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tannenbaum居眠り日記💤

シロート観戦者による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

高地レース、戦う相手は(シクロクロスミーティング白樺湖)

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ロードレース世界選が中東の地で観客数控えめに開催されていた時、ベルギーのZonhovenでは観客びっしりのシクロクロスが開催されていたらしい。
http://cdn.velonews.competitor.com/wp-content/uploads/2014/11/20144727-246453.jpg
(Velonewsより)
くしくも宇都宮でジャパンカップが開催され、古賀志山が麓から人々で華やかに埋め尽くされているとき、信州ではあえて(?)ストイックなシクロクロスレースが開催された。

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(Zonhovenのような観客動員には至りませんでした。)

さて、白樺湖とは、どんなレースなのか、イメージは以前名物コースだった霧ヶ峰同様「高いところでの」レースだという。世界でもこんなに標高の高い(1600m超え、会場となる白樺湖ロイヤルヒルスキー場の最高地点は1750 メートルらしい)そして、酸素の薄い場所でのレースは上り坂にもまして選手たちを苦しめるとか。

これまでの霧ヶ峰および白樺湖の上位リザルト。

2010-11霧ヶ峰(世界選セレクションシリーズ)
1.丸山厚 2.小坂光 3.斉藤亮

2011-12 霧ヶ峰
1.小坂光 2.小坂正則 3.丸山厚
(このときのC2は 1.中村龍太郎)

2012-13霧ヶ峰
1.小坂正則 2.丸山厚 3.小坂光

(2013-14はなし)

2014-15 白樺湖
1.小坂正則 3.丸山厚 3.松本駿

ざっくり言って信州「スワコ一門」の独壇場。丸山選手も元スワコだし。彼らは高地慣れしているんだろうか。生半可に出場すると辛いのは知られていたらしい。しかし今季はJCX効果で突然C1選手たちが得意不得意を超えて80人近くやってきた。
わたしは霧ヶ峰のレースは一度だけ観戦にいったことがあるけれど、静かな山道に選手たちの息遣いだけが聞こえ、その先にぱあっと広がる荒涼たる景色にロマンを感じました。
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(2012年霧ヶ峰
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(わんこを懐にピットでサポート)

ところでこの日私はあろうことかこの日のレース本命の小坂正則選手が乗車予定である車に拾ってもらうという暴挙に出た。大名行列の大名の駕籠にヒッチハイクするようなもの。万が一にも自分の遅刻によって勝利を目指す帝王を待たせることは万死に値すると思われた。が前夜畑で獲れた栗の甘露煮入りバターケーキを作りはじめて睡眠時間を削ったものの、なんとか滑り込みで約束時間に間に合う。

(自家製栗の甘露煮、よつ葉発酵バターと有機マスコバド糖入り)
帝王宅では素人目にも多くのホイールが積み込まれ、この試合にかける小坂正則選手の意気込みが感じられた。といっても道中別に吠えたり咬んだりするわけではなく、淡々と趣味のオートバイの話などしていたが、その日のライバル予想を聞いてみると、もちろん上記の過去リザルト常連、今季も調子がよさそうな丸山選手の名前が。そして、MTBにロードに連戦が続く前田公平選手は調子どうだろうとか、安定して強い宮津選手、小貝川で表彰台に乗り今季注目の中里選手、パワフルな門田選手、このコースが得意らしい松本駿選手、などの名前が出た。小坂光選手は前日宇都宮で任務があり、不出場。
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会場は、霧ヶ峰のような視界が閉ざされるようなところはなくオープンな感じでゲレンデエリアと途中に平坦な森を抜ける区間がある。。階段あり。ゲレンデは大きく二方向に分かれた登りがあり、そのうちリフトのあるほうの登りはかなり急峻な短い坂があるらしく、その分まっすぐ下ってくるところはかなりの高速がでそう。
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高低差と距離があり、酸素も薄いので観戦者もおいそれと脚を使いすぎるとこのコースの犠牲となりかねない(と、知り合いの選手に忠告された)。どこか高いところに居座れば展開はよく見えるだろう。という話もでたが、やはり近寄って撮りたい私は結局あまり遠くまでいかない内側よりのエリアをぐるぐる歩き回っていた。
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(このころはむこうの山まで見晴らしがきいていたが、その後霧が立ち込めてきて視界はさえぎられ、とても寒い風が吹いてくることとなる。)

