tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

英国のブルドッグ(Ben Swift)

カリフォルニアでも勝利し、今期トップスプリンターの仲間入りかと思われるベン・スウィフトの名前を初めてみたのは2006年↓
ハモンド先生、噴火(TOB第5ステージ:レースしないならゴールスプリントもするな)←このときの当日記。
英国のお兄さん選手方を激怒させたボー○○さんたちビッグチームによる地元チームいじめ事件の被害者として私の記憶に(苦笑)

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翌2007年、成長した彼は見事ツアーオブブリテンの山岳ジャージをゲット、カヴェンディッシュ、ロマン・フェイユともにシャンパンを渡される。。。(手前の白赤ジャージがスウィフト)

仲良く同時にシャンパンファイトをこなす、カヴとフェイユを傍目に、最後までシャンパンの栓が抜けませんよ?笑。このときまだ10代だけどね。(後記:20歳のようでした)っていうか総合もポイント賞も山岳賞も皆スプリンター(笑)まあスウィフトに関してはこのときは、ネタとしてはともかく、どういう脚質の選手なのかもよくわかっていませんでした。
2007-09-16 - tannenbaum居眠り日記zzz←このときの当日記

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それが今ではSKYの今年の勝利の稼ぎ頭ですか?顔立ちは相変わらず可愛らしいのだけれど、態度が堂々としているところが以前とちがう。

  • カチューシャではポッツァートと同部屋になったり、彼のリードアウトで勝利を挙げたりしましたが、ごたごたしながらSKYに移籍し、彼の透明キャラが曇ってしまう。と心配していたのでしたが・・・

←娘が「ウケる〜飼い主と犬、似てねーw」と笑った写真。飼い主が犬と比べてサワヤカすぎるのだそうです。
今日到着したUKCS誌に彼のインタビュー記事が。拾い読み(すみません)ですが

  • 昨年は体調不良と怪我に泣いた。
  • 今年はトラック世界選手権の英国チームの選に漏れおおいに落胆。しかしその分TDUで活躍できた。
  • TDU第2ステージ。発射台として準備していたスウィフトに、チームメイトのゲラント・トーマスが「お前が行け!」と叫ぶ。残り900m、ヘンダーソンとサットンがクラッシュに巻き込まれていた。そこでトーマスのホイールにつけて、何も考える前に両手を挙げてラインを通過。最終ステージ、チームは彼のスプリントに賭けたが、マシュー・ハイマンの後ろにレース中ずっとついていたが「今日、あまり調子よくないんだ・・」というと「今日は最終日、みんなボロボロさ、心配するな、お前はやれるよ」と言われた。自分を信頼してくれている、という言葉を得て彼はステージに勝利。
  • 彼は「毎年自信が増していること」を自分で挙げている。自分は大言壮語するのはなく、静かに自信を持って、来るべきレースを楽しみにしてエキサイトをしてゆくタイプ。
  • 元英国アカデミーチームのコーチ、ロッド・エリングワース(現SKYコーチ?)によるとスウィフトは体も小さく、圧倒的パワーもないが、"craft"(技術?戦術?)でレースを走るところはカヴェンディッシュのようだ、と言っているようです。
  • ミラノ〜サンレモと世界選手権の勝利が彼の夢。
  • エリングワースの話では、アカデミーでは炊事と掃除は当番制だったが、各人を尊重してそのとりまとめを上手くやっていたのは彼らしい。

http://www.teamsky.com/profile/0,27291,17543_6636483,00.html←チーム公式頁の本人紹介。写真が歩いてくるよ(驚)

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上の2007年のポディウムの3人、その後カヴもフェイユも一足先に地位を築いたけれど、この記事でも言われているように「遅咲き」気味なのがスウィフトの持ち味なのかもしれない。