tannenbaum居眠り日記💤

シロート観戦者による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

2019世界選の旅(お土産編1)ハッピーラビット

ヨーロッパも最終日、フランクフルト発羽田行き夜の便に乗る前。

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犬っぽいと娘は言った

搭乗までの残り時間と相談しながらお店を見ていた。ドイツの誇るテディベアで有名なシュタイフ社のお店があって、このうさぎが通路に向かって座っていた。
毛の色が白ベースのグレー、表面の毛先が金色というか茶色っぽくてそれが味わい深い。
そして笑ってるような陽気な顔つき、シュタイフにしてはちょっとマンガチック?周囲の店をぐるっとチェックした後、またシュタイフの店に戻ってきて試しに手に取ったらたらもう手にスポッと収まってしまって抱き心地よくて手から離れない。大きさと手触り、耳の柔らかさ。買った。45ユーロぐらいだったかな。

 

我が家は夫がうさぎ好きで、うさぎグッズがうちには少しずつ溜まってきている。既に夫の部屋にはほかのうさぎグッズの他にうさぎのぬいぐるみが2つある(おじさんなのに。。)。その仲間にもなるしね。

Steiff Happy Rabbit [並行輸入品]

Steiff Happy Rabbit [並行輸入品]

 

と思って買って帰ったところ、うさぎコレクターの琴線に触れないタイプだったらしく気づくとHappyちゃんは廊下の高い本棚の上にポンとおかれていた。高かったのに。せっかく買ってきたのに。そこは埃がかかるんだよ。ということで今は私の部屋の棚にいる。


思えば、はるか昔。私が3歳ぐらいの時、父が出張土産にフランスで買ってきてくれたうさぎのぬいぐるみと共に過ごした。
そのうさぎはHappyちゃんのような座りポーズではなく、人形のように立ったような直立形(大の字?)。本体はしっかり硬めで日本のぬいぐるみのトレンドから完全に外れていた。
毛並みがピンクとグレーが混ざったような繊細で白っぽい複雑な色でトイプードルのように細かくカールした手触りに、緑がかったガラスの目がはいっていた。口は*みたいな形に刺しゅうされていた。あの手触りはいまだによみがえる。これは良いものなんだよと母が繰り返し私に刷り込んだ。

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 当時このお話を読んで、自分のガラス目玉の体の硬い細かい縮れ毛直立うさぎ(名前はつけていた記憶がない)がこのお話のように、いつか「ほんもののうさぎ」になるのではと期待していた。✳︎じるしの口元におままごとの葉っぱの食事を押し付けて汚したり。


私がそのうさぎで遊ばなくなってから何年も経過したころ、突然母が、もうこの子はボロボロだから処分する、と宣言した。母は風情や思い出を否定はしないがそれよりも清潔感を人並み外れて重視する私の手でもオモチャでも外出先の手すりでも何でもアルコール消毒しまくりの傾向があった。

私も、前は大好きだったけれどもうしょうがないかなと言ってあとはほかのことに気をとられていた(そういえば今から数年前実家を処分したときアルコール消毒できる起き上がりこぼしとかリロリロとかやたらと丁寧に保管されていたのには驚いた)。

母が「あの捨てたウサギ」と何度も述懐するたびにそんなに言うならとっとけば良かったのにと思いつつも捨てられて残念というより可愛がってたウサギのことは現物が無くても心の隅で飼っていたような気もする。


今もあのウサギが居たらこの家でウサギ軍団が結成できたのにね。多分アンティークっぽさが加わってかなりいい雰囲気が出ていたと思う。

 

今回うちに来たHappyちゃんは手触り良いのにウォッシャブルらしい。流石シュタイフ社の技術力。シュタイフ愛好家の同僚いわく、シュタイフのぬいぐるみはシリアルナンバーが命なのだそう。(笑)

 

娘は今年就職だけど、大学進学で札幌に行く時も古びた柴犬の縫いぐるみ「むく」を連れて行ったのをまた連れてさいたまに帰ってくる。自分は不潔を気にしない母になった。

 

レッツ!人生勝ち組(ツーショット招福説)

