緑の党にもにらまれるロードレース:ARDとZDFのツール引き揚げ風景と、数時間後に参入したケーブルチャンネルSAT 1
第11ステージではドイツの国営放送ARDとZDFのスタッフが店じまいを余儀なくされ。
(現地にいた中継スタッフにしてみれば大ショックでしょうねえ、自分たちの仕事が会社っていうかお国の方針で国民に見せるにはけしからん内容なので今後撤退すると1日で決まったわけで、もちろん解説者は首でしょうし)
翌日第12ステージではもうケーブル局SAT 1の実況陣が到着し、放送が開始されたらしい。はやっ。
- ARDとZDFの撤退がきまった数時間後にはすでにこのSAT 1はASOに接触を行ったらしい。早。いやいやこれはチャンスと思ったんでしょうねえ。ASOだってドイツ国民に放送されないのは損失だし、渡りに船ですよね。
- このチャンネルは過去にドイツ・ツアーの放送をおこなったぐらいしか自転車実況の経験がないらしいですが、将来的にツールの中継を行う予定ではあったらしく、共同コメンテーターの一人として元シクロクロスの世界チャンピオンMike Kluge を採用したらしい(上の二枚目の写真、右の人)。
- ドイツのスポーツ大臣「民間のチャンネルが何を放送するかは自由。国営放送は社会の規範となる義務がある。しかし、SAT 1が放送時にアンチドーピングの姿勢を示さないかもしれないという恐れは抱いている」
- 緑の党の人「民間のチャンネルであろうと倫理規範は有するべきであり、手っ取り早い稼ぎの種だけに注目するべきでない、さもなければドーピングチャンネルになるだけだ」
うーむ、ロードレースを放送するだけでドーピングチャンネル呼ばわり(条件付での話しですがどうですかこの点JSPORTSさん)。緑の党にもにらまれるスポーツになってしまったようですな。ロードレース放送は宣伝禁止とか18禁にするとか課税して視聴料を跳ね上げるとかの政策がとられたりして。。。