tannenbaum居眠り日記💤

シロート観戦者による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ニセコクラシックに来日のVervecken(振り返る07年世界選手権)

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Erwin Verveckenが来日中である。ヴェルヴェッケンといえば:

2001,  2006 と2007年のCX世界チャンピオン3回経験者で、長身(194センチ)で、コメンテーターに呼ばれたりすると語り口爽やか、引退後はGolazoというスポーツマネジメント会社でシクロクロスのレースを手がけているのは知っていた。

2006年のTour of JapanでFIDEAが来日した時の彼を見た、サインをもらったという人たちがいるはず。http://d.hatena.ne.jp/doroace/touch/20100114/1263472512 ←泥山田さんは写真を撮っていた。

また、彼の勝利した世界選手権で、Erwin Vervecken Supporterと刺繍されたキャップを買った人もいる。

そういえばGolazoの仕事でhttp://tannenbaum.hatenadiary.jp/entry/20121013/p2 ←当時のbpost bank trofee(現 DVV trofee )がGVAトロフィーから名前が変更になった際に総合ランキングを合計タイム制にしたり、GVAスプリントによるボーナスポイントを設けたりしたのも彼の発案らしい。

UCIグランフォンド担当でもあるらしく、この度、ニセコクラシックのために来日する機会を活かして、7月10日(月)の夜、東京の東洋フレームで竹之内選手、同社の石垣氏とのトークショーが開催される。

こんな大物が日本でトークショーって、なかなか貴重~。

www.cyclowired.jp

世界選に合わせるのが得意な選手だったらしい。いつもコンディションのピークは1月。普段のレースに常勝しているイメージはなかったが、ビッグレース、タイトル戦に強いタイプだったのかな。

特に印象的なのが2006-2007シーズンのHoogelede-Gitsで開催された世界選手権。それまでなんとなく観ていたシクロクロスに引き込まれたのがこのレースだ。当時UCIポイントリーダーだったNysとWellensが有力で前年度世界選勝者Verveckenはこのシーズン中はあまりよくはなかったものの、3番人気で優勝候補の一角であった。

レース前のオッズは以下の通り。

 

Unibet Odds For The Weekend
Nys 1.50
Wellens 4.50
Vervecken 9.00
Dlask 22.00
Vanthourenhout 22.00
De Knegt 30.00
Groenendaal 30.00
Gadret 40.00
Franzoi 50.00
Simunek 75.00
What about Francis Mourey? 

PEZ Previews: World Cyclocross Championships - PezCycling News より。)

砂地が難関で、上りの泥でもホイールが刺さって前転するような大変そうなコース。Wellensが沿道の観客にカラテキックを見舞ったような観客とのトラブルの再来を避けるため二重フェンスという対策を取っていたらしい。撮影バイクと並走する区間は選手走行レーンとの間にプラスチックのフェンスが設置されていた。

二強NysとWellensはレース前半、Wellensがカメラオートバイが接触して動いていたプラスチックバリアにあたって落車、Nysも巻き添え落車。2大優勝候補が先頭から脱落する大荒れの展開に。

このときまだCX観戦にそこまでハマっていなかったせいか、有力候補が揃ってあんなことでいなくなるって、あーもう今年の世界選微妙、とかは感じずその後の他の選手達の、こうなったら自分が狙うぜ!という攻防が見応えあった。

(↓フル動画。17分過ぎに「動くシケイン」落車が。)

youtu.be

 

 ↓これは、ラスト15分の動画。

 

youtu.be

このラスト15分、Franzoiは脱落、Verveckenははじめあまり前に出ていなくて、戦前評ではトップ10ぐらいの予想だったJonathan Pageがほとんど前を走り、米国人が勝つ歴史的なレースになるか?とざわついた時間帯。
VerveckenとPageの、1対1のテンション高いせめぎあいに引き込まれた(近年ではVan AertとVan der Poelがよくこういうのやってますかね)。

結局、最終周回の短い上りで前に出たVerveckenがその後ぐんぐんリードを広げて勝利。脚、ためてた?

3強とはいえNysとWellensと比べるとややおとなしい印象だった彼だけどベルギーチームとしてはひと安心な結果だったのでは。

レース後、UCIリーダーなのにまたもや世界選タイトルには縁が薄かったNysは達観したようなコメントだったけれど、Wellensはまさにこの日絶好調だったらしく(落車で手首骨折にもかかわらず最後4位まで上げた)、悔しさはひとしお、着るべき選手のところにアルカンシェルがいかなかった、Verveckenは表彰台の資格はあるけれどアルカンシェルを着るべき選手ではない、さらにVervecen以外の二人(PageとFranzoi) は表彰台はふさわしくない選手、と息巻いたり、後日カメラバイクの会社を訴えると言ったり(どうなったか未確認)話題に事欠かない、たしかに後味としてはよいとは言えないレースだった。

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まあ自分が優勝して不満な態度の人はいないと思うけれど、落ち着いて、はしゃぎすぎず、爽やかだった印象が記憶に残っている。

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