2018-19シーズンシクロクロス世界選手権の全レースが終わった。Mathieu van der Poelが世界チャンピオンの座を獲得した男子エリートの表彰式。

直接表彰式を見るのは困難と知りつつその場を味わおうと、金網とメディア陣の後ろに立ち、Mathieuとその兄Davidのファンデルプール兄弟応援団に取り囲まれていた。
飛び跳ねたり歌ったり紙吹雪をクラッカーで打ち上げたり、クラッカーの火薬の匂い。酔っぱらってるでしょおじいちゃんたち。苦笑

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勝つ予想が圧倒的多数だったのに、えらい喜びっぷり。というかMathieu自身もゴールのときは感極まっていた。

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ゴールシーンは無理でも表彰式の雰囲気は見に行こうとそれまで別行動だったにわか氏と連絡とって移動を始めた途中。

フィニッシュストレートの対岸に人々が陣取っていた。人垣の後ろから目視で見えるかも、とふらっと近寄ると、お前そんなカメラあるなら、撮れ撮れと場所を空けてくれたのだった。いいの?どうもありがとう!
無駄に思える一眼レフ二台持参してちょっと報われたひととき(苦笑)

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バッチリ撮れなくてもいい思い出ができました。

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・・さて表彰台の選手はちっとも見えやしない。でもいいのだ。「場」を味わうのが今回の旅の目的だったから(なのに、なぜ二台も一眼レフを持参したのかは自分でもわからない)。撮れなかったけど、断片的に選手の表情は垣間見ることができました。


終了後、帰路につき始める人々。同じく表彰式を見に来ていた例の弱ぺファンお母さん女の子2人のご家族と言葉を交わしたりしていると、突如にわか氏が声をあげてこちらに注意を喚起した。でてきた!

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真新しいアルカンシェルを纏った出来立てほかほかのチャンピオンが出てきた。あ、あれ?にわかさん?どこへ?ちょっとw

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 ”Two seconds, two seconds"(二秒だけ)

と言いながらするり、と近寄ってMathieuに腕を回し、iPhoneでツーショット写真を撮って、サンキュー!といって戻ってくるのに数秒。

周囲の関係者たちも生暖かく極東からのファンの突撃を見守っているようだった。その間、こちらは目が点。
そのあと戻ってきて「・・・やったぜ!良かった!最高!」などと喜びの言葉を繰り返すにわか氏。確かにファンとして素晴らしいクリーンヒットだ。

新世界チャンプの新ジャージ姿と世界で最初にツーショットを撮ったファン

という、名誉ある功績をあげたことになる。そして、彼がMathieuに声をかけていたときの

「2秒」というのは、iPhoneを立ち上げてからシャッター切れるまでの時間

なのだそう。確かに流れるような動きで仕事を終えていた。ウケる。

それまでもにわか氏、今回の世界選はレースを見るだけでなく、合間の時間帯には各国チーム陣地をせっせと訪れ、隙あらば(苦笑)有名選手とのツーショット自撮りを重ねていたのである。
Mathieuとのツーショットのほかに10枚以上、著名選手とおさまった写真が彼のiPhoneに。

私は有名選手を見ると撮ろうとは思っても、自分とツーショットという発想はあまりない(自分の写真に納まる顔がしばしば気に入らないせいもある)。でも、いま思い起すと、

 

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一日目コースわきで彼と再会して、いきなりビッグなハグされたBalint Hamvas氏来日したとき川崎競輪場に案内した)とか(この写真は二日目、そう言えば赤ちゃん誕生おめでとう、と言ったときの顔)

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北京で3年前の夏20分くらいインタビューさせてもらったRob Peeters氏(ああ覚えてるよ!元気?と現役のときよりもガードを下した気さくな雰囲気だった)

・彼らとはツーショット撮ればよかったかも。


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ところで、日本チームのテント傍にいたとき、選手を待つ雰囲気の外国人のおじさんがいて、はやくこないかなあとややじりじりっとした雰囲気を感じ、誰かの知り合いなら取り次ぐべき?とか思ってたところに小坂光選手が試走から戻ってきた。(写真はメカニックの方がすっかり綺麗にしたあと。戻った時は結構泥が付着していた)

