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tannenbaum居眠り日記💤

シロート観戦者による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ウィギンスの心の中の虎

ウィギンスはツールの総合優勝を確定させたあとのインタビューで、パリではドンチャンさわぎせず(以前北京オリンピックのときは警察が出動するほど騒いだとか)すぐに、ガトウィック空港からロンドンオリンピック組に合流すると言っていましたが、まださらなる栄光をオリンピックで追っているところらしいですね。あと、家族に感謝の念を表明したときも父親のことには触れなかったようで。。Jスポの放送で義理父に感謝してるのは聞こえました(奥さんのお父さんは英国車連の人らしい)。
07年ツールグランデパールの地となったロンドン。ザ・マル
この人出。オリンピックの予行演習、という話もありましたね。

彼については過去に結構記事にしていた。けっこうなウィギンスウォッチャーだった自分。。
【過去のウィギンス記事抜粋】

いままでの彼の言動といえば、レース観戦のほうもマニアックな知識の持ち主だったり、モッズファッションだったり、ポール・ウェラーだったり、ギターのコレクターだったり、以前はアンチドーピング発言の急先鋒として*1、さらに独特のユーモア感覚 (全員には受け入れられにくい皮肉っぽいセンス) 、の印象が強い。斜めにかまえているようで、実はシンプルに人々からもっと称賛してもらいたいと思っているようにも感じる。以前オリンピックの金メダルのあと、思いの外世間は自分をスター扱いせず(メダリストを集めたTV番組で軽い扱いをされたりとか)、収入もアップせずローンの支払に追われるのはかわらず、というところで落ち込んでしまったとかいうのを読んだことがある。

  • ツールの勝者たちに名をつらねることはたいへんすばらしいが、ツールを勝っても自分は変わることはない、と言っていたのは過去に大きなタイトルを手にしたあと、期待と現実のギャップに苦しんだ経験と関係あるのかもしれないと思った。
  • しかし、トラックのパーシュートチャンピオンで、ロードではタイムトライアルが強い人、ぐらいの印象だった彼が、いつしか(ガーミンに採用されたころから?)総合狙いのため本格的に肉体改造をして山岳も対応できるようになり(上のシンプソンが憑依した年は痩せ衰えていたようだけれども、山岳で上位に食らいついた)、何年か不満の残るツールを経験した後、今年これだけコンディション良好に持ち込んだ裏にあった努力はたいへんなものであったと思う。
  • 次の目標であるロンドンオリンピック終了後、リザルトはどうあれ彼が平穏な気持ちでいられるといいと思う。いつも「栄光を追い続け」る(彼の自伝"In pursuit of glory"のタイトルどおり)ことで輝いてきた人。

In Pursuit of Glory: The Autobiography

In Pursuit of Glory: The Autobiography

2010年7月のテレグラフによるインタビュー(オリンピックチャンピオンが自分の内なる悪魔に勝利した道のり)。悪魔とは飲酒癖のことらしいですが。
Bradley Wiggins: how the Olympic cycling champion beat his demons - Telegraph
この中でブレイルスフォード監督はウィギンスの「目標をロックオンする能力」を指摘していた。

我々はブラッドをよくトラに例える。飢えた状態で人々の前に現われ、空腹が満たされると再びジャングルにさまよい込んでゆく。それを周囲は変えることはできない。そんな彼を我々は前に進むように支援し、万全な環境を与えるようにしている。それは時には彼にとって挑戦的なものであったり、また支えになったりしているだろう

ブラッドリー・ウィギンス - Wikipedia
Wikiに出ていたウィギンスのこれまでの獲得タイトル。内なるトラの飢えっぷりが見えるようだ。

  • そういえばカヴとペアを組んだマディソンで世界タイトルも獲ってたのですよね。一時きまずいときもあったようだけど。今回のツールマイヨジョーヌがスプリントのアシストして喜び合ってたのも自然なわけです。
  • ロンドンオリンピックではTTのタイトルを狙うようだけれど、終わったあと違うトラがでませんように。。(おっと

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http://d.hatena.ne.jp/tannenbaum/20070713#p1
2007年彼を生でみたときは地元の声援がツール初出場のカヴよりもすごくて*2、ウィギンスってお国期待のヒーローなんだね!と単純に思っていた。まさかあの歓呼に包まれてスタートしたツールの半ばで撤退して、その足でコフィディスのジャージをゴミ箱に放り込んでチームに戻らなくなるとはつゆ知らず。

*1:もともと、父親はオーストラリアに帰国してウィギンスのおむつにアンフェタミンを隠してヨーロッパに持ち帰り、6日間レースの選手仲間たちにアンフェタミンを売っていたこと、過剰摂取により人格に影響をきたして家庭でも暴力的になっていたと思われること、もあったと思われるが、2007年、自国でツールがスタートした年にチームメイトのモレーニが陽性になり、コフィディスチーム全員がレース半ばで撤退した時の怒りと憔悴の記者会見が印象に強い。そのあとは、以前のようにはげしく陽性になった選手を直接的に批判する発言はみられなくなっていた。自分はこういう問題について発言するほどのインテリジェンスはないから、と途中からコメントを避けるようになっていたが、このところの強さはドーピングによるものではないということを言明せざるをえなくなりまたここにきてあれこれ発言しているようだ

*2:カヴの態度はウィギンスよりも自信満々を露にし、みんなこれから俺をみてろよやるぜ感が強くて、すごい自信家な子だなと思った記憶が。その年のツールでは活躍はかなわなかったけれど

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