tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

サガンの進化(と、ハウスラーとの競り合いトラブル)

二日連続でポーランドを見たけれども、この日(土曜日)最終ステージも面白かった。
総合1位のマーティンを3秒差で追うサガンとマルカート。最終日は市街地のクリテリウム形式で、中間スプリントのボーナスタイムが1位3秒、2位2秒、3位3秒、ゴールスプリントが10秒、6秒、4秒ということで、ゴールスプリント3位以内にサガンかマルカートが入って、マーティンが3位以内に入れなければ彼は総合を失う。
マーティンはスプリントがないので、本人は総合は今年は狙っていないと言っていたけれども、チームとしては出来る限りの対策として、刺客(鉄砲玉?w)としてスプリンターのハウスラーを送り込んだらしい。
http://dai.ly/r6CmrV←この動画7分あたりから1分程度。
ちょうどリアルタイムでは席をはずしていて見ていないのだけれど、戻ってきたら実況がうわあーあああと声を上げていててっきり落車だとおもった。

  • が、何が起こったかわからぬうちにツイッターは「議論をまねくスプリント」「ハウスラー、ジュニアみたいな走りすんな」「ハウスラーは自分のラインはずれてないし強引に突っ込んだサガンのほうが」とかあれこれ。
  • なかなかすぐにやってくれないリプレイがようやくスローモーションで。


↑肘同士で互いに押してる?手前に見えるのが緑の手。こういう場所では観客はひっこんでいましょうね!それを潜り抜けるサガンすごい。

  • 先行してコーナーに入るハウスラー、内側からサガンが抜きにかかるが、ハウスラーが微妙に走路妨害かどうかわからない程度にコースを閉める。が、サガンは強引に突破。 フェンス越しにせり出していた、観客が持っている「緑の手」をかすめ、フェンスにぶつかりそうになりながら、危うい角度までホイールが倒れるのを持ち直して危機を脱するサガン

このときには怖いというのと、よくサガン転倒しなかったな、彼の技術すごいなあ。とだけ思っていただけでした。

  • しかしこのあと、二人がいつまで腕を振り上げたりしていつまでもののしり当っている姿が。ハウスラーなど、レース続ける気あるの、という具合に激しくサガンを非難している。えー、なんかまずい雰囲気。
  • とりあえず中間スプリントは1ハウスラー2サガン3マルカートでサガンが総合1秒差までマーティンに迫る。
  • もうとにかくガーミンとしてはサガンとマルカートをボーナスタイム対象の3位以内から押し出すしかない。「ガーミンのチームカーはいまスキルシマノやHTCなんかと分け前の交渉中では」、と某海外掲示板での発言。
  • そんなこんなのうちにゴールスプリントはガーミンの青ヘルはみえなくなり、サガンはきっちり2位につけ、1位キッテルがガッツポーズの横で自分も雄叫び喜び。3位ハワード。
  • スキルシマノとHTCがせっかくボーナスタイムの対象トップ3に入り込んだのに肝心のガーミンのハウスラーは4位。チャンチャン。
  • 結局あとで中間スプリントのボーナスタイムをそのときの「アクション」(進路妨害?)のせいで剥奪されたハウスラーは涙目な結果に。

Tour de Pologne 2011: Stage 7 Results | Cyclingnews.com←リザルト
しかし、サガン英語苦手そうだけどしっかりハウスラーの非難には言い返していたな。ハウスラーも「ユニバーサル」な*1仕種でリクイガストレインをののしっていたようだけど(それがペナルティ対象ではないですよね?苦笑)
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時間がなくなりましたので、ポディウムで無表情、もしくは固いといわれていたサガンのはじけっぷりはのちほど。

*1:ことばの通じないお友達にも通じること