tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

北海沿岸でおくる余生(映画 「ポーリーヌ」)

北海沿岸のリゾートで老後を送る老人が出てくる映画を、旅行前に借りて観た。

ポーリーヌ [DVD]

ポーリーヌ [DVD]

なかなかほろ苦いけどほわっと話は流れる、知的障害のある妹をとりまく老年にさしかかった姉妹たちのドラマなのだけど、フラマン語の映画が日本でDVDでるなんて珍しいらしい。

  • 主人公のポーリーヌが無心に庭の花に水をやるところやオルゴールを聴くシーンが心に残るが、今回私が行ったデパンヌと同じ北海沿岸地方(の最大の都市で、ベルギーの王族も休暇をすごすという)オステンドに、主人公が一番慕っていて、洋品店をバリバリやって、趣味のオペレッタに情熱を燃やしていた意志の強固そうな派手目の独身の姉が店をたたんで引っ越すんだけど、家財一切をうりはらって老後を独身ですごすのには、なかなか寂しい冬の海景色に見えた。
  • それでも、何もなくても海景色をみながらのんびり老後を過ごすのがとにかくフランドル人の夢なんだそうな。心にびしっと一本強い柱が通ってそうなフランドル人向きの、人生を振り返りながら余生を余計なものを持たずシンプルに過ごすにはうってつけの老後の棲家かもしれない。