おじさんに「頑張ってください」とか言われているようだった。後日ヒカル選手にあのおじさんは誰だったのかと聞くと、色々な選手のポストカードを集めていてベルギーのレースでも回ってくるファンなのだとか。ベルギーのファン、当然高度なマニアである。

 

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面白い記事を見つけた。

芸能人がいたらつい写真を撮る「ミーハー野郎」に意外な傾向- 記事詳細|Infoseekニュース

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(画像は上記記事より。)

芸能人を見て写真を撮る人ほど高収入な勝ち組である傾向があるらしい。

この記事では「自分の欲に正直な者は成功しやすいのでは」、という説が出ていたけれども、「存分に楽しむ」「前向きで積極的な行動傾向」は確かに勝ち組になる要素となる気がする。にわか氏も事業も家庭も順調そうでいわゆる勝ち組といえる人だと思う。

・ミーハー活動で人生勝ち組

という心強い法則を知ることとなったのは今回の世界選の収穫かも。

私も是非今後とも楽しくミーハー活動をしてゆきたいものです。ツーショット?うーん、自分が納得できるアングルとか練習してからかな。。苦笑 

Kevin Pauwelsのいた時代

 

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By Jérémy-Günther-Heinz Jähnick / Tongeren - Ronde van Limburg, 15 juni 2014 (B034) / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, Link


Sportief nieuws - Nieuws - Marlux - Bingoal ←Marlux - Bingoalチームの公式アナウンス。

Kevin PouwelsがOostmaleのレースをもって現役生活を終了する。今シーズンで現役引退という話。一時「引退延期か」のニュースが流れていたけれども、結局チームから公式発表があった。

チームからは引退後の仕事としてメカニック職のオファーがあったらしいが、当面家を建てたりして、ゆっくりしたいということらしい(指導者や解説者になるにはおとなしすぎるよね。)。

私がヨーロッパのシクロクロスを見始めたときからずっと有力選手だったケビン。常勝ではないものの勝つし表彰台は常連。小柄ながら体格に恵まれた選手に対抗できているということで、日本人としては関心をもって見ていた人も多いのでは。近年は表彰台は難しくなっていたけどレースアナウンサーからはMr. Consistency (安定して成績を出し続けられる選手)と呼ばれていた。

 ↓勝利動画集。スプリントがあってStybarを破ったりしていた。


Kevin Pauwels his greatest victory

 

彼を振り返るのに、Cyclephotosの写真はとても良いと思います。応援傘の写真もあるし↓

cyclephotos.co.uk

↓ついでに彼が活躍していたころ、マメに更新していた時代の当ブログ。彼を語るのに有望選手だったお兄さんが早世したことは大きいようです。

tannenbaum.hatenadiary.jp

 MathieuとWoutの時代が始まってから表彰台の3位の定位置(米国人たちはその順位を”Kevinth”と称していたらしい)に入るのも難しくなった近年でもまだトップ10は維持できていた。34歳、世界のトップ10だけどもうやめてしまうのですね。。

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2018-19シーズンのワールドカップ最終総合順位 (Wikipedia)

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2012-13シーズンのワールドカップ最終総合順位

彼が走るとコースが簡単に見えると言われたが、彼の名人技?消極的な走りで、つきいち名人だったようなイメージ。

34歳、自分が以前ほど速く走れなくなり、区切りをつけたい気持ちになったらしく、チーム側も特に予算面で彼を切らなければならないということはないとのこと。

とにかくケビンといえば無口でおとなしくて、インタビュー時にトークができるようにコーチまでついたほどらしいけれども(その前はマイク向けられても細い震える声で答えていた記憶)、落ち着いてコメントできるようになった近年も静かさは維持。

こういう↓ストリート系あんちゃんに扮した動画がネタになるようなキャラだった(しかしわざとだろうけど安っぽい(笑))


Kevin swag Pauwels imponeert rapskills

 