このレースはスワコレーシングの担当であり、帝王みずからコースづくりに関与し容赦ないハードなものとなっているらしい。恐ろしい。
平地民たちは空気の薄さを恐れ、酸素ボンベを調達した人もいたようです。
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試走してきた人にコースの感想を聞くと、いやーきついわーというのはいつものことなんだけど、この日のいやーきついわーはひときわだったようだ。
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80人も出走者がいるのはC1だけでほかのカテゴリーの人数はコンパクト。
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登りでかつ、高さがあるシケイン。するっと高速で飛び越えるなんて無理にみえる。
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ゴールも登りが続いたところにある。大変だ。
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C4は若い選手が2分半差をつけて独走勝利。ピンぼけご容赦。
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(牧羊犬系のわんこはボーダーコリー?)
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つるされた前後輪ない自転車。
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M40の表彰、1.井上選手 2.清水選手 3.鈴木選手 シャンパン(じゃなくても仮にそう呼ぶ)はシャッタースピード2500、F4、ISO250でとってみました。このときは明るかった。
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C3スタート。上ってくる塊の集団というのは迫力がある。
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小貝川でC2を走った窪木一茂選手は、C3からあらためてカテゴリーを上がってゆくことになったらしい。C3は先頭のペースが上がって大変だったろう面もあるが、窪木選手と同じレースを走る貴重な経験。走っていて、励ましの声をかけてもらった、という話を複数聞いた。
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最近、レースの沿道で木の板が回る不思議な音が聞こえるのはこの人です。チェコ世界選のときに買った応援グッズだそう。ドイツのレースなんかでもよく観客が手に持って回していて会場じゅうがキリキリ音がなっていたりする。。
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これはたぶん、前田選手や織田選手が声をかけたのでニヤッとしているところだけど、次元の違いがはっきりしていた。
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担ぎ方が独特。
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L2も先頭は一人飛び出す、しっかりした体格の若い子だ。C4で独走した子と同じジャージなのでジュニアが沢山いるチームなのかと思ったら

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C4で独走勝利したのは松本一成くん、L2で独走勝利したのは松本瑠奈さんで、二人は”マシュン”松本駿選手のお子さんたちなんだそう。さすが。
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お姉さま方に挟まれて表彰。
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血統書付きだ~とギャラリーで盛り上がっていたところにお忍び芸能人のようないでたちの父上と遭遇(トイレの裏で)。子供たちはスピードスケートをやっているけれどもシクロクロスを気に入ったようだとのこと。これから頻繁に彼らを見ることができるでしょうか。

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さて、カテ2。スタート前に小林さん、昇格宣言。つまり勝利宣言。きっぱり爽やかである。
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同時出走のジュニア小島大輝選手が抜け出し、独走する。C2の大人たちを圧倒。
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女子は今井、武田、宮内選手の3人が先頭で、これまで連戦連勝な感じの唐見選手はここにいない。前日輪島ロードからの移動連戦だと聞いた。

