p2*[自転車][シクロクロス]GVA Oostmalle(最終戦) Nys対パウエルス（FIDEA軍団）

いよいよシクロクロスのシーズンも大詰めということで若干の寂しさとともに観戦。

アルベルトが鮮やかに逃げを決めるという何度見たかわからない展開だったのだけれど、後方の集団が早々に牽制をはじめて昨日のレースの勝利の行方だけをみるとわりと早めに決したような。

• ジロジロとお互いを伺うような雰囲気だったけど、これはシリーズ総合優勝をたったの2ポイント差で争っているNysとパウエルスのための動きだったんですね。
• Stybarはレース後あらゆる戦術を尽くしてパウエルスが最後にスプリントに持ち込めるように試みたとコメントしていましたが、難しい戦術のあれこれはわかりませんがFIDEAとNysの戦いな雰囲気はヒシヒシと伝わってきました。Stybarもえらい引いてたし。
• けっこう強引にパウエルスがNysの前に出てしばらくするとNysもぬきかえす辺りは面白かった。
• で、わくわくする最終周回になってパウエルスがまさかのピット駆け込み。パンクだったのでしょうか、万事休す。
• もっと前にいけたんでは？なかなか前に行かなかったよね？Nysにはくっついていたけれど、という印象でしたが、下の記事を読んでなるほどと思いました。↓

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Nys wins mind game from Pauwels and GvA Trophy | Cyclingnews.comCNの記事が昨日の殺気立った攻防を説明。
わずか2ポイントで最終戦の直接対決にもつれ込むような展開は久しぶりのことだったとか。どうりで殺気立った争いだったわけです。

• ゴール直後のパウエルスはNysの走りに大変怒っていたらしい。ストレートでは全速力、コーナーでは極端にスローに走って*1、パウエルスを混乱させたらしい。何もできなかった。自分ならあんな走り方しないよ。。と「Baalの人食い」の容赦ない走りを非難したとか。
• いっぽうNysは内気なパウエルスの困惑には理解を示さず。自分対FIDEA軍、というシチュエーションで単に自分の武器を使っただけ、と説明。リードすべきときにはリードし、まったくミスを犯さなかった。砂地では自分を追い越せる選手はいない。フェアな戦だと。ワレンスとStybarは明らかにパウエルスのために走っていて、2位を狙う位置にいた。最終周回、Stybarを抜かすのに自分はひじを使わざるを得なかった。パウエルスがパンクしなくても自分は理想の位置を確保できていた。（もしパウエルスがスプリントに残っていて、Nysがパウエルスの直後でゴールできなければパウエルスが総合を獲ったかもしれないので、ここは議論がある）

自分はパウエルスをナーバスな状態にすることを狙っていた。自分はそういうプレッシャーを操ることができ、自分のしていることがわかっていた

こわいよーカニバル。でもかっこいいよー。（苦笑）

• 一方、パウエルスは直後の憤懣が収まると自分のミスを認め始める。中間スプリントの周回で集団の後ろに閉じ込められ焦ってリアブレーキを蹴ってしまいストップ、自分で直す羽目になりスプリントに参加できず。その後前に追いつくが、リズムを取り戻せなかったと。自分はNysのやり方に怒っていて、レースをしている気分ではなかった。全力で走ってない。
• Nysの術中にはまり我を失ったパウエルスは、最後、なんと最終周回であることに気づかないでゴールしたようだ。周回数のカウントがわからなくなり、ファイナルスプリントに向かっていることに気づかなかった。結局この日は9位。パウエルスには忘れがたい苦い思い出となった。

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心細そうな泣きそうな声でコメントしていたパウエルスを見ましたが、それは反省の言葉を述べ始めたころだったのでしょうか。しかしNysも04年のワールドカップPijnackerで苦渋を舐めた経験を思い起こし、やる気に満ち溢れていたらしい。将来パウエルスも同様に今回の痛みを生かすことができるといいね。
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このポスターは先日の世界選手権にいった方からのお土産だけれども、なんでパウエルスはエース級なのにぽつんと後ろの木の前に立ってるの？？こんな立ち位置ありですか？チームマネジャーからはトークができないから価値のない選手とひどいこといわれて(移籍きまってからだけど)たけど、そういう扱いですか？なんて思ってしまった。
いえ、とくに彼のファンということではないんですが、ついもどかしくてあれこれ書いてしまいました。

*1:コーナーがめっちゃ遅いのは走りづらいからだと思ってました