ツァベルのインタビュー(gazet van antwerpen)二つのカルチャーの架け橋としてツァベルはチーム内を奔走中!(長文)
DPのフォーラムに投稿されたベルギーの新聞記事の英語訳(元記事は紙の新聞らしく、ウェブhttp://www.gva.be/内では確認できず)ちょっと原文にアクセスできないのがいまいちなのですが大変興味深くて、ツァベルらしい語り口もよく出ていたので自信のない部分もありますがざっと雑に訳してみました。長くてすみません。
ミルラムは多額の資金を自転車競技につぎ込んだ、それもひとえにエリック・ツァベル(35)がそのプロジェクトに熱心だったからである。Ete(ツァベルの愛称)は個人的にチーム内でドイツ人とイタリア人のカルチャーギャップの架け橋になることに責任を感じている。
「最終目標は全員が英語でコミュニケートできるようになることだけど、今のところは走り回って監督のスタンガのイタリア語をドイツ人チームメートに通訳し、ヤン・シャフラツ監督と私の戦術的な会話はイタリア人たちに説明してやらなければならない。私はいまミルラムで、バイクに乗るだけ以上のことをしているのさ」なぜTモバイルを去ったのですか?
- マネジャーのオラフ・ルードヴィヒと4-5回話し合った。会談の席を離れる度に、彼らは私をもう本当はチームに必要としていないようだという払拭できない感覚を持った。私は3ヶ月の間迷った。私が正しい決断をしたと思えたのはようやくミルラムの最初のトレーニングキャンプ中になってからだ。13年も同じチームにいたことを簡単に忘れ去ることなどできないよ。
Tモバイルが貴方をツールのメンバーに選ばなかったことによって貴方は決断したのですか?
- それはパズルの一片なんだ(ミステリアスな口調で)。人々はミルラムではハッピーなエリック・ツァベルを見たがっている。ドイツは自転車競技に熱狂的だが、その80%の人々はツール・ド・フランスにしか興味がないんだ。テレコムは1996、1997年とリースとウルリッヒの勝利で素晴らしい年だった。その後ヤンでずっと勝利できなかったことは−スポーツバーの知ったかぶり屋たちによると−ヤンがチーム全体を彼のアシストとしてつけてもらえなかったからだというのだ、それはチーム内に一人のスプリンターが居て邪魔をしているからだと。
- アームストロングは8人のアシストがいてヤンはそれがない、とかそういうこと。もし私がステージ優勝やグリーンジャージをとらなかったら批判されたろうが、ヤンがツールに勝てなかったときは。。。(沈黙)
もっと早い時期にTモバイルを出るべきだったと?
- その結論を出すには時期が早すぎるよ。恐らく違う。もしホデフロートが引退しなければミルラムにいかなかった。彼の引退パーティーによばれたライダーが私一人だったのは偶然じゃない。Flemich cycling week (フランドルでのクラシックレースが続いて開催される週のこと?)私は彼の家に必ず立ち寄ってコーヒーとパイをご馳走になるつもりだよ。指示、規律そしてハードワーク。ホデフロートの哲学は私に完璧に合うものだった。ウォルター(ホデフロート:ベルギー人)の実質はドイツ人だ。彼のTモバイルからの引退は私の移籍の決定打となった。
ミルラムに移籍して良いところというのは何?
- 総合狙いの選手がいないこと。私にとっては完璧な集団だ。
ペタッキのことは?ひとつの池に二匹の魚を得ようとしている?
- そう、そういう憶測がドイツではすごく広まっている。タブロイドによるとアレッサンドロと私は「修羅場の取り合わせ」だそうだ。しかしこれがタブロイド紙の文化というもの。私がミラノ〜サンレモを勝ったとして紙面には5行しか書かれないが、早く手を挙げすぎてフレイレに負けたときBild紙は1頁丸ごとを割くのさ(「馬鹿、間抜けなツァベル」というタイトルでね)。
では近い将来あなたたちのどちらが犠牲になるのか?ミラノ〜サンレモのようなレースで?
- ティレノ(〜アドリアティコ:ミラノ〜サンレモの直前にあるレース)でその決断をする必要がある。安心していい。(ミラノ〜サンレモの終盤)ポッジオの丘が見えてきた時、私とペタッキにはプランがある。ローマ通りでボーネンをうち負かすためには、我々は力をあわせねばならない。その場面が現実になったら、私は自分のチャンスをアレッサンドロのために犠牲にすることに躊躇はしない。
- 私も同様だ。レインボージャージが彼にさらに力を与えたかのようだ。多くの先人達がジャージの重圧に負けたが、ボーネンは更に速くなった。彼はまだ25歳、あの若者には偉大な将来が待っているよ、本当に。
(gazet van antwerpenより)
- 今彼がチーム内通訳のような状態なのは知りませんでした。。これはもうチーム幹部の役目を兼ねてるような。
- ツァベルがドイツのマスコミを揶揄するときの口ぶりが好き。(笑)ツァベルがレースの解説者になって彼独特のひねったユーモアのある解説をすると面白いだろうな(やんわりちくちくが嫌な人は嫌かも・・)
- Tモバイル側と交渉を重ねるうちに雰囲気を悟っていったというところがなんとも辛いです。。。
- ウルリッヒファンからみると目の上のたんこぶ状態だったホデフロート監督もツァベルとは相性ぴったりだったのですね。別にそれはそれでうなずけるしホデフロートの指導者としての全盛期は彼なりのやり方で名監督だったのだろう。しかし引退パーティに選手たった一人とは絶句。
- まあ結局、サンレモでペタッキと最終局面まで同じ位置に残ったら自分は譲るといってるのですか?。。いまいち読みきれないのですが。
- そもそもツァベルは孤立無援な状態で自分がいい位置につくための経験は万全だけれど、マルコ・ヴェーロの職人技は一朝一夕には真似できるものではないような(ん、譲るとはいっても発射台をツァベルがやるとは限らない?)。
- なんかこう、ヤマタノオロチじゃないけど、先のほうが二股に分かれる強力列車ってのはないですかね(無理)