tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ツール対ワールドカップ・サッカー、どっちが勝ってるか?


バッソ特集ということで先日引っ張り出したCycleSport(英国版)(06年8月号)。面白い記事をみつけた。カッコ内は私のコメントです。本当は下に書いた以外の項目もあるんだけど、わからないところは端折りました(苦笑)


I.【ツール・ド・フランスのほうがサッカーワールドカップより勝っている理由】

  1. 自転車選手は、転倒したとき(起き上がれるなら)すぐ起き上がる。サッカー選手のように転げまわって審判にアピールしたりしない。(←これ、とてもツボ。。わざとらしく転げまわってる間にプロトンに置き去りにされちゃうもんねー笑
  2. フーリガンがいない。ニュース・レポーターが恐ろしい表情でリクイガス・ウルトラス対ラボバンクルーニーズ100人の暴力沙汰を報じたりすることはない。
  3. 自転車選手のニックネームはサッカー選手のそれよりも適切である。(自転車選手のニックネーム例)Der Kaiser, Il Falcao, Big Tex, the Crazy Kazach (イングランドサッカー選手のニックネーム例)Becksy, Crouchy, Oweny, Looney-ey(←最後の、ルーニーはほんとうにそう呼ばれてるのでしょうか?)
  4. 観戦が無料である。(←世界選とか一部レースを除いて)
  • 勝利ポーズが適切である。自転車ではロボットのようなダンスやチームメイトの半分とキスするようなことはない(バッソがベビーの写真にキスしたのや、フレチャが矢を発射したのは触れないほうがよいだろう)(←もしCSCがTTTで勝ったあとみんなでへんなダンスしてくれたら、支持します。笑)
  • 自転車ファンは自らを単細胞低収入低学歴世帯であることを皆に宣伝するようなたとえば「コフィディス」フラッグを車につけたりはしない(そういう行為は単細胞低収入低学歴世帯の宣伝になるのか・・・ウチのあたりの悪くないマンションのベランダなんかに赤い旗よく飾ってありますが。笑)

II.【 ワールドカップ・サッカーがツール・ド・フランスより勝っている理由】

  1. ロナウジーニョペナルティエリアに走りこむとき、(自転車の山岳コースのように)半ダースもの酔っ払った上半身裸の馬鹿者が選手を激励する言葉を叫びながら水をかけてくるのと競争する必要がない(←まあ、サッカーもたまにへんな○ト○―○ン○゛が飛び込むけど)
  • 試合が短時間で決着する。たとえ退屈なメキシコ対アンゴラの試合ですら、2時間もあれば終了する。ところが北部フランスのどこかを走るツールの平坦ステージなどは永遠に続くのではないかと思われるほど。
  • だれでも少しはサッカーの話題についてくることが想定される。エレベーターの中で話題に困って「昨日のクロアチアのゴール、すごかったですねー」という話題をもちだせても「ウルリッヒはあの1級山岳でアタックすべきだったと思いませんか?」とは言えない(日本では勿論だけど、英国でも、そうなのか。。。ほかの欧州諸国でも使えないのかな)。
  • サッカー選手は背中に大きな字で名前が書いてあるので、ツールのようにコメンテーターの「昨晩はチャーミングな街で美味しいディナーを食べてね・・」などの話が終わるのを待たなくてもその選手が誰だかわかる(やっぱり、あっちの解説者もそんな話題でつないでるのか。。笑)
  • ファンとして、自分のヒーローのコスチュームを真似るとき、サッカーのユニフォームを着るほうが、アグリチュベルのサイクルジャージ上下を着るのよりもはるかにベターである(いや、これは、やっぱり世間的許容尺度としてはそうなのでしょうか、、、)。
  • アメリカ人達が優勝しそうにない。(←こら)

====================
特に私が印象的なのがI.の2なんですけど、これまで、自分が知らないだけで、本場ではもしかしたら自転車でも「ウルトラスの衝突」めいたものは何かあるかなーとかは想像していたのですが(バスクのオレンジシャツの人たちと、どこかの国の旗を背負った人たち、とか)・・でもやっぱりそういう「他のチームを応援する人たちと衝突する」というのは自転車ファンの場合はあんまりないんですかね。。

  • というか、レース中にすでに選手に水かけたり裸で一緒に走って発散済みだから、レース後に暴力振るう必要ないのかな。。
  • W杯サッカーは「代理戦争」という人もいるけど、ツールは国と国の戦いじゃないですしね。。