tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

カワウソのあとの祭り

2021-22シーズン、シクロクロスのレースがふたたび開催されるようになってきた。トンネルからようやく抜け出した感。主催者の皆様は苦しい決断の連続の日々を耐えてまた開催を再開してくださって頭が下がる思いであります。

 

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マスク越しの再会はすぐに誰かわからなかったりするけれど、元気だった?と言い合い、おうち時間が増えて体重が増えただの、逆に減っただの。練習してないとかレース慣れしていなくて、、とか。

世の中が様変わりしている間に別の楽しいことをみつけたり環境が変わってレースはお休みが必要な人もいるかもしれない。でも新しく興味をもって新たにやってくる人もいるかもしれない。

レースがない日々、私はしばらく一眼レフで庭に来る猫とか草花くらいしか撮っていなかった。フィルムカメラが義理の実家で発掘されてすこし試したけれどランニングコストが高すぎ。。
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そこへ娘が突然カワウソを動物園に見に行くことに熱中しはじめ、どんなカメラを買おうか物色していたので、私は持ってるうちで軽量なほうのD7500を貸して撮り方を教えた。自分が忘れないためには役立ったかもしれない(マニュアルモードを推奨したけど娘は結局万能ズームでAutoモードで撮っている、GoProを買って動画撮ったり)。


動物園に同行すると、よさげな撮影機材を携えた男女に必ず遭遇し、年間パスでコンスタントに動物園に来ている様子である。撮り鉄、じゃないし、何ていうのか?撮りブツ?
黒づくめの服でシャッターチャンスを待ち望遠レンズピタリと構えている(三脚は禁止)居合抜き達人風の人とか、仲間と自分のブログやらインスタ?見せっこでおしゃべりが楽しそうな人たちがいる。

野鳥を撮るために水辺や草むらで大砲レンズを三脚に据えひたすら静かに待つ人たちの存在は知っていたが、動物園の動物撮影マニアというのもいるんだ。。

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一人でいた眼鏡青年に聞いてみると、何年も通っていて、デジタル一眼(フルサイズ)と父親から譲り受けたフィルムカメラは動物園でしか使わないと。2-3種類の動物に絞っており季節や天候、時間帯での変化があり、なかなか動物の行動(動いてないと撮り甲斐がない)が読み切れないらしい。地元の年間パスを持っている動物園だけでなく、遠方にも行くのでフィルム代や旅費につぎ込んでいますよ。。とのこと。

真昼はカワウソは寝ている可能性が高いので朝と夕方に来るけれど、天気や季節で違うこともあるとのこと。

そしてこういう話を聞いても特段違和感を感じない。。娘には同じ趣味の人同士の会話に見えたといわれた。

私の趣味の撮影対象は話ができて感情や思考が理解(想像)可能な人間(で特定の競技中)である。しかし撮影対象の皆さんのレース当日のコンディションや動作、また会場の天候や路面状況はただそれを受け入れて対応するしかない。天気悪くてもほとんど開催だし。
というところが動物園撮りとは似ていて違うかも。動物は考えていることが分かりにくいし。逆に動物園には無理に嵐の時にでかけたりはせず、翌週以降に延期するはずだ(と娘に言うと、カワウソは雨のときに活発に動くので天気悪いと中止にするとは限らないのだとか)。また、路面状況もはたで考えるほど一定ではなく、ある動物園ではカワウソのために草の生えた運動コーナーみたいなのを作ったが、すぐにカワウソが草を食べつくし禿げ土になってしまったのだそう。

とかいろいろ考えていると、レース前の準備や撮影時の心構えにおいて
確実な部分
(例:コースに砂浜、激坂、というのは事前に決まっている)
(例:こんどやってくるのは聖くんなので跳ぶだろう)

傾向からして多分このあたりだろうと想定可能な範囲の部分
(例:過去にその会場ではコース沿いで広角レンズが活用できる場面は少なかった)(例:轍をみるとここはほとんどの走者がコーステープギリギリを通過するだろう)

ふたを開けてみないとわからない部分

(例:前日雪予報だが当日溶けて泥かもしれないし深く積もっているかも)
(例:もう一周回、遅れ気味のあの人を待ってからゴールラインに行こうと思う←80%で切られる可能性がある)

があるので、いろんな不明点をふわっとさせておかずに因数分解して各レース前に整理しておけば、無駄な持ち物や現場での失敗や、うまくいかなかったときの失意を緩和できる可能性は上がるだろう(←言ってみてるだけ)。

ちなみに、野辺山は大いに広角レンズを使う場面があったが、小貝川と幕張はそうではなかった。

事前に悩むにしても望遠レンズの選択肢がもっとあるといいけど70-200しか持ってないからどちらかというと長靴もっていくか、雨対策関連をがっちりするかぐらいなんだけど。。

動物園撮影を趣味とする青年と話してちょっと考えたというだけの話でした。。