tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ファンのカタチはそれぞれ(ツールで出合ったツァベルファンのフランス女性)


ツールのプロローグの日、コースを下見?に一斉出発したTモバや、選手たちが三々五々出てきていたサウニエルなどと比べてダントツに静かで準備ペースが遅かったミルラムバス。自転車のセットもまだまだだし、チームバスは止まってるけど選手がでてくる気配なし。しかし、すでにカヴェンディッシュのサインをもらってかなり満足していた私は、あとはツァベルのローラー練習たらいいなーとまだ人だかりのできていないミルラムバス前の柵のところでしばし待機。

  • しかし、本当に遅い。。。ランプレの選手なんかぐるぐるそのへんを走ってるし。ミルラムだけが出走順が遅い選手ばかり・・ってわけじゃないだろうに。
  • ふと見ると横には、私よりも前から陣取っていた女性がずっと立っていた。あまりにヒマなので「これは長くかかりそうではありませんか?(←怪英語)」と言って、私はもうあっちいこーかなーという雰囲気を出したところ彼女は「私はエリックのサインをこれらの写真にもらうことが目的である、従って、今日はほかのことはいいのである。ずっとここで待つ予定である(←怪翻訳)」。と強い決意表明。
  • 彼女の手には生写真らしきものが多数。。。「これらの写真は貴女が撮ったところのものであるか」「そう。すべて私が撮影したところの写真である」

見ると、どこかのヨーロッパの街角を背景に、出走前、自転車にもたれるアンニュイなツァベルをばばーんと下からアップで撮ったもの、山岳をアルダグに引かれて登るドイツテレコム時代のもの、、、うわああ本当に自分で撮ったのかあすごーい。。

  • 「私はエリックに会えるチャンスなどないとずっと思ってたから、昨年チームのHPからオンラインでサイン入りのジャージを購入した」と私がいうと、「あれは高いであろう。私は買う気にはなれなかった」と彼女。まあ、欧州にいりゃあ直接レースでサインもらえるしねえ。。

彼女は驚いたことにフランス人だそうな。フランス人でツァベルファンって多いのか、と聞いたらフランス人は山岳系選手が好きなことが多いらしいけれど、彼女はシンプルにエキサイトできるスプリントが好きで、んで、ツァベルが好きだとかなんとか言っていた。

  • 「これらは2001年以来のエリックの写真たちである。自分でとったところのものである」「これは、山岳でエリックの前にいるのはロルフ・アルダグであろう」「んー・・・」え。。?2001年からツァベルを追っているファンが、忠実なアシストにして仲良しのルームメイトであった、アルダグを知らぬとは。。

そこへ、映画Hell on Wheelsにて有名になったふくろう爺さん(Tモバイルの老マッサー、ツァベルと大変親しくて、ツァベルミルラムに移籍したときは2人で涙を流してお別れしたらしい)がミルラムのバスの前におずおずと現れ、知り合いのミルラムスタッフに声をかけてチームバスに入っていった。なんかネタある?ある?とじいさんを追跡するドイツの報道の人が笑えた。

  • 「彼はTモバイルの者であるが、ツァベルと大変仲がよいため、ミルラムバスにはツァベルにこんにちわと言いにきたのであろうと推測されますね?」というと「ふーん、、なんでそんなによく知ってるの」だって、、ツァベルの映画みてないのかしら、、
  • ツァベルの写真以外もあるらしい、CSC時代のゲルデマンの写真を見せて「彼の名前わかるか」と聞いてきたので「え?ゲルデマンでしょう?」「You are very good!」(苦笑)

どうやらこの人はまったくネットで情報漁ったりしてないようでありました。(ちなみにゲルデマンも名前はわからずともお気に入りらしく、その後合流してきたわたくしのお友達(語学の達人)に頼んで、わたしのわからんかったゲルデマンのフルネームのスペルを写真の裏に書かせていました)

・・・なんやかんやのうちにようやく、ツァベルがつっかけ履きでバスからちょろっと出てきたとたん、すかさず彼女が一声鋭く大きな声で"Erik"と呼ばわった。さすが直接サインゲッツの名手という感じ。そうするととことことツァベルが歩いてくるではないか。。ぎゃーーーーー。
というわけで以後は2007-07-15 - tannenbaum居眠り日記zzzに書いた次第であります。

  • ツァベルにサインもらってるときの写真を後日お友達に送ってもらったのですが、私はツァベルにサインもらうときになぜか彼の手を見つめていた記憶があるのですが、フランス人の彼女はサインをしてもらってる間じいーーーーっと間近にいるツァベルの目を鋭い視線で見つめていたのでありました。

彼女はツァベルそのものだけに興味が集中しているんだなと思いました。

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彼女みたいに直接生レースをどんどん見られて、直接触れ合うチャンスが沢山あると、日本人みたいにネットで洗いざらい贔屓選手のことを調べたり、いちいち情報を集めたりしなくても満足できるのかもなあ。。と思いました。

  • 一度気に入った選手ができると綿密にいろいろ収集しがちなのは、日本人ファンの特色なんでしょうか?

・・・まあ、どんなカタチであってもそれぞれで楽しいのが一番だなあ、応援するハートは共通だし、とふとツァベルを通じて袖すりあったフランス人の彼女のことを思うのでありました。

  • それにしても、生のチャンスが豊富にある欧州のファンが羨ましいのでした。