tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

「フランスの48の富」の1つは、ツール・ド・フランス(レオナール・フジタ展)


藤田嗣治レオナール・フジタのことは高校の美術部時代の友達が好きで彼女がちょっとそれっぽい画風(輪郭をドローイング風に描いて、服のしわを嬉々として描きこむ)だったので、こういう画家だろう、というあいまいなイメージだけは昔からあった。あと面相筆で輪郭を取っていたというのは友達が言っていたような(その子は絵を描くだけでなく数学もできたので、建築学科に進んで、今は公共の建物を設計している。)

  • レオナール・フジタというと、自分の中ではエコール・ド・パリの寵児となり、蝶よ花よ(女よ猫よ?)の華麗な生活を送ったというイメージのみだったのですが..

  • 展覧会に行って、それは彼のもついろいろな面のひとつであることを知ることが出来てよかったです。
  • 伝記こんど図書館で借りようと思います。しかし戦犯にされかけた辺りのところはスルー扱いだったな。。あんな晩年宗教画に邁進したのはそこに原因があるとしか思えないのだから、あれだけ宗教画を取り上げるのであれば、バランスとしてどうかと。
  • ところで今回呼び物の群像画は数十年倉庫に丸められていたのを発見された大作4枚をルーヴルの美術品補修をてがけるほどのチームが国家プロジェクトとして修復したらしいのですが、以前ツールを勝ったおじいちゃんが出てくる「行け、ラペビー」という映画と一緒に観た「動物、動物たち」というドキュメンタリー映画でみた剥製修復作業の技をみせたような専門家集団がフランスにはいろいろいるのだなと感心。あんな白っぽくてモノクロの画面(絵の具の剥落やカビ)直すのなんて、アラがめだちまくりで至難の業だったろう。
  • 自転車に乗ってる猫を自ら絵付けした皿もあった。生活まわりの品をどんどん手作りできてしまうフジタ。なんか可愛いカントリー調の手作りライフな晩年だったようだ。ドールハウスみたいに自分のアトリエのミニチュア(ちゃんと汚れた雑巾や、脱いだあともなまなましいパジャマのズボンとかもかかっている)を作ったり、キャンバスを張ったついたての裏にはブリキで手作りした魚や動物のかわいらしいモチーフが。
  • で、彼は想像上の子供をモチーフにした絵も沢山描いてるけど、解説だと「かわいい」とか書いてるけどけっこう不気味だったりする。アブナイんじゃ、、ってのも。で、そういう子供をモチーフにした48項目のフランスのお国自慢、みたいなタイルに絵を書いたもの。色使いは可愛い。よく観るとオソロシイのもある。めつきゆがんでない?
  • で、そのタイルを並べた右端の下から二番目にTour de Franceがあった!!予備知識なかったからびっくりした。ヘリが飛んでて、レトロジャージと鉄フレームの選手たちが田舎道を走り、沿道には女の子。あれ、看護婦さん?それも、拍手してるけど顔が怖いよ。上空のヘリは報道用ではなく、赤十字マークが付いてるから、重傷者を運ぶための救急ヘリなところがブラック。選手たちの後姿も心なしか勇ましいというより、難行苦行中。あーこの発見は予想外だったので面白かった。

Ciclismo Gallery 4 ( その他スポーツ ) - LEMANIMAYU のエトセトラ - Yahoo!ブログとおもって検索したら、知り合いの方のブログですでに取り上げられていたではないですか。画像つきのエントリです。
b r o c c o l i: 7月 2008ほかにも取り上げているブログが。うーん、アンクティルの時代かー。ツールの歴史をまた感じさせられるな。