tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

Dübendorf 2020 シクロクロス世界選 (チューリッヒ)の写真

世界選手権の写真をアップしたFlickrアルバムのリンクを下に貼ります。

プレスエリアに入って撮る世界選はより選手たちの息遣いを間近に感じられましたが、その場の空気を少しでも多く届けられたら、と思って撮影していました。

中継カメラに映り込んで一部で物議をかもしたようですが、今回のシクロクロス世界選手権ではBICYCLE CLUBのレース前のインタビュー記事、レース後速報、松本璃奈選手の加入予定チームのニュース、本誌のほうの男子エリートのレポート、それから最後にこぼれ話記事に写真とテキストを提供しました。

日本代表チームの三船監督、ランジットさん、選手の皆様には試走日のインタビューで長い時間を割いて頂き、会場と離れたパス発行窓口まで乗せていって情報下さった写真家の田辺さん、行きの飛行機で一緒になったウエジュンさん、声が出ずボサボサの私をみて激写を控えてくれたアベマさん、観光体験ゼロになるところラクレットのお店を予約してくれたスケさん、駅から一緒に歩いたクボクニさん、名前はわからないけどプレスゾーンの入り口でいつも声かけて親切にしてくれたスタッフのおじさま、あとなにより、ひたすら我慢強く対応してくださったバイクラの山口さん、旅行前後にあれこれ話を聞いてくれた皆さまありがとうございました! 

#映り込み注意 

 

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1日目(女子ジュニア、男子U23 、女子エリート)

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2日目(男子ジュニア、女子U23、男子エリート)

 

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愛知牧場の坂道ダッシュ

一度行ってみたかった愛知牧場に行ってきました。応援の声が絶えない賑やかでアットホームな会場でしたが、印象に残った応援風景。

シクロクロスの応援といえば、知り合いを励ましたり、仲間うちネタでいじったり、順位やタイム差を教えたり。西と東では沿道の掛け声のフンイキが違う。東海では通過する皆に応援の声をかけるように感じた。

 

 JCXレースの開催された二日目、通称「モーモー坂」という登りに陣取った男性が、声援しながら並走で繰り返し坂を駆け上がる。

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私の見ていたところでは、丸山選手、小坂正則選手や唐見選手などベテラン選手のときに並走をしていたようだ。

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わざわざ坂の下まで降りて目当ての選手が来るのを待つ。

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掛け声はひたすらシンプルに名前を連呼で、大声で繰り返されてもほほえましい。坂道でも無理なく腕が振れて軽く足も高く上がる身体能力の高さ。なにより、表情が楽しそう。

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こんな坂でこんな走り方、自分はできません(笑)カメラをぶら下げてよちよち上り下りしていました。。
モーモー坂にいる限り目に入ってくるこの方の坂道ダッシュ並走を繰り返し見るうち思い出した。C1スタート前の佐宗さんのところに来ていた人。

DSC_6094今自転車やってないの?やってない。みんな来るみたいだから、会場に来てみた。というような話をしていましたっけ。とても強い、すごい選手だったと佐宗さんが教えてくれた。

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いい応援ですねー、と声をかけると、いやあ、前からやってる人しか知らなくて、最近の人はわからないのでね、とのこと。ヒカル選手もレース会場の大ベテランですしね。

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唐見選手への連呼数と並走ぶりはひときわ熱かった。

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坂道も最後まで登りきる。

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こちらC2で勝利した千田さんも対象者らしい。

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三船さんも対象。

一つのレースで対象者全員に坂道ダッシュをしているとしたら、何本登っていたのだろう。「僕のことは撮らなくていいですよ」と言われたのですが、これらの写真、多くは知らないうちに映りこんでいたもの。

小坂父から「タンネさん、一緒にいるところの写真を撮ってほしい」と声がかかった。

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「フランスで世界選があったときに一緒に出たんですよ」とのこと。元韓国代表選手だったミスターキムこと金世保さん。フランスの世界選といえば、2004年のPontchâteauだろうか(Wikiで検索)。とご本人に聞いたら90年代とのこと、1996年のMontreuilかな。
息の長い競技かもしれないけれど道が分かれる仲間もいて、それでも再会したらお互いに元気が湧いてくるような存在、いいですね。

