日経新聞のシリーズ連載「サッカー大国はいま」ドイツの光と影(2)「若手育成 複線を用意」
昨日(10日)気づいたのですが、日経新聞で標記の連載がされています。
10日の記事は、若手育成関連の改革に関するもの。
EURO2000の惨敗でドイツサッカーリーグはユース委員会を設置。委員長には現1FCケルンの社長兼マネジャーのアンドレアス・レティッヒ(当時フライブルクのマネジャー)
- ブンデスの1、2部のチームにユース育成体勢の基準を設けて環境整備を義務付けた。負担を嫌う小クラブの反発に対し、
レティッヒ委員長は以下のように説得したとか
「すべてのクラブが基準にあったユースセンターを備えれば、有力選手を大クラブに引き抜かれることはなくなる。大クラブが選手に、『こんなところにいたら君のためにならない』とはいえなくなるのだから」
以来、環境は飛躍的に改善された。
レティヒ氏の姿勢はクラブでも同様。
チームが二部落ちした2002年にケルン入り。
- プロ選手を減らし、育成費を逆に増やした。ブンデスリーガ平均でユースに掛ける費用は運営費の4%に対し、ケルンは9%(200万ユーロ)。
- ポドルスキーやシンケビッツ(二人とも20歳)の代表入りがその成果の一つ。
うーん、ケルン、私も2部落ちしたころの育成重視路線への転換に大変好感を持った記憶がある(そしてバイエルンから何人か移籍したのもあったけど)その育成費用をあまり回収できないうちにまた二部落ちになんてならないでほしいな、、ケルンにいたら彼のためにならないってベッケンバウアーがポドルスキーについて言ったようですしね。。チーム成績へのつながりが期待されますね。
- ケルンでは、大手百貨店をスポンサーにつけ、サッカー以外の職につくだめの資格取得を支援。
これは聞いたことありますね、ケルンに限らず機械工だの大工だのの技術をもった上でプロサッカー選手になる人が多いらしい。。Jリーグはその方面の支援がおくれたけど数年前に何かの組織が発足してるはず。
単線しか敷かず、脱線したものを切り捨てるのではなく、複線を用意してフォロー
まだその成果がポルディ世代からしか出ていないということは、次、その次くらいのW杯でのドイツは期待できるかも。。。