フリングス「だって僕はバイエルンでな〜んにもいいことなんて感じてなかったんだから」(安藤コラム)
「安藤正純の特別コラム」(euronavi.net/de)
ずいぶん前(12月4日)に掲載されたものですが。
ドルトムントからバイエルンに移籍した際のバイエルン首脳との交渉の経緯について
同時期、ヘーネスGMはDFサニョールと契約更新の話し合いを続けていた。2人の交渉は丁々発止、激しい論争を繰り広げながらも、お互いの言い分を主張しあった。会談でヘーネスはサニョールの精神的強さに関心した。厳しい条件闘争なのにサニョールは持ち前の頑固さと自分自身への誇りを示し、辣腕で知られるヘーネスにちっとも気後れすることがなかったからである。
だがフリングスは違った。「最初に話した瞬間に気がついた」とヘーネス。フリングスには苦しい場面や自分に不利な条件下で、サニョールほどの何物をも撥ねつける強い精神力が欠けていたのである。これは持ち前の性格とも関連するのだろうが、超一流のクラブに加われば鍛えることもできる部分のはず。だがフリングスは自分を向上させる意識が薄く、何が何でも徹底的に闘うという考えが沸いてこなかった。
「つねに自己の存在を証明しなければならないメンタリティーは、バイエルン全選手の基本であり哲学である」とするヘーネスには、フリングスの軟弱さばかりが目に付いた。
ドイツ北西部の片田舎ヴュルゼレンで生まれたフリングスはアーヘン、ドルトムント、ブレーメンを渡り歩いたが、自らの発言の重さがどのような影響を周囲に与えるかは学んでこなかったようだ。
- そう、ドルトムントからバイエルンにフリングスが来ると聞いてばら色の期待をしていたのですが、、フタをあけてみるとどうも自分を発揮できないようなもどかしい状態のままブレーメンに行ってしまった感のあるフリングスです。
- 超一流の選手になるきっかけをつかめないままバイエルンになじめず去っていったようですが、あと一歩踏み出せばもう一皮むけそうな彼に期待したいです。
- なお、移籍がらみの交渉を今回もしたたかに繰り広げているサニョルには首脳陣も立場は異なりつつも彼の精神力の強さには感心してるのでしょうか(苦笑)。移籍するかどうか未定・・といいつつも安定した強さを試合で見せてくれるサニョルには本当にプロだなあと感心しますよ。
それだけバイエルンではタフな精神力と自己主張が強くないとやっていけないのでしょうか。。。