tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

鎌倉山姥接待ウォーク

冬に通い詰めていたシクロクロスのレース会場で知り合った方々の中には奇特な人がいて、私が逗子の義姉宅にでかけるというと地元案内を買ってでてくださいました。"鎌倉のボウズ"の異名をもつフォームの美しい方です。

  • 最初普通の食い倒れ企画だったのですが、やりとりするうちに鎌倉ボウズ氏のいつもの散歩スタイル、つまり、山に入ったり出たりしてカロリー消費しながらおいしいものを食べるという散歩方式を踏襲したツアーに。
  • ボウズ氏は登山の人なのでハードなのは無理というと、「ジジババが歩いているところなので」と軽い返答*1。以前、山でボウズと山ガールの遭遇はないのか聞くと「山婆ならたくさんいる」と返答がきたことがあるが、30代の彼にとっては私も婆の年齢かもしれない。まあ別によろし。

(余談)山姥 - Wikipedia眉目秀麗だったり、良い声で歌ったり、お母さんみたくやさしくしたりもするのか。。山姥、なかなか深い。

  • アウトドア用の服をかき集めて即席山ガールならぬ山婆ふう姿になり昼前に鎌倉駅集合。この日はちょうど桜が満開直前、春到来を満喫したい人々が一気に押し掛け鎌倉駅はすでに雑踏で改札パンク状態。
  • これは人込み以外を歩くのが得策。まずおすすめのお蕎麦屋さんへ。

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  • カウンターは6席のみ。山形のおそばをいただきました。とても居心地いいけど、店外に行列が。。

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  • 滋味あふれる鶏チャーシューの乗ったお蕎麦を楽しみ、さあカロリー消費。お寺を見物して。

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  • 春眠。。いいよね。。。いや、動かねばカロリーは消費されない。さて歩こう。

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  • この直後、突如わりと急な山道を一気に上ることになり、途中から息切れして会話も写真も途絶え。

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  • 「だいじょうぶですかー。最初だけきついですけど、登ったらあとは楽ですよ」、「足全体で地面を踏むように」というボウズの背中がなにやら遠く見え、まともに返事もできん。ゼイゼイ

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  • しかし、上ったときの爽快感!急に上るので、眼下はさっきまでいた町が一気に下のほうに見えて不思議。
  • 鎌倉の町はぐるりと山に囲まれていて、尾根伝いにあちこちに移動できるのだとか。。

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  • で山を下りるとこんな風に京都の疎水沿いのような風情ある街の景色。こういうウォーキングはたまりませんね。

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  • また山に入ると元気に歩く柴犬と遭遇。柴犬、山登り得意なんですね。飼い主さんより前に前に上ってゆきました。あんな元気な犬種を小さい家で飼うのはかわいそうかも。。すれ違う人とは全員「こんにちは」とあいさつ。登山者のルールと同じだ。登山なのかここのこれは。

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  • この丸い葉に白い線のはいっている葉っぱはユキノシタといってアルコールに漬け込むと美白に良い化粧水が手作りできるらしい。
  • 尾根を歩いている分には、足元さえ気を付ければ起伏はさほどではなく快適。一瞬にして山深い景色の中に入りこめるのに驚く。
  • ボウズ氏は絶えることなく歩き方や山の地理を解説しながら歩いてくれた。近辺の山はあらかた踏破し位置関係や見える景色がどこの町やどういう山なのかというのは把握しきっている様子。いつもは「駆け抜ける」らしく、実際にトレイルランニングしているときの速さをみせてもらいました。。速い。人間とは思えない。そしてごみが落ちていると拾う。えらい。
  • 今頃下界の観光スポットで押し合いへし合いしているに違いないけど、山はすいているのにね。

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  • 山といっても場所により日当たりや湿気の様子が違う。よって、地面のコンディションも植生も異なる。湿気ぎみのところは恐竜時代のようなシダ類。生えている木が針葉樹だと、地面に葉っぱがつもってふかふか。

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  • うっそうとした山を抜けると突如現れるふつうの生活区域、逗子ハイランドの住宅街の桜並木は車で見に来る人多し。人ごみを伴わないさりげない風情の山桜もいい、と思いつつも密集した花の迫力に思わず引き込まれ。

