Superprestige Middelkerke終わりました&Meeusenのすこし挽回
Superprestigeシリーズ終わりました。ミストラル最終戦に行く前日だったので、リアルタイムで見るのはきつかったのですが。
- http://www.cxmagazine.com/superprestige-middelkerke-klaas-vantornout-takes-day-nys-takes-series
- http://velonews.competitor.com/2013/02/news/klaas-vantornout-solos-to-victory-in-superprestige-middelkerke_274842
最終戦Middelkerkeは、のっぽなベルギーチャンプKlaas Vantornoutが勝利。この人すっかり勝者っぽい風格が身に付きましたね。
- 以前はクラースは3位とかでもやったー!という感じで見ていたいわゆる、強いけど脇役キャラ(ごめん)だったのですが、器用な走りとか、スプリントとかの武器がない分、レースを見渡して最後まで走りぬいているという印象。今シーズンはレース序盤から前に出るのに、そんなにタレない。前は見せ場つくっても、最後はもっとたれてたかも。。
- けっこう不気味に(ごめん)強くなってきたんじゃないですかクラースさん、、いい人キャラから脱皮中。
- CXマガジンのレポートではリーダーグループから抜けだすポイントとして、絶妙のセクション(90度の深い砂のターン直前のトリッキーな盛り土:選手をふるいにかける「ボトルネック」なセクションになっていた)を選択したとありました。そのときメーウセンが直後にいたのかな。どうしてもおいつけない感じでした。
この日のリザルト。
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- 1. Klaas VANTORNOUT, 1:03:23
- 2. Niels ALBERT, 1:03:28
- 3. Tom MEEUSEN, 1:03:31
- 4. Bart AERNOUTS, 1:04:00
- 5. Sven NYS, 1:04:01
- 6. Bart WELLENS, 1:04:29
- 7. Rob PEETERS, 1:04:37
- 8. Jim AERNOUTS, 1:04:37
- 9. Martin BINA, 1:04:39
- 10. Philipp WALSLEBEN, 1:04:39
- シリーズ総合勝利を手中にして、この日は勝つ必要がなかったNysが集中力いまいちな中、追走はAlbertとMeeusenが残ったのですが、Meeusenの目つきがレース中からものすごくめらめらしていて怖いぐらいだった。
- ほかの選手が下りて通過するシケインもムキになっているかのようにバニーホップでギリギリというかんじで飛んでいた。足場がよくないシケインだったようで、あまり高くとべず、それでもバニーホップし続けるのでいつひっかかるかとハラハラしました。絶好調で上り調子のころと比べると、身体が太めにみえたのも気になったけれども、とにかくやる気はギラギラ。
- 今シーズン振るわない成績で、あげくにかかりつけドクターがドーピング調査対象となって、ワールドカップや世界選は指をくわえてみているしかなかった。本当につらいシーズンだったと思います。
- そして、翌日のBoels Classic at HeerlenではNysやクラースが欠場する中ですが、MeeusenはAlbertに次いで2位(3位はワルスレーベン)。
http://www.cyclocrossheerlen.nl/ ←レース公式。
今シーズンようやくトップ10圏内というのが続いていたので、彼としては改善傾向の中でシーズンが終わりそうですね。。
- Nysは来シーズンを走って引退といわれていますが、「Nys後」の次の世代をもっとエキサイティングにするためには、Albertやパウエルス以外も次々にスター選手がでてきてもらいたいものです。今年ワンステップ上に上がったKlaas Vantornoutや、U23から上がってきて1シーズン目で表彰台に載っているLars van der Haarという新星以外にも、ずっと期待をされてきたMeeusenがコンスタントに上位陣に食いこんできてくれると、レースシーンはもっと華やかになるのだけれど。
- 次なるトップスターの座を狙う位置に控えている有力選手たちをピックアップしてあれこれ観察するのは大変楽しい。。(後で別のエントリ書きたい)。なのでもっと5位から10位ぐらいにいる選手たちも中継で映してもらいたいな。。
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Middlekerkeを走り終えたメーウセンのコメント(CXマガジンより)
クラースは勝利に値する。でも自分は最高に幸せだ。今シーズンは大変困難なものだったけれど、観衆は僕に勝てと声をかけてくれた。僕はこの上位陣に食い込むレベルであることを人々に示すことができた。それを確認するのは、自分にはとても必要なことだったんだ。このおかげでまた夏のシーズンも頑張れるよ。
なお、http://www.ad.nl/ad/nl/1021/Meer-sport/article/detail/3391262/2013/02/09/Groot-dopingonderzoek-rond-Belgische-arts.dhtml この記事によれば、メーウセンのかかっていたスポーツドクターの顧客はプロもアマチュアアスリートも全員当該ドクターへの取り調べ*1のための事情聴取対象となっていて、特に注目を浴びているのが「オゾン療法」オゾン療法自体はドーピングには該当しないが、禁止薬物を併用することが多いのだとか。
*1:いまのところアスリート側のドーピング調査ではない。。はず