千森杯 スコット軍団のスイス人とEKZ Tour
中国はインターネットの接続が不安定で、現地からほとんど情報がアップできなかった。二戦目の開始直前にブログエントリーを一つしておきたかったのだけどやっぱりうまくつながらず断念、その内容は、この人について。
Marcel Wildhaber (マルセル・ヴィルトハーベル:Scott-Odlo MTB Racing Team)、スイス人。先日のリオオリンピックのMTBで金メダルを獲得したニノ・シュールターのチームメイトでもある。
今回の千森杯、去年のBosmansやChainelのような有名選手のエントリー情報はなく、クレランの二人(ペーテルスとアダムス)の参戦を知ったのは現地についてから。
出発前にわかっていたエントリー選手の中では戦績を調べるとこの人がダントツに強そうだったので、今回ウォッチ対象と思っていた。結局第一戦では表彰台も逃し(4位)、ペーテルスたちの参戦に埋もれてしまった(←私の中で)
(チームスコットだ!といって松本駿選手と記念撮影、この日飛行機で到着したばかりだったらしい。俺強い人、なオーラがでていた)
しかしイェンス・アダムスと第一戦目前に話したときに要注意選手としてかれの名前を挙げていたし、二戦目は巻き返しを狙いそうな予感があった。
さらに二戦目はMTB選手むきのコースといわれヴィルトハーベルはMTBのクロスカントリーエリミネーターで国内チャンプである。
(写真の表現力がなくて速さが伝わらない。。)
第二戦前日のコース試走では、いとこのMichael Wilthaberを含む3名(スコット軍団、と日本チームには呼ばれていた)がレースのようなペースで疾走する姿は私以外にも「あいつは今度は相当狙っている」と見ている選手も多かったよう。
で、案の定独走勝利でした。かれのことを事前に記事アップしてれば今頃どや、って記事が書けたのに。苦笑。
二戦目の優勝後の記者会見。試走日の段階からかなり気合の入った感じだったが、一戦目とコースの違いもあり、表彰台も逃したこともあって狙ってたのか?と尋ねると、一戦目は北京到着翌日というのもあった、この二戦目のほうが自分にとって楽に走れる(comfortable)なコースだった。との返答。
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【遠征前にチェックしたかれの成績】
出発1週間前にUCIのサイトで戦績を確認したときに浮上したのがこのマルセル・ヴィルトハーベル。
国別枠の中で出場するワールドカップよりもそのとき強い選手が出るので価値があるとも言われるSuperprestigeやbpost bank trofeeというベルギーの二大シリーズ戦、その次ぐらいに位置するのがSoudal Classics(以上いずれもベルギー)。
それらの次ぐらいに強い選手が出てくるスイスのEKZ CrossTourでしばしば上位なようだったが、EKZのサイトで確認すると、ヴィルトハーベルは昨シーズン総合3位(総合優勝はフランシス・ムレイ)。それを見てこの人強い。と思ったのだった。
私はムレイが好きなので、かれが15-16シーズンのシリーズ優勝を決めたレースの動画はチェックした記憶があるので再度掘り起こしてみた)
(英語実況と解説つきなのでわかりやすい。UCIアナウンサーのマクロッサン氏の弟マーチン・マクドナルドが実況。)↓
EKZ Cross Tour Final Men Elite UCI C1
今あらためて見返すと、この最終戦まで時点でヴィルトハーベルが総合リーダーの黄緑のジャージを着ていたが4-5周回目あたりで姿がみえなくなっている。クラッシュしてリタイア、総合優勝も逃していたらしい。
それで優勝したのがこの日に勝ったムレイ(息子がゴール後乱入するのがほほえましい)。この動画見てたときはヴィルトハーベルの名前は知らなかったなー(というか名前の読み方を今回北京で本人に教えてもらう始末)。
EKZは前述のベルギーのシリーズ戦にはあまり顔を出さないベルギー・オランダ以外のヨーロッパ内の「外様国」フランス、ドイツ、スイス、チェコなどの選手が多く出場する印象。
↓公式HP。
ベルギーの有名選手もスポットで参戦する。この日はMarluxのDieter Vanthourenhoutが出ていた(サポートなしの単独参戦だったのか、レース後水場でバイクの泥を落とす順番待ちをして、自分でホースで洗っていた)
そういえば北京に来ていたイタリア人のマルコ・ビアンコもEKZをよく走っているらしい。
Superprestigeって9戦全部でなければだめとか、いろいろ縛りがきついんだよね。と言っていた。
↓EKZの緒戦、9月18日のBadenのスタートリストがもう出ていた。Iserbytやイェンス・アダムス、クラース、ムレイ、Wildhaberのほかにも見たことある名前がたくさん。