprestigeやbpost bank trofeeというベルギーの二大シリーズ戦、その次ぐらいに位置するのがSoudal Classics(以上いずれもベルギー)。
それらの次ぐらいに強い選手が出てくるスイスのEKZ CrossTourでしばしば上位なようだったが、EKZのサイトで確認すると、ヴィルトハーベルは昨シーズン総合3位(総合優勝はフランシス・ムレイ)。それを見てこの人強い。と思ったのだった。
私はムレイが好きなので、かれが15-16シーズンのシリーズ優勝を決めたレースの動画はチェックした記憶があるので再度掘り起こしてみた)
(英語実況と解説つきなのでわかりやすい。UCIアナウンサーのマクロッサン氏の弟マーチン・マクドナルドが実況。)↓
EKZ Cross Tour Final Men Elite UCI C1
今あらためて見返すと、この最終戦まで時点でヴィルトハーベルが総合リーダーの黄緑のジャージを着ていたが4-5周回目あたりで姿がみえなくなっている。クラッシュしてリタイア、総合優勝も逃していたらしい。
それで優勝したのがこの日に勝ったムレイ(息子がゴール後乱入するのがほほえましい)。この動画見てたときはヴィルトハーベルの名前は知らなかったなー(というか名前の読み方を今回北京で本人に教えてもらう始末)。
EKZは前述のベルギーのシリーズ戦にはあまり顔を出さないベルギー・オランダ以外のヨーロッパ内の「外様国」フランス、ドイツ、スイス、チェコなどの選手が多く出場する印象。
↓公式HP。
ベルギーの有名選手もスポットで参戦する。この日はMarluxのDieter Vanthourenhoutが出ていた(サポートなしの単独参戦だったのか、レース後水場でバイクの泥を落とす順番待ちをして、自分でホースで洗っていた)
そういえば北京に来ていたイタリア人のマルコ・ビアンコもEKZをよく走っているらしい。
Superprestigeって9戦全部でなければだめとか、いろいろ縛りがきついんだよね。と言っていた。
↓EKZの緒戦、9月18日のBadenのスタートリストがもう出ていた。Iserbytやイェンス・アダムス、クラース、ムレイ、Wildhaberのほかにも見たことある名前がたくさん。