Superprestigeの華やかな年間表彰パーティーではほかの選手が妻や恋人と出席する中、いつも独り身でぽつんと居る様子を友人たちとネタにしたりしていた。。(ごめんね)
tannenbaum.hatenadiary.jp

tannenbaum.hatenadiary.jp

また、応援団がトレードマークの傘を掲げたりとかケビンの歌を歌ったりして、なかなか盛大だったのも本人の静かさと対照的、それから、彼はおばあちゃんがよく会場に応援に来ていて、おばあちゃんはみなに愛されていたなあ。 

tannenbaum.hatenadiary.jp 

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以前、自分の職場に内心ひそかに「ケビン」と名付けていたおとなしい米国人男性がいて、挨拶の声もかぼそくて聞きずらく、すれ違っても目を積極的にあわせない珍しいタイプだった。
でもある日遅くまで残業したときにすれちがいざまに小さい細い声で口の中で「オツカレサマデシタ」と言われて驚愕。「ケビン」の秘書ですら彼の日本語は聞いたことがなかったらしい。実は日本語検定1級というのは後で聞いた。その職場のケビンも今は退職した。

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かつてNysがいて、Wellensがいて、Stybar, Boom, Albert, Klaasなど誰が勝つか決まった選手がいなくて毎週ストリーミングを楽しんでいたそんな時代に私はハマらせてもらいました。ケビン、ありがとう、穏やかなよい人生を。

 

 

ウエアも闘う (MathieuとWout専用特製ジャージ)

世界選で人垣の隙間から撮れたMathieuの写真。顔へのピントがもう一つだけど、表情が捉えられて満足。というところからひょんな拍子で色々勉強させていたくことになった。

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…という写真を、ブランドロゴもはっきり写っていることだしと、BIORACER社のウエア販売を手掛けているクランノート和田さんとのやりとりの中で(連載中のチーム紹介記事の話のついでに)この写真を送付したところ

みると新作or完全に選手用オリジナルですね。今回は高速レースなのと泥にはならないということで、袖は全部ストライプ生地にした感じです。

とのコメント。

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事前にオランダもベルギーもBIORACERであることは聞いていた。

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ドイツもBIORACERみたいだ。
和田さんによれば、ストライプに見える生地はスピードレース向けの ”Air Stripe”という素材らしい。

BIORACER カスタムオーダーサイクルジャージ・トライウェア 素材について | bioracer.jp

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土曜日に女子エリートで優勝したカントの肩部分がストライプ。もともとTT用スーツに使用されていたスピードレース向け素材で、空力力学的に効果のある箇所に使用されるのだそう。そして、スピードスーツの一部に規制を加えるUCIルール改正にも適合している素材なのだとか。

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(Van der Haarも同様。 ほかのオランダ・ベルギーの選手はみな同様に見えた)

 BIORACER社は今回の世界選前に同社のスピードスーツの種類について解説している。Our suits for the CX worlds - Bioracer

・一つは、TT用スーツ ”Speedmaster” のコンセプトを採用したもの。
・もう一つは、より暖かさを重視した "Tempest" という素材を使用したもの。

和田さんに確認したところ、さらにもう一つは

・ストレッチ性と撥水性と耐久性を加味した”POWEREYELET”という素材でを使用したもの。

(なお、さらにまだ普及していないが、スピードスケートのようにキャップと一体化したタイプもあるらしい)

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オランダ・ベルギーの選手たちはチェックした限りでは、皆が上のVan der HaarやCantと同様なようだった。唯一ベルギーのEllen Van Loyのウエアにはストライプ生地は見当たらない。
女子エリートの時間帯は一番寒くて雨も降っていた。彼女は防水や保温性確保を優先するジャージを選択したようだ。どちらも選べるようになっていたんだろうか?