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しかし、上げてくる唐見選手。レース前半の遅れがうそのよう。
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ところで、朝よりも日差しが陰り、雲がおりてきて、非常につめたい風が吹いてきた。かなり寒い。信州クロス名物の炊き出しがとてもありがたい。トン汁準備中。聞くと、この日はJCXのため出場選手が多いことを見越していつもよりたくさん仕込みをしてきて大変だったらしい。年季の入った大きな鍋。
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華やかというよりこじんまりとした、でも、暖かいレースのメインストリート?たくさんの人がこのあたりにより集い、交流していた。スタートゴールが目の前ということもあって、観戦をここのあたりでしている人も多かった。
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あまりの寒さに、防寒グローブの販売に人だかりが。私もこのグローブを買うことができなかったら、撮影できなかったかも。それぐらいに体感は寒かった。
事前の天気予報の気温では9-14度くらいで、数字だけ見るとそんなでもないように思ったのだけれど、ここは吹き抜ける風が冷たい場所なのだそう。旧シクロクロスミーティング時代からこのあたりを知る古参選手たちは、寒いということを事前に言っていたし、当日現地で寒くなり始めたときも「持ってきただけの服をきるといい」というアドバイス。私はレインパンツを雨でもないのにジーンズの上に履いたとたん、一気に寒さがしのげるというのを体感した。風が寒いときは風を防ぐのが一番。膝ついて写真撮っても会場に点在するシカのフンの汚れが直接洋服についてしまう心配することはないし。
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さてL1は唐見選手が当初の不調?はなんだったのか、ぐんぐん出てきて結局先頭に、武田選手が追う形でラスト2ラップ目くらいか、GIANTの門田、斎藤選手が懸命に声を送る。
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正念場、武田選手。しかしこのあと差がついてしまう。
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小林選手、有言実行。昇格ゲット。
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独走で30分で終えた小島選手が表彰式に並び、コメント。かれはこの後上山田ではC1と同時出走することになった。
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生の鉢植えのお花が贈られた。女子表彰式がカッコいい&可愛い。
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ゴール後のこのあたりは薄い酸素と徹底抗戦した人たちが座り込む。
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C1スタート前。この出走者の多さ。
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半端ないかんじが漂う。。が、腕組みは寒さか。
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直前まで気になるところを調整したい小坂正則選手。
ところでこのとき撮ったスタート前の風景写真には複数の生あくびをする選手が写っていた。緊張ゆえか、すでに酸素不足か。
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つねに準備周到なこの方。
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Zonhovenにはまだ足りませんがそれでも沿道には人が増えてきました。
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前田公平飛び出す。後ろは人が多くて見えないぐらい。そしてこのあと後方で落車が起こった。
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丸山、前田の争い、小坂正則追う。
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この場所、いい感じに背景遠く選手カタログのように撮れる。。
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東海の方ですね。岩田選手
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レース前におもろい夫婦ぶりをみせてくれたザイコーさん、香西選手。
背景が遠くてぼける場所なのでここに貼った以外にもたくさんのC1選手のブロマイドみたいなのが撮れています→20161023_Cyclocross Meeting #2 Shirakaba-ko (JCX) | Flickr
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前3名が一つになる。
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丸山選手は担いでいるが、前田公平選手は手に持ってさげたまま階段を上がっているのだろうか、それとも乗る前に下すところ?。
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といいますのも、下げたままの人と担ぐ人がかなり混在していて。
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第3パックの階段はこんなかんじ。
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あれ、一人で戻ってきた小坂正則選手、アタックかけたのか。
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25秒差(※写真のexif情報調べ)くらいでやってきた丸山選手、前田公平選手が見えない。

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少し後ろでは重田選手と、織田聖選手。
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どうした、前田公平
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そして2番手グループに宮津選手が上がってきて、丸山選手の前に出る。

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(兼子選手。背景がきれい。)
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(独走ロケット、点火)
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流し撮りタイム(1レースに一度は私にやってくる、ひたすら流し撮りを繰り返す時間帯)が来たが、下り速くて大変でもこのクオーレジャージはピントが合いやすい。
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(藤田拓海選手、北京のときより好調に見える)
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30秒程度の差で小坂正則選手が優勝。GP Sven NysでNysが勝つようなものでしょうか。

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表彰。常連に並んだのは宮津選手だが、なかなかボトルの栓が開かなかったもよう。
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インタビューに「もっと差をつけて勝とうと思っていたけれど、椅子が壊れてしまった。ピット直前だったので助かったが、それでロスし、結局30秒程度しか差がつかなかった」という話。椅子?表彰式の後ろにある番号を貼った椅子?何だ?と思ったらサドルだそう。2周回目でシートピラーを破損し、サドルがとれてしまったらしい。
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しかし厳しかったようです。
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(ゴール時ふらつく中村龍太郎選手)
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酸欠でしょうか、死屍累々な光景が。そういえば朝いちばんに地元選手が「ここらあたりにゴール後酸欠の選手たちが倒れこむんだ」と言っていた。その通りになった。
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追い込めるのは強さの証、な上位陣。本当にお疲れ様でした。
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こんなに高地なのは世界でほかにあるんだろうか、というのを思うけれど、寒かったし、なんだか最後は脚がうごかなくなったけれど、なかなか面白かったです。

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小坂正則選手が独走のときに何を考えているのか、一人旅になって何をモチベーションにしているのかという疑問が前回の七会中のレースのとき浮かんだのだけれど、サポートをしている橋本さんのブログ
Tankograd Central(自転車研究所):シクロクロスミーティング白樺湖
を読むと、後方とのタイム差をピットで確認して、後方の選手と「競り合って」いたようですね。今回も恐れ入りました。

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なんとも言えない、空と土地の接する果て、な感じは空気の薄さから受ける印象もあるのか、その辺は霧ヶ峰と通じるようだったかな。また来たい。

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