逃げおおせた理由
http://www.cyclingnews.com/road/2007/apr07/wevelgem07/?id=/riders/2007/interviews/roger_hammond071
世間はパリ〜ルーべに向けて一直線でしょうが、いまさらですがハモンドのGent-Wevelgemの逃げ成功について、CNにインタビューが載ってましたので折角ですから、ちょっととりあげさせてください。。。
本シーズンとくにベルギーに戻ってからのハモンドが不調だった理由は花粉症にあったのですね。
- 例年になくフランドルの花々が早く開花してしまったため、1ヶ月前にひいた風邪からなおりきらない状態が続いていてパフォーマンスに響いていた。今は花粉症用の投薬を受けるようになってよくなったようです。これまでチームの期待に応えられていなかった彼でしたので、今回の逃げ成功、戦略的中によるチーム勝利は本当に喜ばしいものであったようです。
======ハモンドによるレースふりかえり=========
- 40kmあたりから一緒に逃げ始めたマンジャンとハモンドは二度目にKemmelbergの坂を通過するまで逃げがもちこたえることができれば、成功するだろうと考えていた。
- Kemmelbergの前には、集団はスピードを上げて逃げとのギャップが縮まるが、坂を過ぎるとまたギャップが拡がっていた。
- フランスチャンプのFlorent Brardが3人で逃げているときから既に消耗していて、交代も少なめだったが、彼自身には勝機が望めないにもかかわらずできる限りのところまでがんばって引いてくれたことが、逃げ成功につながったとハモンドは感謝している。
お前引けよ、おまえこそ、なんだよー。。とかで分裂せずに粛々と走れるかどうかは逃げ成功の如何を決める大きな鍵ですよね。
- 二度目のKemmelbergが近づいてきたところで逃げグループのメンバーは逃げが成功するかもしれないと感じ始めた。坂が過ぎ、少し補給食を摂って誰が集団から上がってくるか待つことにした。
で、フレイレ、ベントソ、ブルクハルトが合流。
- そこに、チーム無線からの指示:
'Boogie, if you have the legs, have a go!'
ブーギー(ブルクハルトの愛称)脚があるなら、行け!
- 数秒後、ブルクハルトが飛び出した。
ということだったようです。。
- なお、一緒に逃げたクリストフ・マンジャンもたまたま、ハモンド同様シクロクロスの人なので、あの恐ろしいKemmelbergの下りもこなせたという要素もあったようです(折角逃げてるのに、逃げ仲間が落車したりそれに巻き込まれていたら水の泡でした)。
- Christophe Mengin - Wikipedia, the free encyclopediaマンジャン、シクロクロスで何度かナショナルチャンピオンになっているんですね。
【関連】
PezCycling News - What's Cool In Pro Cycling
ロジャーは(もしレースにそういうのがあるなら)マンオブザマッチものだろう、というのにニヤニヤ。