ハリー・パーマーシリーズ(国際諜報局)"Funeral in Belrin"
こないだミニミニ大作戦でマイケル・ケインが飄然としていて興味深かったので、わりと有名らしいこのスパイ映画を借りた。
- 007シリーズの反対をいくような地味でけっこう知恵比べな複雑なストーリーですが、シーンの端々がなかなか味わい深い。で、1960年代の世界ですよ。こないだからどうしちゃったんでしょうか(苦笑)
- 私の父がちょうど60年代は勤務先の社長のカバンもちで欧米に出張とかしていて、そのときの写真や8ミリビデオ(古。。)(ハワイにいくのに硫黄島で給油が必要だったとか)を何度も見た、そのころの世界と色合い・質感が懐かしいのかも。
この映画にでてくるサラリーマンっぽい英国人諜報局員がオースティン・パワーズの原型のひとつなんですって。
↓主人公が仕事だ、といって上司宅に呼び出され指示を受けるシーン。
↑上司に呼び出されても、急がずあわてず上司宅にでかけて「グッド・モーニング」と声をかけると、上司がゆっくり腕時計をみて「グッド・アフタヌーン」って嫌味に返答するところがなんだか気に入った(苦笑)
どうでもいいのですが、私の職場のえらい米国人のおじさん(日本在住20年)は私が「おはようございます」というと"Good morning"といかめしくいうが、こちらがGood morningというと、「おはようございます」と返してくる意地悪な人です(苦笑)
- このハリー・パーマーっていうスパイは「おしごとですか、え、今日ドイツに出発?まじで?」的な感じで最初から仕事もバンバン成功したりしないけど、調子のいいソビエトの幹部の亡命希望にも「信用できない」っと相手がいくらニコニコしてきてもシーンとして冷たい目で相手を見るのとか、こういうのに英国人はシビレルのでしょうか。ま、私も見ているうちに簡単に迎合しない彼に共感をもったり。
- ドイツで彼を誘惑してくる女の子の服がシンプルな原型みたいなツーピースとか、ノスタルジックなフラットカラーのワンピースとか、いちいち細かいところもそそられるのでした。
↓オープニング
- 東西ベルリンに分かれているときの壁回りの描写も、いまとなっては興味深い。
- レンタルはこれしかないみたいだけど、ほかのシリーズ作もみたいなあ。20-30年度くらいに続編も同じ俳優で作られたみたいだし。