tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

フランドルの人々のトム・ボーネン信奉に伝染寸前


ツール前夜、トラファルガー広場でのチームプレゼンでは隙間に入れてあげたベルギー人の小僧+その一党が「トーム!!トォーーム!!」(その他ベルギー人の選手名連呼)と叫んで暴れまわったためカメラは構えられないしシャッターの瞬間につきとばされたり相当閉口したわけですが。おかげでクイックステップの写真はデ・ヨンフさんくらいしか撮れませんでした(デヨンフ好きなタイプですからいいんですが)。警備員もにらんでるよ。

  • フランドルにいったら、さぞディープでマニアックな選手を応援する人がいるか*1と思っていたけれど(そういう人もいたんだろうけど確認の機会なし)、やはり目だったのは王道、ボーネンファンクラブ。



GentでもWaregemでもそれぞれ別のファンクラブの存在を目撃(街ごとにも複数あるのかも)、どちらもそろいのシャツを着て応援していた。
(Waregemはクラブ員むけにビールの振る舞いもあり。小さいけど右の写真右端のほうに緑のシャツ持ってビール持ってる人もそう。)
道往くほかのファンも、そういう人とすれちがうときに「トム・ボーネン、イェーイ!」とハイタッチしてご機嫌で通り過ぎてゆく。ファンクラブ会員の年齢層は若者ももっと年上の人もいた。若い女性に人気あるんだろうと思ってたけどお兄さんやおじさんたちもボーネン大好き。


ファンクラブ以外の人たちも、トム・ボーネンは勝つかなあ?みたいなことを口々にいっている(ように聞こえた)。わたしのフラマン語聞き取り能力がほとんどゼロにしても、「トム・ボーネン」という名前の聞こえる頻度はただならぬものがあった。そして、その名前を口にする時の人々の顔はハッピーそのもの!
老若男女あらゆる層が信奉するトム・ボーネン。ご当地フランドルでは人気者であると聞きましたが、ききしにまさるほぼ絶対的なまでのカリスマ英雄&アイドルだと思いました。

  • ホテルでTVを見ていると、少なくとも1-2時間はツールの特集番組をやっていた。もちろんその日の勝者のインタビューもあるが、ボーネンのインタビューはとりあえず欠かせない。ボーネンも(言葉はわからないけど)ちゃんと時間を割いて落ち着いた回答をしているのはさすが。

  

  • さらに、ボーネンのバイクをみているメカニックのおじさんについても10分くらいの特集。わしのバイクがボーネンを勝たせとるんじゃ、という気概にあふれていた。

とにかく、フランドルの人たちにとってボーネンは無条件に愛する対象であり(なかにはアンチも潜行して存在しているでしょうが)、かの国ではめったなことをボーネン様について言ってはいけない感じで、一緒になってトォーム♪というともうハッピー仲良し。という世界だったのでした*2ベルギー滞在中に買った新聞・雑誌、それから観たTVのおかげでいつのまにか私もボーネン教に洗脳されそうでありました。いやだって彼の可愛い写真とかいろんな広告とかいっぱいで(笑)

あ、やっぱりボーネンの右後ろでフェルスターがニヤニヤ(笑)

*1:そのマニアックな選手のパネルさげてたりとか

*2:今思うと、電車で隣り合わせた少年に写真を見せてザブリスキーかどうかの判定について話しかけたのは雰囲気読めなさ過ぎでした