シクロクロス版閣下の怒り動画とコース難易度
このヒトラー映画のワンシーンを使って何かに怒りをぶつけるおふざけビデオ、いろんなバリエーションが出ていますが、シクロクロスをネタにしたものもあったんですね。。ニッチだけど面白かった。
ローディーたちがその脚力だけで席巻するようなイージーなコースになったと聞き、レースプロモーターへの不満を露にする根っからシクロクロス好きの閣下。
その背景にやむを得ない事情があると説明する部下にぶつける怒りの言葉の数々、晩酌のついでに適当に訳してみました。
(2日前に仕事で2時間半にわたるしつこい会議の記録を書面にしたばかりなのでこういう作業をする癖がついてしまったらしい。。)
(新しいシクロクロスのシリーズ戦開催地について部下の報告を受けている閣下。いくつものステージがあり、ナイトレースもあるようだ。)
・よろしい、あのあたりのコースは由緒のあるものだ。ハードな漢のコースだ。
(目くばせし合う部下)
(部下) 閣下。。プロモーターがコースからサンドセクションを、、、サンドセクションと、オフキャンバーと、階段の登りをコースから外しました。
(部下) 基本、コースはコーナーの少ない2㎞のフラットコースです。
(震える手で眼鏡をはずす閣下)
・冬用スキンスーツを持ってないもの、Adri van der Poelの名前を聞いたことがない者、gravel grinders race*1に出てるやつはここから出ていけ。
(数名のみ残る)
・なんてことしてくれたんだ!?!
・わしは代車用バイクに45万円使ったところなんだぞ。
・先月はあまりにもたくさんのタイヤを貼ったから、メッサーシュミット戦闘機のパイロットよりもハイになってしまったぐらいだ。
・インターバル練習を激しく吐くまでやったさ。
・一体何のためだったんだ。
・筋肉ローディーのやつらがわしに屈辱を与えに来るのか?
・クリテリウム怪獣たちと難易度低いコースでお付き合いしろというのか。
(部下) 閣下、エントリー数の低下です。人々はコースがどれも厳しいと愚痴っていたそうです。
・コースは難しくあるべきなんだぞ!
(部下) しかし、プロモーターはコースを簡単にするしか選択肢はないと考えたようで。。
・シクロクロスのコースが簡単になったら、ロードレースになってしまうじゃないか、二時間ぐるぐるやって、互いを風よけにしながらエナジードリンクをすするんだ、で、ゴールの500M前になったらスプリントの準備をして、勝負時が来たとかいうんだ。
・やつらはあほくさいシーズンのあとにこっちになだれ込んできて、わしらのパーティをぶち壊しにするんだ。わしはロードレースに泥がないなんて文句いったことはないぞ。
・奴らはワット数と直線でのパワーが超カッコいいいって思っていやがる。
・バイクからコケずに降りることすらできないくせにな。
・どうせ、プロモーターはシケインだってコースから取り除くんじゃないのか!!
・そんなコースでどうやってわしが表彰台に登れるなんて思う?
・原始人みたいなまぬけたちがシリーズ戦を席巻するんだ。
・ローディーたち、やだやだ!
・シーズン開始が早まって、9月初旬の天候が穏やかな時期にクロスのシーズンが始まったりするのは、やつらをのさばらせるだけだ。やつらはピークの状態でやってきて、わしらを撃破するんだ。
・もし、真のクロスのコースがあれば。
・真のクロスのコースさえ用意されていれば、わしはあいつら全員をやっつけることができる。
・なのに、わしのできることといえば、ラップされないようにすることぐらいだ。
(ねえゲルタ、私閣下の言ってることもフロントブレーキは右側っていうのもわからないわ)
(息切れしてハアハアいう)
・わしのシクロクロス用Zipp404ホイールたちと色んなトレッドのタイヤ達になんの意味があるというのか。
・そんな弱っちいコース、25㎜のRubino Proでも十分走れるぞ。
・毎年わしはクロスのシーズンが来るのが楽しみだったんだ。
・クロスはハードな男たちのゲームだった。でもあいつらがそれを腰抜けのための腰抜けなスポーツにしてしまった。
・メカニックに言って、わしのディレイラーを外せって言っとけ。安いビールひっかけて、シングルスピードに今年は出るさ。
・ヒゲでもはやして、皮肉っぽくやるさ。
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きょうのコースはツルペタだから、ローディの○○さんが勝つんじゃない?俺はきょうはムリ、とか言う発言が出るコースは日本にも確かにありますけど、シリーズ全部となるとそれはさすがに。
いま米国でイージーコースで脚力だけで勝ててしまうレースが増えて不満を募らせる生え抜きシクロクロス選手が増加しているのか、わたしには分かりませんけどー。
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閣下も夏場はロードレースにでているようですが、道場破りするぐらいの気概があると良いですねw
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いっぽう、Bieles世界選手権のコースが難易度高すぎて、機材や選手、レース展開へのダメージが大きくゆきすぎではという声が出ているようで。
厳しすぎるコースで、幼児のようにヒョコヒョコクリアする世界のトップ選手、辛くて涙を流す女子選手、個人的には特に見たいと思う光景ではなく。
彼らの技術と脚力による勝負をバランスよくカッコいい形で見せてくれる、そんなコースが観客のわたしには望ましい(←言うは易し。。)
まあそれはトイレを増設したり表彰台の副賞を豪華にするよりさじ加減が難しいものかもしれませんが。
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そういえば幕張のレースのとき、米国の自転車開発者のかたと少しお話しましたが、米国から見た日本のシクロクロスはテクニカルなコースが多い傾向と見られているようです。そうなんですね。