和田さんによれば

・天候によって選ぶためにもともと複数支給されている
・2着どころではない

とのこと。一方ドイツは

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 男子も女子もストライプ生地を使用しないもの一種類だった。
それが予算の関係なのか、Bogenseといえば2017年のワールドカップではコース上の選手に波しぶきが直接かかり(今回世界選は波しぶきは来ないコースだったけれど)雪や雨の可能性も高く、いずれにしても寒いことは確か、という点を採用したのか、そのあたりも不明。

和田さんによれば
・ベルギーとオランダは流石にかなりのコストをかけている

とのこと。すごいな。


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Mathieu van der Poelのウエアは腕全体がストライプだ。

 会話にはいっていた足立さんのコメント。

マチューの型は、ロードワンピース仕様のポケットなしですよね。完全にオリジナルですね。
TT用は進行方向に向かって、正面から見て抵抗になる肩、二の腕所にストライプ生地が使われています。クロスはロードやTTほど肘を曲げないし、マチューは結構、肘を伸ばし気味で走るので、腕を全部ストライプにしたか?

 和田さんより

足立さん、おっしゃるとおりロードワンピです。ゴールラインでガッツポーズしている際にお腹がすこし見えてましたね..苦笑 完全にオリジナルで、おっしゃるように肘を伸ばし気味なので全部ストライプにしたのだと思います。

↓(お腹)

www.velonews.com

それについて、わざわざ和田さんがBIORACER社本国に確認してくださった。

 Correct, it’s a road race suit made with long sleeves and no pockets. We made this individual for Mathieu because they like the Road Race fit.

そうです、長袖でポケットのないロードレース用スーツです。Mathieuはロードレースのフィットを好むのでMathieu専用に製作したものです。

Mathieu Hermans氏:同社の商品担当者でグランツールで活躍した元選手からの返事)

大方の予想で、Mathieuの勝利、それも独走であろうという下馬評があれほど高くても、できるところはとことん手を打ってくるのですね。。
いくら速くてもそれ以上を求める。

・・それはBioracer社のキーメッセージとなっている、

”Fast isn’t fast enough”

 (速いということは充分に速いという意味ではない)

を体現するかのような、より高みを目指し続ける姿勢、また
「戦うための機材」
としてのウエアの重要性を再認識させられました。

ところで。 

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あっ。Wout van Aertも腕全体がストライプだ!(もっと袖のわかりやすいWoutの写真はあるけれど、Woutはほかの写真はほとんど盛大に泡を吹いていて貼るのがはばかられ)

・つまり、こちらも特製ジャージで、Woutもこの日の選択としては腕全体にスピート重視な生地のあるものを選んでいたと。
・カントはほかの選手と同様に見える袖のタイプを選んでいたけれども見えないところで彼女の仕様になっていたんだろうか。

選手がBioracer本社へ、または担当者が事前に選手と打ち合わせを行い、彼ら・彼女ら用にスペシャルに作ります。本社工場はそのための工場で、我々が販売する商品は全て他の工場で生産されます。

今回オランダとベルギーのほかの選手たちが着用しているタイプはかつてNys用に特別に作られたものが元になっているらしい。

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・今回は素材から話が展開したけれど、ジャージは空力も考慮した立体的なカッティングが重要なようですよね。同社本国では空力を考慮したカスタマイズに対応しているとか。

・また、「フィット」も重要なファクター。

・ちなみに日本のレースを見た海外メーカー関係者が日本人レース愛好家たちのジャージのサイズ選択はワンサイズ大きすぎるという印象を持っていたのだそう。

・日本人、臆さずもっとぴちぴちを!ということなのだろうか。

それについては足立さんがこんなコメントを。

ヨーロッパの昔の絵画を見ると、男はバレエで使うやうなピチピチなタイツを履いているのをよく見かけます。
この服飾文化史の背景もピチピチに抵抗がある、無いに影響しているかと思います。 

どうでしょう?(笑)

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・ベルギーやオランダのようにとことんやるところもあれば、そうでない?環境で戦った国もある。ミシンをもって代表チーム宿泊ホテルに出張して回れば儲かるんじゃないだろうかとか、間違って男子用トラックスーツを支給された英国のヘレン・ワイマンがレース前日ホテルでパッドをほどいた苦労話を読むと思ってしまった。

Wyman Wednesday: A Wyman Worlds Proposal and Learning a New Routine


 ・・・が、BIORACER社はお針子軍団も現地に送り込んでいるようで、そんなせこい考えの(笑)商売が入り込む余地はないようで。 

 
 
