tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

トンドの告発

楽天が運営するポータルサイト : 【インフォシーク】InfoseekNacoさんのところ2月20日経由。
Tondo tips off police in Girona doping investigation | Cyclingnews.comハビエル・トンドがスペインのドーピング網について情報提供をしたらしい。

  • 一流自転車選手を対象にした闇のルートかと思ったら若者やアマチュアアスリートを対象とした、病院から盗まれたり闇売買されたEPOだったようで。これなら告発も同僚ライダーとは直接関係ないだろうから世間全般の将来ある若者たちのため、といことでまあ比較的気楽にできたのかも。その業者はダイレクトメールを送付する相手を間違えた。
  • 去年までトンドが居たCerveloはアンチドーピング重視の新興チームだった。フロレンシオの塗り薬のときも単純なミスという報道がされていたけれどもチームは厳しく対応していた。そういうチームだからトンドも採用されたのかも。

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  • チームの内規や、運用主体の姿勢が厳しくないといつまでも「見つからなければ大丈夫」的な空気はなくならないように思う。チームとしてドーピング規制について特別な手段を講じていないところは、そういう土壌を作りがちになるような気がしてならない。

ちょっと場面は違うかもしれないけれど、
http://webronza.asahi.com/bloggers/2011021200019.html

  • トレハロースやインターフェロンで有名な優良企業、と思われていた岡山の林原社が、大会社に義務付けられている会計監査人を設置(常識)せず。登記で簡単に確認できるのにメインバンクの中国銀行がそれを見逃した(←会計監査人は登記事項であって、誰でも簡単に確認できるのは知らなかったととぼけているけれど、ありえない)ということがあったけれど、メインバンクがまあ、ここは地元の超優良会社で自分たちの10%の筆頭株主で、ということでその点に眼をつぶっていたということなら却って林原の不正経理を是正できる機会を失わせ、結局は今回の更正法適用を招いたとしか思えない。見逃したことが病巣をひろげた上に中国銀行自身の株価も下落させた。結局自分達の首を絞めていたということ。

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http://www.kpmg.or.jp/profile/release/201102_01.htmlKPMGの日本企業の不正に関する実態調査(2010)では、不正発覚のきっかけで最大のものは内部告発とある。

  • チームで何かあったとして、これまで告発してきた選手はいるけれど、嫌われ者とかの印象が(ちょっと前のシメオーニとか)。あとは引退後の選手がお金のために暴露、とか。日本企業の内部告発も会社に不満のある分子が告発するというのも多いのかもしれないけど正しいことだからそうする、ということも何割かはあったのかなあ。
  • 今はチームぐるみは減っている?できなくなっている?といわれているけれど、やっぱりつかまらなければなければやっちゃったほうが得、的な選手が後を絶たない。
  • 恨みからということではなく正しいことだから告発し、という雰囲気ができその人物の権利が守られる(名前は本人が希望しない場合公開されないことが保証される)ような制度も必要なのかな思った。内部告発って裏切りとか嫌な感じがするけど上のKPMGのリサーチみてもやっぱり大きなきっかけになっていると思うから。

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あと各チームにも毎年外部監査人みたいのがはいって第三者的中立な立場からチーム運営体制に意見をだせるといいなと思ったけど、結局UCIがチームの登録を受けるときにそういうことも含めチェックしてる、ということなんだろうか?ルール見たらきっと載っているでしょうね。