tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

気を確かに…。


昨日第16ステージ後、とりあえずモレーニのテストステロン陽性の件のみ確認して寝た。
起きたら以下2つの展開をNacoさんところmoritaku_bearさんのところ経由で確認。

www.cyclingnews.com presents the 94th Tour de France
1)コフィディスが責任をとりチームごと撤退
2)ラボバンクラスムッセンを帰宅させる(チームはツールにとどまるが、第17ステージ出走するかどうかは各選手の判断に任せる)


=====詳しく資料みないで、勢いで書きます。あとで訂正するかも=====
1)について:
コフィディスはドーピングに厳しいフランスのチームで、第16ステージスタート前の(複数のフランスチームとドイツチームの)ドーピング抗議座り込みにも参加していたから、ドーピング事件を生じさせたことについては厳格な対応をせざるを得ない状況だったのは理解できます。コフィディス・アフェアも過去にありましたし。。。

  • しかし。。反ドーピングを明言し、思い切った発言をズバズバ繰り返していたチームメイト、ウィギンスの心中は。。。潔癖な彼の言動を思うと、心中を想像しただけで余りあります。
  • モレーニ、、問題のステージでは102位、、、34歳。。。前イタリアチャンピオンで、2005年のジャパンカップに来日していたときは勝負するぜ!のオーラがすごくて、とてもカッコよかった。。。その彼が、、優勝争いでもなく、、、一体どこまでこれは根が深いんだろう。、。と思うとヴィノクロフのこともショックでしたがさらに暗澹たる気持ちに陥ります。
  • モレーニはレースから追放されただけではなく、ゴール後報道陣たちに囲まれながらフランス警察に逮捕連行されたのですね。
  • 毎回行われるレキップの事前リーク。今回は5時間前だったらしい。何故リークするのか?

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2)について:
規約違反をして、あちこちから疑問の声が上がっていたラスムッセンの出走、優勝したら2年連続でマイヨジョーヌ剥奪という恥の上塗りになるのが(特に昨日の第16ステージを見て)私は大変怖かった。だからこの決断はもはや現時点はこうするしかなかったのではと思う。昨日のラボのアシストたち、特にトーマス・デッケル(敢闘賞あげたかった。。)とボーヘルトらの労力はどこに?

しかし、その決断を行うにはUCIやASOなどから相当のプレッシャーがチームに与えられたんだろう。。規約違反だったのに、怪しいと評判だったのに、やっぱり強いし陽性がでてないから、出してしまえということがあったのならそれは甘かった。

  • 普通ならマイヨジョーヌ争いが面白い、といえるツールだったのだろうけれど、折角ここまできたレース展開をツール最高潮のこの時点で「破壊」することに。また、エースになれたはずの選手がアシストにまわってしまった。
  • Nacoさんのところにあった情報、RAIが放送しているジロのオンラインストリーミング中継でよく見かける、権威あるダビデ・カッサーニ氏*1がメキシコにいると申告していたラスムッセンをイタリア山中で見たとオランダのTVで発言したらしいですね。。もはや社会全体で自転車選手を犯罪予備軍のような目で監視しなくてはいけないのでしょうか。

しかし、ラスムッセン、二年前の個人TTで動転して何度も落車したあと、皆に笑われたりしたけど*2、その後1-2年の彼はJスポのコメンテーターが感心して「山ではあれだけずば抜けているのに黙々と忠実なアシストをこなし、GOサインがでれば、ステージが取れてしまう」という好意的な評価だったと記憶しています。それが今年はあんなに、発言内容も不安定で妙に強気だったり、、走りもみるみるうちにエースのものになったのは恐ろしい。世間を見返してやろうというエネルギーは相当なものだったのではと想像。


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今後のレース展開。ライプハイマーが昨日2位ゴールエースのコンタドールに譲らなかったのは一体どういうことなのか、まだ情報をみにいっていませんが、ディスカバリーはどういう戦略をとるんだろう。そもそもコンタドールに囁かれているオペラシオン・プエルト関与の噂。。。最近また何か資料が出てきたのですよね?一つの心配を除いたとおもったらまだ心配が残る。

*1:その人がそういう人だとわかるまで、単にレースマニアのがっちりしたおじさんレポーターだとおもっていた

*2:あのときの水玉づくし装束は好きだった