 
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 縫うことで闘いを支える。ソーイングバトル。わくわくする写真だなあ。


 そもそも、ビッグレースは例えば舞踏会やハリウッドスターの集まるレッドカーペットみたいな場であり、お針子が舞台裏で奮闘するのは、考えると当たり前のことと言えるのかもしれません。

東京オリンピックに向けて、お針子部隊のためのミシンの確保活動がそろそろ始動とか。オリンピックでもソーイングバトルが。。

ソーイングが趣味で職業用ミシン、ロックミシンを持っている自分にはプロ仕様のものがどうやって縫われているのか、接着を使用したりするのか?等、興味はつづきます。

素材によってフィット感もかわってくるので、そこも熟知してのパターン製作かと。ただの盗用ではできないことですね。ちなみに縫製は全て接着ではなく縫っています。特にタイトフィットで引っ張りが強いところはフラットロックで縫ってます。 

 
業務用は違うかもしれないけど、、ほしいんですよねえ。フラットロック(カバーステッチ、オーバーロック)ミシン。。去年オークションで刺しゅう用ミシンも落札したし、あとはカバーステッチがそろえば(何をするのか)

 ・素材萌えの私は日暮里繊維問屋街で高機能生地の工場放出品らしきものを見ると「これは、、もしや、、名前は伏せられているがゴ●テックス3層タイプ、、ゴクリ」等とナデナデしているのですが、こんどレース会場で「これは。。」とウエアをナデナデしたくなるかもしれません。。

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大久保さん@南信州 かなり雨が降っているのが、写真を拡大するとわかる。
FRIETENの今シーズン新調したジャージはPowereyeletらしいが、水をよくはじくというチーム員たちからの評判。

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Powereyeletの生地アップ。

また、外には見えないアンダーウエアの重要性も大きいという話も。

・確かに「着るもので闘う」という意味におけるアンダーウエアの重要性は非常に重要なのでしょうね。

しかしこれは見えないところ、写真検証がなかなか難しいので次の機会に。

 

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ふとしたところからいつもの自分の知りたがりが出てしまってしつこく質問攻めにしてしまった和田さん、お付き合い及び情報ご提供、どうもありがとうございました。 

https://cyclingwear.jp/

 

おまけ、一度SNSで告知しましたが、その後写真を追加した世界選のFlickrアルバムのリンクを貼っておきます。

【1日目】

20190202_Cyclocross World Championships (day1)_Men's Jr., Men's U23, Women's Elite | Flickr

【2日目】

20190203_World Championships Cyclocross_day2_Women's U23, Men's Elite | Flickr

 

 

 

 

ジャパンカップの宴風景と疾走インタビュー続編

cyclingwear.jp

昨年Bioracerの日本総代理店である(株)Clannoteさんから「FRIETENのチーム紹介」のために足立さんのインタビュー記事を依頼されて作業していましたが、先日から連載が始まっています。全6回予定です。


以前足立さんについては数年前当ブログで、チーム員をヨーロッパ遠征に送り出したタイミングでインタビュー記事を書かせていただきましたが、その時は競技に関する考え方などが中心だったような気がしますが、今回は彼のスタイルの根幹をなしている、海外の情報が今ほど簡単に手に入らなかった時代に欧州現地で生で感じた「自転車カルチャー・ショック」について焦点を当てています。

 

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鳥海山のレースで

以前、宇都宮ジャパンカップの平地区間で毎年見かけた、テーブルを広げバナーを掲げて楽しそうに宴会をしていたグループの首謀者が彼だった、というのは、知り合ってからかなり後に知ることになりました。

いまFRIETENが野辺山で大きな肉の塊(イタリアの生ハム)やチーズの塊をわいわいいいながらかじっているその源流となるものです。

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 足立さんは「トークショー」が始まると止まらない面白い人ですが、話が急速コーナリングで展開してゆく傾向があるので、聞いたエピソードを体系化するのは因数分解と方程式作りのような作業で、また、今回質問することで改めて知らなかったところも聞き出せたと思っています。

 

