静物・食べもの撮るのって難しい&楽しい(料理&写真教室)
…いわゆる「女性ブロガー」らしい写真が苦手である。何が苦手って、モノが可愛らしいレイアウトで並べられないのと、じっくり取り組むには落ち着きのない性格なので、レースでとりあえずパシャパシャ撮りちらかしたもののなかから「たまたま」いい構図で、かつピントが「だいたい」あってるものを拾い出す方が性分に合っているのである。(ずっとこれで進歩なし)
- しかし。自分で作った食べものとか、頂いた美味しいモノとか、楽しい食事の席とか、あと縫った服とか、お気に入りの品物やなんだかんだをもうちょっとよりよく撮りたいじゃないですか。女性ブロガーですもの(恥)
- ということで、買ったばかりの解放絞り値明るめの標準レンズと、もともと持っていた単焦点レンズを持参し、お誘いいただいたこのレッスンに行ってきました。
http://www.nippon-go.com/2013/03/424.html?m=0
- このNIPPON GO!という教室は毎回月島で開催され、外国人も交えて英語日本語バイリンガルで料理を習ってみようというもので、私はこれまでキムチ教室にしか行ったことがなかったのですが、なかなか楽しい体験でした。今回の写真&料理教室は、日本語オンリーということだったので普段の料理教室では各テーブルに一人はいる外国人はこの日全体で2名のみ。
- 料理を教えてくださる舘野真知子先生の料理は普通の人にも無理なくおいしく自然体、というイメージでコルドン・ブルーのフランス料理学校に通うことは一生なさそうな自分にはとてもしっくり来ました。そうそう、わたくしの好きな発酵食品にも詳しい方です。この日は疋田千里先生による写真レクチャーと二本立て。料理作って、撮影もして、というダブルでおいしい企画。
- まずは写真。先生の説明の間後ろでやたらスタッフの人たちがアイロンを当てていると思ったらたくさんの布。これらの上に、舘野先生のお手製マフィンを二つずつ、お皿を1枚与えられてどの布の上でもいいから、どのペーパーナプキンを使ってもいいから、自由に撮影してみましょう。ということでいきなり指示なく野放図に撮影タイム。
- 夢中で撮るみなさん。窓からの自然光で撮影するのがよいのですよね。この日は雨模様でそもそもあまり明るくなかったですね。疋田先生にレンズについて聞くとやっぱり35mm固定の単焦点よりは私が新しく買ったほうの17-50 mmで撮ったほうがよいでしょうということに。
- 皆の人気を集めていたのは、いろんな色のある布ではなく「板」すごくいい風合いだったけど、もともと何かに使われていた板だったのかな。。
- ひとしきり自由に撮影したあとで疋田先生のレクチャー。
- 絞りとシャッタースピードの関係かな。。Aモードで、絞りを中心に変化つけてみると良いですというアドバイスも。なるほど。
- 自然光に近い光の、ブルーランプ。
- レフ版を使った撮影について。奥は料理の舘野先生。撮影レクチャーもヘルプしておられました。
- カーテンを開けた状態でも。レフ板で、光を受け止めてあげると、対象物の影が濃く出るのを防いで、自然に明るい写真が撮れるのだとか。
- ボール紙などに白い紙や、アルミホイルを貼ったもので自作してもよいというので俄然その気に(苦笑)←1か月近く経過しているが、まだ作っていない。銀色のレフ板はコントラストがパキッと強めになるんですね。
- とりあえずはその日のレジュメの紙を脇に立てて即席レフ板にしたりしてトライ。
- お隣の人と「あ、撮る間、(レジュメのレフ板)もっていましょうか」とか助け合いながら撮影。ほら、暗いところがなくなった。と思ったけど背景の奥がやたら暗いんですけど。。
- 下の布を平たくしないで撮った。実はこの布の向こうにブラインドがあり、一人で片手でそれを支えながら撮って忙しかった。マフィンの後方半分があまりここでは意味もなくボケているところがあまり気に入らない。
- 品物のレイアウトが苦手という自覚のあった自分でしたが、まず目からウロコだったのが「お互いにくっつけて並べなくても良い」ということ(苦笑)
- 光の方向後方からではなく前方からが原則。45度とかがいいのですか、と聞いたらそれは撮りたい写真次第。とのこと。
