tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

マンチェスター・ユナイテッド買収劇 上場廃止目前

BBCを見に行ったら、もうこの件で経済欄もスポーツ欄も持ちきりでした。

アメリカ人のビジネスプランは借り入れが多すぎで、クラブの将来を脅かす

単独株主による75%の保有割合を超えるとクラブの株式は上場廃止で非公開会社となり、グレーザー氏の借入負債をクラブに転嫁することが可能となる。
さらに90%を超えた場合残る10%について強制的に購入できる権利が生じる。

サポーター達の不安は、今回の買収資金790百万ポンドのうち265百万ポンド*1の借り入れ(※クラブ資産を担保とする)である。


昨日わからなかったが、今回一気に保有割合を増やしたのはアイルランドの富豪JP McManus and John Magnierから28.7%を取得したこと、及び第三位の株主であったスコットランドの富豪 Harry Dobsonからも6.45%を取得したことのようである。
BBCに寄せられた視聴者からの声にもアイルランド富豪への怒りをあらわしているものも。悪魔に魂を売ったとか言っている。

なおファーガソン監督の去就も、今後の展開によっては不透明になるといわれているようである。

FAカップ決勝の5月22日、ファンたちは大規模な抗議活動(デモ?)を行う予定らしい。ナイキやヴォーダフォンなどの不買運動も呼びかけられている。
グレーザー氏の息子が熱狂的なマンUファン、と表明したことも彼らの逆鱗に触れたようである「そんなこと信じられるか!?」

ファンたちはFAカップ決勝をターゲットに(United not for saleという巨大な旗の写真)

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なんか、クラブ株式を上場して良かったケースって見たことがないような。。
まあ、株式公開されていなければ草の根レベルの「愛のある」投資家は資本参加できないわけですが。

いずれにせよアブラモビッチ氏のチェルシーみたいな自己資金でポン、と出した出資ではない(買収先の会社を担保とする)ので、これが成功した後のマンUの行方が心配。商売優先、長期育成軽視などが予想される…

*1:1ポンド198.2円として約525億円