アヤちゃん、シクロクロス世界選へ

今シーズン内子で開催された全日本選手権まで陸路800㎞超の旅、その時の記録も残しておきたいのですが、とりあえず赤松綾さんの話を。

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全日本二日目のエリートレースの日、駐車場となりの区画にいたのが今季鮮やかな黄色とグリーンが印象的なジャージの名古屋のSimWorks Racingの車だった。全部レースが終わったあたりでチームの方に東京時代の知り合いなので綾ちゃんに2位おめでとうをいいたい、と聞いたところ「レースは終わったんですが、キャンバーで勝者と差がついたのが悔しいと言って練習に行ってしまいました。。」という返答だった。

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私にとって、キャンバーと綾ちゃんといえば、2015年の幕張CX。急峻なキャンバー(壁)が泥で滑りに滑る、アリジゴク状態を見守ったのだった。
最初はヤイヤイはやし立てていた沢山の観客も、周囲の選手はクリアして走り去り、やがてもう少しのところであえなく滑り落ちるのを何度も繰り返す綾ちゃんに言葉を失って、静かになっていた。傍にいた、こういうとき上手に声をかけられそうなちゅなどんですら応援の言葉を出し尽くし沈黙する。

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もう見ていられないと思ったとき、彼女はついにキャンバーの上にバイクを放り投げ、それから自分の体ひとつで四つん這いで壁を這い上ってクリアした。もはやこれ一体何の競技なんだろうと思いつつ安堵。その年の幕張泥滑り地獄で目撃した、最も過酷な思いをしたと思われる出場者の一人が彼女だった。

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 その彼女が数年後、全日本の舞台で国内エリート女子の頂点を視野に、レース終了後も悔しいからとキャンバー登り練習をレース後行っている。
というのを練習から戻ってきた彼女に話したら、あのときはほんとに全然登り切れなくて!と大笑い。今後も頑張って!と言って別れた。

 

最初の邂逅は中目黒の肉バル飲み会。メンバーの誰かが「フレームビルダーの勉強をしている面白い若い女の子がいる」と声をかけ、ニットキャップをかぶってヒョコヒョコとややがに股気味に現れた少年っぽい女の子だった。テニスを本格的にやっていた、というさりげない口調からもかつてスポーツの世界で重い深い経験をしたらしいのはぽつぽつ伝わってきた。彼女が女性として異例のフレームビルダーへの道を歩み始めたあたりの話は、ちゅなどんによるFunrideインタビューでどうぞ。

funride.jp
そして4年後、今シーズン前半の幕張シクロクロス。「幕張の会場で綾ちゃんに会ったら別人みたいにスリムになっていた!」と驚いた友人からの情報が伝わってきた。そういえば今シーズンは幕張前の関西クロス紀の川で宮内選手を抑えて勝利している。

そして本人に遭遇して驚いた。見違えるほどシェイプされていて、そして、女の子らしく。どんな努力を?

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 その時の彼女の説明では「通勤ライドで片道10㎞乗ってるぐらいです」「今の職場になって、生活ペースがうまく作れるようになったんです」と特別なことはしていないという話だった。小さめのカメラ背負って写真撮りながら乗りに行くのが楽しい、という話だけ聞くと今どきのライドを楽しむ女の子。FUJIのXT-1 というカメラのチョイスも小ぶりながら本格的で私も買う寸前までいったことのある気になるカメラだったしレンズの話も詳しい。写真にはかなりはまっているらしい。


しかし一体どんな通勤ライドやねん。もともと本格アスリート、自転車はそこまでは。。と言っていた彼女の発言に?マークが点灯するうち、

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翌日のレースでそうそうたる選手たちの間で走り表彰台に。

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壁の通過時間もかつての何百分の1?に。

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 もう、びっくりしたわ。ほんと。「あんな女子選手前からいたっけ?」という沿道の人に説明する近所のおばちゃん状態に(苦笑)

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その後もつねに表彰台に登って全日本選手権では2位。

そういえば、どのシーズンだったかのレース後與那嶺恵理選手がかつて高校のテニスで対戦した間柄らしく、話に来ていたのを目撃したことがある。與那嶺選手は、周囲の我々に振り向いて「本当に赤松さんはすごい選手だったんですよ」と説明した。綾ちゃんはその横でいやあ、えへ、という感じだったけれど。

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あれよあれよの快進撃。

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彼女が名古屋に行ってからの一つ一つの戦績を追ってきたわけではなかったけれども、なんとも、感無量。