Clannote代表の和田さんは、足立さん同様の時期にベルギーでレースをされていた方で、その後ベルギーの自転車文化に深い理解と愛情をもってウエア事業を展開されている方のようです。

足立さんと和田さんの出会いは、足立さんが鎌倉で自転車ショップの店長をしていた頃に「ベルギーの香りがプンプンする」ということで和田さんがお店に現れたことが始まりだったそうで、足立さんが和田さんを通じて(当時のショップの顧客のために)ビオレーサーのオーダージャージを日本から注文した第一号なのだそうです。

チームイコール、チームジャージ、オリジナルジャージの重要性、また、シクロクロスにおけるジャージの機能の重大性、について最近ようやく気付いてきたレベルの私ですが、
よろしければどうぞご一読ください。

 

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足立さんへの前回インタビュー記事。(いま話題の)スピードをつける重要性について語っていた。

tannenbaum.hatenadiary.jp

 



俺たち代表(ジュニアのレースから)

男子ジュニアレースのコールアップ前のひと時、アップを終えて徐々に集まってくる各国の選手とスタッフ。

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会場はマリーナ。

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コールアップ前にだんだん選手たちが集まってくる

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 日本チームのジャケットはほんとうによく目立つ。

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呼ばれて並んだ。

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f:id:tannenbaum:20190202190427j:plain号砲前の静寂。伝わってくる圧力

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 スタート。

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日本のレースとは異なるスピードに、撮るほうもついてゆけない。観客がまだ少なくて撮りやすいはずなのに最初は選手にピントがなかなか合わなかった。

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スタート位置がかなり後ろだった鈴木選手がやってくる。見たことのあるバイクだとおもって前日聞いたら、池本選手が今シーズン前半まで使用していたもの。

代表チーム中、唯一のカンチブレーキ仕様だったけれどもメカニックの橋本氏はブログで「カラシニコフ銃のような」と例えていた。

Tankograd Central:2019シクロクロス世界選手権Bogense

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スタート位置は前のほうだった小島選手がなかなか来ないと心配していたら、落車の跡が。表情さえない。

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柳澤選手。
一人旅なシーンが多い日本の選手。

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ライト君!行け!って大声だしたら、周囲の観客が、おお、おまえは日本人かと振り返り、ほらまたジャパン来たぞ、ほら遠慮せず撮れ撮れと指で示してくれたりした。

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 がっつり気合入れてる。

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終了後、表彰式を見に行く途中で、戻ってきた鈴木選手と遭遇。

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きつかった、速かった、と目を見開いて

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 悔しい、でも楽しかった、でも悔しいと交互に。

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あー、悔しい、楽しかった、でも悔しい、あーもっとよく準備すれば、とか天を仰いだりしながら、言葉の奔流。あー。もう、すみません今は。とか何故か謝ったりして。

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優勝した英国のBen Tulettは小柄な童顔で後続を大きく引き離す勝利だったけれども小動物みたいにウルウルしていた。あっちとこっち、どこに違いがあるんでしょう。

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翌日、レースの合間に会場そばのスーパーマーケット探訪にいくのに付き添い?としてついていった。ジュニア3名とU23 の江越選手。

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コーラの種類チェック。家にお土産、何にしようかなとか、円に換算なかなか暗算むずかしいとか。デンマークはキャッシュレスが進んでいて現金を使う機会がもともと少ないうえに、彼らは町から離れたホテルに滞在していて、なかなか手持ちのDKKが減らないと言っていた。

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すれ違った、ベルギーの応援グッズを身に着けた中年のご夫婦、こっちをみてニコニコして、「日本からなのね?」と聞いてきた。そう、彼らは代表選手のいでたちなのだ。

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「このジャケット着ていると、どこに出入りしてもそういう目で見られて、一目置かれる。それで俺たち代表選手なんだって思うんですよね。」「・・そうだ、俺たち日本代表なんだ!」「そうだそうだ」と口ぐちに。思うように走れなかったレース終わってからこういうこと言うのもなんですけどね。と小島選手(苦笑)

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ものおじせず質問して買い物できます。当たり前か(苦笑)

