ヨーロッパの文化であるスポーツについて
ようやくサイスポの砂田弓弦さんの記事「イタリア自転車工房の旅」を読んだ。「「自転車競技はヨーロッパの文化」だという意識をもって情報発信しなければならない。」という記載について、インパクトの強いフレーズだったのでNacoさんのところでも言及があったしtoroneiさんも触れておられたhttp://d.hatena.ne.jp/toronei/20041225けれど、結局文中ではフジの放送のどういう部分が意識不足だったのかという具体的な指摘がなく(賢明な読者はわかるべきなのだろう)、おそらく社会的背景などへの掘り下げが足りなかったということなのだろうが、唐突に「ヨーロッパの文化だ」といわれると確かにたじろぐ。それから「ヨーロッパの文化だ」ということでファンの側としても過去の名選手とか名勝負とかひととおり勉強してないとダメですかね・・・(冷汗)。今現在のレースが面白くて人間模様やそのチーム事情、経済的社会的背景が面白い、それだけではダメですか。日露戦争とかの時代からツール・ド・フランスはやっていたわけで、昨日今日のことだけで自転車ロードレースは語るな、ということなのでしょうかね。
自分の場合はエディ・メルクスやファウスト・コッピのことは読みやすく面白く書かれているこの本で簡単に読んだくらいだけど。チャンスがあればまたそういう情報をみるのも面白いとは思う(コッピ、男前とかそういう観点だけど自分の場合)
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なお私は
- 「第一線の現場で戦っている(いた)人の自負心と高い要求水準から出る雰囲気」と
- 「現場の外から論評しているだけなのに一般ファンよりも優越的立場であるような論調」
は違う目で見る。砂田さんの写真は私は好きで、あの写真を撮るためには相当の勇気や自負心や才覚が必要だと思う。
フォト!フォト!フォト!―Cycling photographs in monochrome
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(・・もし子連れでレース見に行って軽薄にさわいでいる自分の横に砂田さんや市川さんが立ってたら、勉強不足を叱咤されそうでそそくさ逃げちゃうかも。サインとりあえずもらってから(笑))