tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

「エリーゼのために」…のために

今日は子供たちのピアノの発表会。娘の髪の毛が今朝に限ってボサボサハネハネでブローしても治らない、急遽ホットカーラーで外巻きカールを作るという窮余の策、ハードスプレーかけるも、猛暑の中(我が家はクーラーかけない)汗をかいてどんどんカールが取れていく。。今朝ぐらいクーラーかければよかった。私も汗だく、。もういい!出発!
演奏のほうは、日頃から生真面目で努力家な娘はクレメンティソナチネ(作品36第6番)をかなりの練習量で準備万端。対する息子の演目はあの

エリーゼのために」。

最初これをやると聞いたとき

「この子には10年早い・・やばいのでは」

と思った、だってエリーゼのためにというのはピアノ発表会の定番曲の中でも屈指の聞き応えのある憧れの曲で、いくら弾きたいと思ってもあだやおろそかに発表会の場で弾かせてもらえるものではないんじゃなかったのか。
でも先生の意図はなんとなくわかった。この曲なら息子のモチベーションが上がるであろうというものである。その狙いはほぼ成功、もうピアノやめるのも時間の問題・・という状態だったのが、かなり前向きな取り組み姿勢に。でもいかんせん「まだ早い」ので、本番を迎えても仕上がり具合60点という様相。。しかしこれまでの数年間ではじめて私が言わなくても練習に向かう姿勢が見られた。さすが先生。

ピアノ発表会の出来よりも、息子のやる気を引き出した

のであった。ソナチネアルバム(1) 解説付 zen‐on piano library (全音ピアノライブラリー)
しかし午後の出演がくるまで息子の緊張っぷりったらない(普段は緊張と縁のないへらへら人間)。貧乏ゆすり、ハイテンション、顔つき変。。午前中に一度オペレッタ*1で舞台に上がったのだが先生からも「○○くん、ガチガチだわねえ。でも緊張できるようになったのは精神が成長したてことね」といわれる始末。
さて順番が来た。本番に強いといわれる息子、練習時の実力60点の仕上がりを100%発揮した60点の出来!(娘はいつもながら沢山練習をして95点の仕上がりでも本番では100%の発揮はできない)・・・舞台から帰ってきて、よくやったね、できること全部本番で出せたね、というと不満そうに

「・・・まだ残ってる」

と遠い目をしていた。
そのあと、先生の大学時代の恩師という来賓のおじいさんに呼び止められ、息子の健闘をほめられたのだが、「よくやったと思うけれど、やっぱりまだ時期が早かったですなあ。せめてもっと体が大きくなってペダルに足が届いてからでないとねえ、曲目の選択がちょっとねえ」と自分の教え子の選択について苦言を、、、やっぱり客観的に見てると有名曲を完成度の低い子にやらせるというのは、見るに忍びないものだよね。。。私だってこれが他所の子だったら「みんな知ってる曲なのに、こんなレベルで本番に出すなんて」って思っただろう。

*1:演目:浦島太郎の浦島太郎役