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  • この隙間からの生え方がちょこちょこしていてかわいい。というが誰も同意してくれなかった。涙

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  • 私の大好きな紅谷の「クルミっ子」の工場直売は品薄で営業していませんでした。残念。
  • 気付くとものすごく時間が経っているではないですか。
  • 最後に、ちょっと遅くなったけれども折角だからと歩いてみた朝比奈切通し(朝夷奈)は、岩盤の上にできたような道(水がちょろちょろ流れる)をたどってたどり着くのですが、なかなかのすごい眺めでした。交通の要衝がこのようなところだったなんて、昔の人間の移動も物流も大変でしたね。。

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  • 朝比奈切通しを過ぎると道が比較的広くて凸凹が減ってきたのですが、油断してなんていうことのない下りで足をひねってこけてしまいました。即席山婆、道半ばでリタイアか?本数の少ないバスを待って帰る?しかし大して痛くなく歩行を続行。

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  • 地元在住の義姉はボウズの詳しい地理説明にすべてついていっていましたが、私は途中からほぼ説明から千切れており(苦笑)というか、この写真の場所、とても狭い道なうえに片側が急激な斜面で落ちたら死んでしまいそうな怖さで足がすくんでるのに、長々と立ち止まって話をせんでもええって、ここをMTBで走ると楽しいとか、、、はいはい、はやく進もうよ。

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  • 横浜市最高峰もいつのまにか登っていました。看板の後ろが木材捨て場になってる。。

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  • 陽の傾いた住宅地で見かけた台湾リス。

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  • 帰途へ。。下界に降りるとそこは観光地鎌倉の住宅地というのがとても不思議。義姉がこっちのほうに引っ越してから10数年。訪問時車や徒歩や自転車でうろついてきましたが、こういう視点からの観光ははじめてで目からうろこでした。
  • いつのまにかこの時間帯、さすがに歩き疲れた山婆の脳裏にはビールの画像が。。
  • 思ったより長時間、たくさん歩いたらしい。7時間ぐらい、そうか。インスタント山婆'sも結構がんばった。
  • 行程のあいだじゅう、ボウズ氏はいろんな解説を続け、寒くなると自宅からわたしたち用の上着もとりにゆき、おなかが減ると兵糧もだしてくれ、至れり尽くせり、まるで接待ハイキング。長時間本当に有難うございました。楽しかったー。
  • 街に降りてくる頃にはあたまにくっきり浮かんでいたビール。トルコ料理店でとりあえずかけつけ一杯のトルコビールの美味しかったこと。

  • あっさりした味わいで、砂漠に水がしみわたってゆくようでした。

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  • 翌日、ボウズ氏が確認したところによると、17キロメートルぐらいを歩いたと推定されるのだとか。

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  • 接待ウォークだけでなく、晩御飯タイムになってボウズに呼び出されたお友達のひげの人とお二人から、こんなモノまで頂戴してしまい、恐縮でした。

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  • 鎌倉で有名な絶品羊羹「美鈴」の「本練羊羹」というものらしく、とてもおいしいのだとか。http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14007757/ お世話になってるので、とのこと。ありゃりゃ、これは大変恐縮。
  • 私はこれといって何もお世話しておらず、レース沿道で名前を叫んだり、写真を撮るぐらい。二人の走りで今年も楽しませてもらったのにかえって申し訳ないですね。。

ということでこちらからもありがとうありがとう、と楽しい一日でした!ええ子達やわ!←なに様

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(歩いた、一部歩いたと思われるコース)

あとでちゃんと地理を復習しよう。。それから、道端の植物の名前をもっと知っていたら、もっと楽しいだろう。

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シクロクロスで知り合ったお友達には、ほかにサイクリングに連れて行ってくれたり、料理の教室やその他に誘ってくれたりと色々と世界を広げてくれた人がほかにもいろいろ、本当にありがたいですね。*2

*1:こういう、距離や強度に関して軽く発言するのは山の人も自転車の人も要注意だと思う。ちょっと走ったらすぐだよというのは絶対私にとってはちょっとなどではない

*2:サイクリングのときは初級者の私は余裕がないのでスマホで写真とるぐらいだけど、今回のハイキングに持参した軽いLUMIX DMC-F25ぐらいなら持参してもいいかな。