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会場にいつから設置されていたのか、やや年季がはいった感のある「2/2-2/3 2019 シクロクロス世界選手権」という黄色い看板を撮影。

会場にあふれる、飲食や買い物を楽しむ人出(この時間帯は3時間ぐらいレースの間隔があいていた)を眺めながら

「大きなお祭り。こんなにたくさん人が集まって、お祭りを思い切り楽しんでいて、それが世界選。いいなあ。このような場に日本代表として来ることができて本当によかった。また来たい」「世界のスピードに触れて衝撃を受けたけれど、日本に帰ってからそれに太刀打ちできるようにトレーニングを工夫してゆきたい。またこの場に立ちたい、頑張りたい」

と小島選手。

彼らのような年齢で、このような体験ができるチャンスはそうそうあるものではないと思います。競技以外の面でも将来の栄養になる貴重な経験だったのではと思いました。

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【追記】帰国後、鈴木選手の乗った自転車、サンエスのJFFフレームを開発した辻浦さんに、鈴木選手の完走について聞きました。

・昨シーズンに開催した合宿に参加した鈴木選手と知り合い、そのときの縁で、池本選手が機材を新しくした機会に鈴木選手に貸し出す提案をした。
・ジュニアは機材じゃないと思うけれども、応援してきた彼が完走できたことが嬉しい。
・彼は信州クロスでレベルの高いC1に混じっていつも前を意識したレースをして来た。
・このあとのロードレースシーズンでスピードや戦略を学んで、次のシクロクロスシーズンに期待している。

 



Bogenseの日本応援団

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通販で数日前に到着したらしい日の丸


世界選一日目の男子ジュニアのレースの時、沿道に日の丸を振っている白髪のおじ様が居た。こういう応援は選手も張り合いが出るだろう。
VIP招待でもされた人かと思い「どの選手を応援しているんですか?」と尋ねると「日本人を応援しています」とニコニコ返事が。近くに在住の方らしい。そう、世界選は個別選手に詳しいマニアでなくても国単位で応援する姿が多くみかけられる。

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VIPの招待客かなと思った

午後、こんどはそのおじさま、沿道にいた日本のジュニアやアンダーの選手たちと話していた。

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小島選手と。おこちゃまは従業員のお子さんなのだそう。

お話を聞くと、この方はデンマークに50年以上お住まいで、地元で社会人むけの大学を経営しているらしい。日本人に福祉を学んでほしいと始めたが、いまでは評判が良くて日本のみならず各国から学生が集まっているのだとか。
今回日本代表チームはOdense郊外の工場地帯のようなところにあるベルギーや米国と同宿の比較的大きいホテルに宿泊したが、この方の経営する学校にはカナダチームが宿泊しているらしく、日本チームに来てほしかったなあと言っていた。

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そしてもう一組の日の丸応援団が。

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可愛いお嬢ちゃんたちもポーズ。

日本人女性とお嬢さん二人、ご主人は地元の方のよう。話を聞くと、日本にいる弟さんが自転車好きで情報が来たとかで、ご自分も「弱虫ペダル」を愛読しているのだそう(代表チームに弱虫ペダルチームの選手たちがいてよかった)。シクロクロスを初めて観戦した1日目、とても楽しかったので、予定していなかった2日目も見に来ちゃいました!と目を輝かせていた。
ご主人はボート競技の指導をしているとかで、シクロクロスは「前みたことある」ぐらい、でも奥さんの母国の旗を大きく掲げて応援に参戦。家族4人が十分に楽しんでいる様子にこちらもうれしくなって選手の解説などしてしまった。

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地元のファミリーに撮影場所を譲っていただいて撮った写真。

男子エリートのレースになるとベルギーほどではないが人出が増えて、コース際のポジションで撮影が難しくなってくるのだけれど、この選手がコーナーを曲がってくるよい場所をこのご家族は快くしばらく場所を譲ってくれた。
彼らはオランダ人が大歓声で沸きに沸く、大混雑の表彰式まで見に来ていて、奥さんはかなりシクロクロスが気に入った様子。
日本人がたくさん住んでいるとは思えない地の世界選で、袖すりあった心温まるひとときだった。