ツァベルおじさんからカヴへ二兎を追えとアドバイス
全日本は土井選手ですかーおめでとうございます。ウィギンスはロマンディもとりましたね〜TT流石だった。
http://www.cyclesportmag.com/category/news/current-issue/
Cyclesport(UK) 6月号。表紙はウィギンスだし、ゲラント・トーマスはコラムを連載しているし、ウィギンスのパリ〜ニースでの総合優勝の軌跡特集はあるし、イアン・スタナードの記事がある。やっぱり英国の雑誌よね。とはいいつつも、ちゃんとグライペルやピエール・ローランやトーマス・デヘントの記事もあるし、ベンナーティへのミニインタビューもある。やはりバランスは配慮されている（笑）
- それら記事の中にツァベルおじちゃんのインタビューもあった。ほう。と思ったらツァベル的に今年のカヴやSKYについてという話だった。ほらやっぱり（苦笑）ツール、グリーンジャージ、オリンピック、ミラノサンレモ、同チームにグランツール総合狙いの強い選手、とカヴとツァベルには共通点が多い。
カヴはことしの目標はまずオリンピックなのだろうけれど、その前のツールは走るかどうか、最後まで走るかどうか。チームはウィギンスでツール総合上位を狙う事は決まっている。Skyのチーム編成をすべてウィギンスのために、、という話も聞かれた。その点についてツァベルおじちゃんいわく。
- 今シーズンいままでのところまではウィギンスのほうが色々達成しているので（パリニースの総合勝利とか:このブログ記事を書いている前日にはロマンディも総合優勝。）チーム内でのウィギンスの発言力のほうが強いだろうが、SKYでウィギンスの総合優勝とカヴのグリーンジャージ狙いは、カヴに6人のアシストをつけ、ウィギンスに1名でも達成可能。なぜなら、ウィギンスは山岳ステージで（たくさんのアシストを引き連れて）総合優勝にもってゆくタイプではないから。山岳でほかの有力勢に遅れないようついてゆき、TTで突き放す。そのためにはクリス・フルームが山でウィギンスを守り、ボトルや食べ物を運べばよい。そして最後のTTでウィギンスは全力を尽くす。カヴはスプリンターとしての性質上多くのアシストで実力を発揮できる。
- それからメンタル面。早めにツールをリタイアして、3週間TVでレースをながめるだけ。というのでは、オリンピックを勝たなければというプレッシャーで心が占められてしまう。ツールを走っていればそういうことはないだろう。
- なお、、ロンドンオリンピックのロードレースで、昨年の「テストイベント」同様の集団スプリントになる確率は25％しかない。
- 上記をかんがみて、やっぱり今年は母国のオリンピックはあるにせよ、グリーンジャージを狙うことはおすすめなのだとか。
- テレコム時代、あんなにたくさんのグリーンジャージを獲得していたツァベルだけれど、常にチームの優先順位はリースもしくはウルリッヒによるイエロージャージ狙い。自分用に忠実なアシスト（ロンバルディやアルダグ）はいたけれども、チームミーティングではいつも総合狙いのほうが優先だった。そんな中ツールで走っていたときは毎朝神様に「どうか今日のレースをハードにしないでください」と祈っていたらしい。上記分析はたしかになるほどとは思うけれども、昨年まで共に勝利を量産した愛弟子カヴにできるだけ自分が体験したような大変な思いをさせたくないという親心もいくらか働いてはいないだろうか。。。
- 昨年までHTCでスプリントコーチとして指導していたカヴを今年は指導できないツァベルは、今年はカチューシャで同様の職に就いているが、やっぱりカヴを指導できなくてさびしいのだとか（スカイ移籍についてゆくのではという噂があったが、結局、スカイにはツァベルが入れるポストが空いていなかったらしい）
（とりあえず、ウィゴにアシスト一人というのは危険すぎるし、ツァベルが言っているようなシフトは取られることはないと思うけれど。。フルームが100％万全のコンディションでツールを迎えるとは言い切れないわけだし。アクシデントだって可能性あるし）
- 昨年のオリンピックテストイベントで盤石の勝利を収めたカヴが、さほど勝つ目算は高くなさそう、というのは知らなかった。もしそうならオリンピックの1日に賭けてプレッシャーに振り回されるよりも、やっぱりツールでも全力を尽くした方が良いように思う。ウィギンスはどう思うかわからないけれども。
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Mark Cavendish confident Team Sky can land Tour de France double - Liverpool Echoとりあえずカヴも、ツールにおいてチームが「ダブルタイトルを獲得することは可能」と言っている。
