tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ツール公式プログラム日本語版出版にかかる努力

内部の方のOKがとれたので以前お聞きした話を。。とにかくこのガイドブックをつくるにあたってはスケジュールが厳しくクタクタになってしまうのだそうです。。。
表紙画像 (2)
2年前、それまで日本語版は刊行されていなかったツール主催者公認のプログラムを八重洲出版さんが手がけることとなった時に伺った話。

  • なかなかそれまで実現しなかったのは、本国フランス語版を元に各国語版を制作することが条件となっているにもかかわらず、フランス語版の各国への配布は毎年ツール開幕からさほど余裕のない直前の時期になるのが大変ということだっだそうで。大量のフランス語を、さらに自転車ロードレースに素養のある翻訳者を確保して集中作業をしてもらい、さらに日本語版オリジナルの記事も加えて仕上げ、短期間に送り出すのは並々ならぬ苦労が必要であると。
  • 開幕直前まで入れ替わりが発生しうるという要素。出場メンバー確定、と思って作業してもあとで大物選手の面子が変更となると表紙の顔に使う選手の選定をはじめ記事の内容もかなり神経を使うのだとか。それを考えると、余裕のない直前の時期にフランス語版が確定するのもわかるような気もしますが。
  • 3年連続で我々が手にすることができるこの日本語版のガイドブック、裏には短期間に大量作業をこなしている人たちの情熱と努力があるということを念頭に置けば、手に取ったときの気持ちもまた違ってくるかもしれません。

それまではネット以外の紙媒体での日本語のツール観戦資料としては、雑誌の付録のツール観戦ガイドやムック本で、それらもかなり読み応えがあり、観戦中に参照して便利なものでしたが、何がこの公式本と違うかというと、本場、現地の香りと風が漂ってくるような気がするという点ではないかと思います。有難く今年のツール期間中もボロボロになるまで参照しながらTV観戦したいものです。

  • このガイドブック、今年の版を手に取って感じたことは「サッカーW杯やEuroのときの特集本のよう」というもの。理由はよくわからないのですが、バックグラウンドが分厚い感じ、という曖昧な表現しか出来ないのですが戦力分析等分厚い情報の層の上に立脚している感じが、日本でもすでにマニア層人口がかなりのボリュームで定着して、記事を書く人材も素材も豊富なサッカーっぽいように感じたのかも。

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