tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ボビー・ジューリックから若い選手たちへのメッセージ「失望を自分で乗り越え、ドーピングに走るな」

My generation must continue to tell young riders not to cheat
ジューリックは以前から中学校の理科の先生みたい、とおもっていたけれど今回のシンケヴィッツの騒ぎについて、メッセージを若い世代に向けて書いていますのでざっとかいつまんで(適当に言葉を補足したり解釈して書いた訳なので、よければご自分で原文をどうぞ)

  • シンケヴィッツの陽性の件、詳しいことはわからないけれどショックだったのは彼がいわゆる「悪い世代」以降の若い26歳だということだ。これはいまだ自転車競技が「悪いスポーツ」であること、また、pelotonにいる者たちの知的レベルが低いことを示してしまった。
  • ドーピングに走る引きがねになるのは、良い結果が出なかったときのプレッシャーだ。この競技に失望はつきもの。自分から若い選手たちに伝えたいこと「失望を自分で乗り越えろ」。
  • 若いライダーは「みんなドーピングしている」という噂をきくこともある。私はかねてからそれを否定してきた。
  • 若い世代のライダーは、もし同世代の選手がドーピングに手を染めているのを知ったときは黙っているのではなく、何か言うべきだ。それが彼自身とこれからのこの競技を救うことになる。もしその若いライダーがそのことについて沈黙した場合、それはわれわれ世代と同様の混乱を彼らの世代にもたらすことになる。
  • それからスポンサーシップのことを考えてみるべきだ。シンケヴィッツのような一人の「子供」がやったことによって、全てのチームスポンサーたちが投資をやめることを再考している。自分が26歳でなくて引退近い36歳でよかった。このような状況がこのまま続けば今後何百人というライダーがこれから職を失うことになるだろう。
  • そしてわれわれ世代の務め。シンケヴィッツのような才能ある若者がドーピングに手を染めるようなメンタリティを取り除くこと。クリーンであることについてのモチベーションを彼らに与えること、それがわれわれの義務だ。なにが問題なのか、ポイントをきちんと伝える。われわれが戦っているのはこのような事なんだ。

ジューリックたちの世代は、同僚が手を染めていても何もいえない状況だったのでしょうけれども、それを若い人たちに変えろというのも、なかなか困難な道のりでしょうね。より多くのベテランたちが若い世代に根気よく伝えていくべきなんでしょう。しかし本当に自転車業界、このまま改まらない限りスポンサーいなくなっちゃうんじゃないでしょうか(早速Tモバからアディダスが手を引くとかなんとか、でていましたね)?

  • ・・あと、この文章の右側に書かれている日記面白すぎです。選手たちは暑いツールの移動に小型扇風機を持参しているとか、アメリカ人はエアコンのない欧州のホテルに苦労しているとか、で、グレッグ・レモンは自分用の小型ポータブルエアコン(!!)をツールに持参していたとかいないとか!!