tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

夢の日々は現実に

Joao is me: A Tough Week at Work
例の元おデブちゃん編集者で34歳にしてプロサイクリストに復帰したJoao Correiaのブログが「泣き言ばかりいいたくないけど」となかなかの長文だ(苦笑)Hel Van Het Mergelland, Rund Um Kolnおよび GP Pino Ceramに出場した彼の一週間はタフなものだったようだ。。(彼のことは旅行のときケルンで見られたはずだったのに、ロースターをチェックしたときチェック漏れで、その日は長い逃げに入ったプジョールのことだけ見ていた。現物を見ておけばよかった。)

(チームバスのまわりに短時間たたずんだだけで、HTCコロンビアの選手がたくさんでてきたので、そっちに移動してしまったのだった。)
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  • Hel Van Het Mergelland。理由もわからないが脚はセメントのようで全身ひどい苦痛に見舞われ、チームカーの監督には一体どうしたと言われたがわからず。いつもならバイクのせいにする自分なのに、この日に限って不調は自分のせいだとばかり思い込んでいて、バイクのせいと考えられなかったが、実はリアブレーキが後輪をこすっていた。普通、ライダーがそのような状態になったらチェックするパンク、ブレーキ、クランクを見もせずに精神的に追い込まれてリタイア。
  • Rund Um Koln。補給地点。この日補給地点通過のペースは速かった。で受け取ったサコッシュを背中に回し、ボトルをケージに装着、サコッシュをつつき始めたときに前のライダーがよけたボトルを踏んだ。普通ボトルは割れるのだが、割れず、落車。大量の選手が自分を追い越し、起き上がろうとして誰かの手が頭にあたって再度ノックダウン、ようやくバイクに戻るとメカニックが寄ってきて外れたチェーンを装着してくれた。自分はホイールをチェックしてくれ、と2回言ったが彼は「車でやるから」といった。意味がわからないまま再び自転車にのって走り始めると、スピードが戻ったあたりでチームカーから乗り出したメカニックが左側から寄ってきて「ホイールをチェックさせてくれ」といってがしっと自分のシートポストを掴み、運転している監督はアクセルを踏んだ。すごい速度だったみたいだ。それが「ホイールをチェック」。その後自力で次の上りのふもとまでには集団後方に戻れた。(その後結局リタイア)
  • GP Pino Ceram。予定していたSchlederprijsからはずされてその翌日。落車の影響でちょっと痛みはあったが脚は良く回った。しかし、石畳の上りと横風攻撃に逢いうちのめされた。こんどフースホフトハモンドに乗り方のコツを絶対教わることにする。で、集団はこなごなになり、ひとしきりの混乱がおちついて、補給食をたべなきゃ、それはヌテッラを塗ったワッフルだったと思い出す。なぜヌテッラを塗ったワッフルだと覚えていたかというと、横風攻撃にあう前からそのワッフルの半分は自分の口の中にずっとひっかかったままで5km走っていたから。その後もグループ分断があり、後ろに取り残され。この週三度目のリタイア。

今自分はかつて夢見ていた世界にいるのは確かで、その幸運に感謝している。が、「夢」は「日常」、や「ひどい一週間」、、などになりつつある。

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http://www.cervelo.com/en_us/news-blog/article/theo-bos-wins-another-stage-and-retains-gc-lead-/141/
その後コレイア氏はリタイアせずVuelta a Castilla y Le nでのテオ・ボスの二連勝を支える働きをしているようだ。ツイッターではテオボスは簡単そうに勝ったように見えるけど自分は疲れた。とだけ書いてある(苦笑)

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  • サーヴェロの前、米国ではBisselで暫くプロで走ってたみたいだけどやっぱりヨーロッパはレース展開が激しかったり道が狭かったりと勝手がずいぶん違うようだ。また、最上クラスのレースでなくとも、逆にその次クラスのチームが死ぬ気で走ってくる。
  • 落車のあとメカニックが「ホイールチェックは車でやるから」、、なんて一応理由付けつきでチームカーで復帰アシストするところ等、ずっとやってる人には当たり前なのかもしれないけど、私には面白い。

文章表現ができる他の世界にいた人が、普通感覚を残してその世界に飛び込んだから、こんな風に感じたり、書くことができるんだろう。このまま頑張って、一般人の感覚をできれば残しておいて、われわれに興味深いことをたくさん走って書いて欲しい。

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ケルンのスタート前、チームバスの傍にあったサーヴェロの選手たちのバイク。バイクは二種類あったみたい。選手はほとんど外にでてきておらず、私は前日渡すチャンスがなかったハモンドへのお土産を女性スタッフ(たぶんマッサー)に託した。快く引き受けてもらえたのは、彼女にもてぬぐいのお土産を上げたせいかどうかは不明。土産品の中にあった、昨年のチクリッシモの選手名鑑(カタールハモンドの写真が表紙)をみた男性スタッフが「わーそれ日本の〜?」といって受けていた。