あ、この写真セッションの説明冒頭で「自分はどういう写真を撮りたいのか」ということを書かされましたね。そう、何をどうとりたいかというビジョンに向かって、あれこれセッティングを調整していった上で撮影するものなのです(←いつも出たとこ勝負すぎるのが私)。
- というか、こんなにマフィンというものと対峙したことはないっていうぐらいに数えきれないぐらいにマフィンをあれこれ動かして、自分も動いたりカメラの設定変えたりして写真をたくさんとりましたよ。マフィンとの格闘。
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今見ると先生のレクチャー前の影のある最初の頃に撮った板の上のマフィンも、「今日は雨の日、室内ですごした。マフィンを板の上に乗せた。」という日記に添えるのであればこれはこれで「日陰感」「板の上感」があって良いような気もした。カタログや雑誌にはそぐわないかもしれないけれども。
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- あっという間に時間が経過し、気づくとおなかがすごく減っていました。撮影用に割り当てられたマフィンをお茶で頂く、重くなくあっさりしてきめ細かで、これはとても美味しい。中にはいっているのはドライストロベリーだとか。酸味が効いていてメリハリになっている。
- 腹ごしらえしたら次は料理実習。フライパンで作るローストチキン&付け合せ。
- お肉に穴をあける手つきもあざやか(アタリマエ)
- 皮のあるほうをじっくり焼いて脂を出し、カリカリまで焼くだけで非常においしくなる。
- この方は結婚式を疋田先生に撮影してもらったのだとか。赤ちゃんばあー。
- フライパンに浮いてきた余計な油をとるためにキッチンペーパーを三角に折ると吸い取りやすい。おおっ。ひとつ賢くなった。
- フライド・グリーン・トマトというよい映画がありましたね。このほかにいちょう切りにしたリンゴをニンニクのみじん切りと一緒にさっと炒めたやつが簡単でおいしいのでびっくりしました。
- それからマッシュポテトをジャガイモをゆでるところから作った。舘野先生はアイルランドで料理を勉強した経験があるらしく、マッシュポテトは国民食ともいえる存在で、アイリッシュの人々はその仕上げにはかなりうるさいのだそう。アイリッシュ風マッシュポテトはどこかの国とどこかの国風の中間ぐらいの位置づけ(硬さだっけ)と言っていたような。ちゃんと覚えましょうね。
- さあ撮る。一応お皿の正面は決めて盛り付けてあるるのだけど。
- モニターに出る画像を確認しながら調整して撮りなおしてゆく。
- ここでプロの撮影現場で使われるコツ。「シズル感を出すために油などを塗る」というもの。今回は、肉を焼いた時の汁をとっておいたものをハケで塗ることに。本当においしそうになってびっくり。そりゃ、出来立てつやつやのタイミングで撮影できるとはかぎらないですものね。。
- このインドネシア人男性は盛り付けに非常に繊細で、とても時間をかけてみんなのお皿をきれいに盛り付けてくれました。私はマッシュポテトとリンゴをテキトウに盛り付けて、あとは彼のうごきを「ほー」と見てるだけだった。。orz
- ほーら、どうでしょう。煮汁感。。ではなく、シズル感ありますでしょうか。
- 真上から、というのも定番のアングルですね。
- ほかの食器も入れてみる。テーブルをもっと広く撮影することもありますよね。全体的なテーブルコーディネートを見せるというか。。うわー私には並べるのが難しそう。
- 試食。美味しい。そんなに手間ではないものばかりなのに、奇をてらったものでもないのに素直においしいのが舘野先生の料理教室の特色でしょうか。
- 昼前から夕方までの長時間セッション、どうもお疲れ様でした。楽しかったし、いろんなことを意識して撮影するという勉強になりました。有難うございました。
- これでブログの雰囲気からして男性だと思っていた。tannenbaumさんって女性だったんですか(リアルで対面した人、驚愕)というのから脱却できるでしょうか。、それは無理だな。。
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