tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

日曜日のKoksijdeワールドカップ、警備強化、観客はバッグ類持参しないで

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3年前の世界選手権Koksijdeのレース会場とベルギー国鉄駅を結ぶシャトルバスの車内の様子(軍のゲートを通過して出入り)と街の様子。

日曜開催予定のKoksijdeワールドカップの安全性について議論があるようだ。

  • 例のテロ組織の潜伏先となったモレンベーク地区のある首都ブリュッセルからは140キロ離れているKoksijdeであるが、空軍基地に隣接(というか、内部にある?)しているのが名高い砂地獄Koksijdeのコース。今回、フランスの内務大臣がテロリストがフランスとベルギー国境近くに潜伏していることを警告した際に、フランスの首相官邸が把握している情報としてKoksijdeの空軍基地敷地内にある難民収容センターについても具体的に言及したらしい。Koksijdeはフランスとの国境からも確かに近い。
  • が、レースは開催予定。
  • Kojsijde市、軍、警察が警備体制を敷くらしいが、コース内の警察関係者の警備を増員するだけでなく、入口で観客全員に金属探知機のチェックがおこなわれるそうで、バッグやバックパックを持つ人はチェックに時間がかかり行列が長くなるのを避けるため、持参しないようにとアナウンスされている(ちなみ時同時期にゲントで開催されるゲント6日間レースは、バッグ類の持ち込みが禁じられたらしい)
  • コクサイデは名物コースでありたくさんの観客を集めてきたが、このように競技の場でテロ対策を行うのは初めて。ただし3年前の世界選で警備体制作りは経験済、とのこと。

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Cyclingnewsでは出場予定のアメリカ人の反応を取材。

  • Comptonは通常どおりの"ビジネス”を行うのみであると述べたが、心配はあるし、何か起こったらと思うと恐ろしいし、こういう時にレースをすることはそぐわないかもしれないが、何より、通常どおりの生活をし、恐れないことが必要とされているという考え。
  • ベルギー在住の米国人Vardarosは楽観的で、ブリュッセルから離れたKoksijdeではテロリストたちも人員がそれほど居ないであろうし、難民が入ってくるようになって以来、セキュリティは強化されたし、そもそもレースは軍の敷地内だし、選手たちですらライセンス証をきちんと見せないと敷地内に入れないぐらいである。とコメントしたらしい。

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冒頭一番上に貼ったリンクのオランダ語のNieuwsbladの記事ををFacebookに英語で紹介したVardarosのポストに、コメントが色々。

  • かえってパニックになるので、(紹介するのは)やめてください。←これに対しVardarosはオランダ語がわからない人たちも知る権利がある、と返答。
  • レースみたいな人が集まるイベントには出かけないことが推奨されているのでは?
  • いつも通りに暮らせないということで、彼らが勝ったことになる。
  • テロリストたちはたぶんこの競技のことは知らないだろう

関係者たちの努力がみのって、無事に開催されますよう。
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2012年世界選のときベルギー国鉄Koksijde駅前ロータリーにいた警察犬。

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http://euro-ijuu.info/euro/?p=2550

イスラム人コミュニティの拡大で、いろいろ偏見や軋轢が生じているのだとか。。

一方コルトレイク在住のヨーコさんの話を聞くと、

12年前に暮らしていた頃とはコルトレイクも随分変わって、学校の職員でシリア難民の人達が何人かいてみんな仲良しだし、ジョーが最初に数ヶ月通学した学校は移民が60%でその殆どがアフリカ、中東、ロシア系からの難民でお友達になってムスリムのママ友の家に遊びに行ったりもしたし。

ムスリムに対しての悪いイメージがほとんどないんだよね…。
逆にシリアに残してる家族が空爆で亡くなった時は、学校のみんな泣いて一緒にがんばろうって励ましてきたし。。。

その人達がこれからますます欧州で生きづらくなると思うと切ない。

というか、私達も色眼鏡で見られるアジア人だから…それを忘れないように気をつけるよ〜。

街や、世代、場面それぞれによって色々なことがあるのだろうけれど。