tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

BLOW-UP

市内の美術館で、50-60年代ロンドンの展覧会が始まり、今日は無料で映画鑑賞ができるというので、イタリア人がロンドンで撮ったという南米舞台の小説が原作の映画(1966年)だけみてきた。

欲望 [DVD]

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ハービー・ハンコックのオープニング曲が超カッコイイ。アートっぽい構図多数、ファッションも今みるとかわいい(たぶん10-20年前に観ているとダサいと思ったかも)。難解な映画といわれているが、ほわーと観ているとわからない苦しさはちっともない。映画って解釈しなきゃ駄目なんですかね?

  • スゥィンギングな時代であってもロンドンの空はねずみ色。
  • 主人公の男性は私の個人的好みとま反対の口と顎が小さくて信用できない顔で世の中を傲慢な態度でうまく渡ってる(苦笑)。なので思い入れ低く見られたから楽だったのかも(苦笑)
  • カバー写真になってるオープニングのモデルの撮影シーンから容易に引きずり込まれた。このあとパリにいくのよ、っていって不機嫌そうに撮影始まるんだけど、そのあとぐんぐん野獣になっていくのがすごい。で、後半怪しいパーティで主人公と会って「パリにいったんじゃ?」といわれたら「ここがパリよI'm in Paris」っちゅうのがなんか気に入った。このせりふ、重要じゃないかもしれないけど映画のテーマにも通じるのかなと思った。
  • 音が少ないが、音が使われるときは非常に効果的なんですな。一見平和な公園にいるときの木々のざわめきとか。マニアなら垂涎の、ジェフ・ベックとジミーペイジのライヴシーンも出てくるが、びっしり詰め掛けた観客は演奏が始まっても微動だにしないのが異様(この映画の不条理さを表しているんだと)そういえば、ツール・ド・フランスの今年のオープニングは自転車オタクが前列に陣取ってる舞台でたぶん有名な女性のジャズ演奏があったけどみんな微動だにしていなかったのを思い出したが、あれは不条理ではなく、適材適所でなかっただけ(苦笑)
  • しかし、なんであそこまで写真を引き伸ばしたくなるのかなーと。引き伸ばしても何か発見できるかというと、荒い粒子のあいまいなものしかそこにはないのにね。
  • 今日雰囲気のさわりを味わったので、次回は展覧会に突撃する予定。

売店でこんな本もあってちょっと立ち読みした。ロンドン関係の小物多数販売していた。

イギリス「族」物語

イギリス「族」物語

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http://www.momas.jp/3.htm展覧会は9月12日まで。
このチケットがあると9月30日で閉館するジョン・レノン・ミュージアムの入場が割引になるらしい。そういえばここまだ行ってないけど、なぜさいたまに?という疑問をおいといて純粋になかなか見ごたえある場所らしい。