全日本の駐車場で、SimWorksチームの男性に綾ちゃんの変貌ぶりを強調したところ、そんなに変わったんですか?日ごろ顔合わせているとわかりませんけど、と苦笑いされて、彼女の強くなった秘密?食生活改善ぐらいしか心当たりないですが。と言われた。ほんまか。。

sim-works.com

その後、世界選は誰がメンバーに?という話題でもしや?という声が聞こえてきたところに、彼女が世界選の女子エリート日本代表になったというニュースが。

思えば、なんだかとてもすごいところまでやってきた感じもあるけれど、それだけのバックグラウンドも持つ綾ちゃん。

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今後の具体的な目標とか詳しいことは聞いていないけれども、いろいろ楽しみです。彼女が今後世界の舞台やいろんなものを見て経験して、よりよい道を歩んでいけますよう(こんどまたカメラ談義したいね)。

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赤松綾さんの instagramアカウント: @Ayabikes 

勤務先Circlesブログ内の彼女のコーナー: 赤松 綾 | Circles/名古屋の自転車屋

 

写真趣味経費がさらにアップ予感:flickrの赤字商売

flickrがもうかっていないと言っている。
ずっとお世話になってきたんですが。。 https://www.flickr.com/photos/firtreezzz/albums

2年前にyahooからflickrを買収したSmagMugからのメッセージ、「2年前サービス終了から救った我々だが、その後も損失が出ているので、助けると思ってProサブスクリプションを」、と呼びかけ。年明けからProの料金値上げ?
Flickrのトップページに掲載されたメッセージ)

自分的には

  • オリジナル画質でアップロードでき(Google Photoはできない)

  • 使い勝手が良い(Amazon Photoより全然良い)

  • クリエイティブコモンズの利用許諾条件を選択して表示できる(私は表示 - 非営利 - 改変禁止としている)

     

ことを理由にProサブスクリプションflickrを利用してきた(いま確認したら5万枚以上をアップしている。あほや、、)。写真と写真愛好家を愛するため、買収した。繁栄すべきサービスと考えたけど、金食い虫事業で相変わらず損失がでているので我々は慈善事業ではないとサービス終了の危険性もあることをちらつかせ、それを回避するには、とにかくより多くのPro契約を獲得することだとぶっちゃけ。12月末の決算期も迫ってるし。。株主に攻撃される。。対策とっとかないと。。

Adobeの契約金額とくらべてみるとFlickrはまだ良心的。より改善を行うことだけでなくメンテナンス費用だけでも限度があるのか。このメッセージではNetflixSpotifyには月9ドルみんな喜んで払ってるけど、Flickrは1か月に5ドル未満で利用者の価値が計り知れない貴重な写真資産を保存し世間にシェアする手段を与えていると言っている。
2年前にYahooからSmugMugに経営権が移ってその間、仕様が格段に改善されたという印象もなかったが、速度は20%アップし、メンテナンスも積極的に行って顧客満足度90%ということらしい。
以前よく見た女のコとパンダの写真でBad, bad panda! Come on. We want photos. We're aware of the problem and are fixing it. というしばらくお待ちください表示の頻度は以前より下がったかもしれない。 
しかし、写真愛好家はLightroomFlickrに永久にお布施をし続ける運命なのか。。機材にもPCにも欲を出せば無限にお金かかる。老後まで続ける自信がない。(いくら写真にお金かけてきたか考えようと思ったのですが、封印しました。)
今年初めに2年分Proサブスクリプション代払った自分はとりあえず現状維持するしかないけど、別の選択肢としてどこがあるんだろう?Googleフォトはオリジナル画質でアップできないし、Amazon Photosはオリジナル画質でアップできるけど使い勝手が超悪いし。
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なお余談ですが現在私がFlickrで選んでいる、ダウンロードした人への許諾条件は以下の通りですので、「もみこから」や「タンネから」でいいのでちょっと言及していただいて、もし商用の場合はご連絡いただければと思っています。
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2019世界選の旅(お土産編1)ハッピーラビット

ヨーロッパも最終日、フランクフルト発羽田行き夜の便に乗る前。

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犬っぽいと娘は言った

搭乗までの残り時間と相談しながらお店を見ていた。ドイツの誇るテディベアで有名なシュタイフ社のお店があって、このうさぎが通路に向かって座っていた。
毛の色が白ベースのグレー、表面の毛先が金色というか茶色っぽくてそれが味わい深い。
そして笑ってるような陽気な顔つき、シュタイフにしてはちょっとマンガチック?周囲の店をぐるっとチェックした後、またシュタイフの店に戻ってきて試しに手に取ったらたらもう手にスポッと収まってしまって抱き心地よくて手から離れない。大きさと手触り、耳の柔らかさ。買った。45ユーロぐらいだったかな。

 

我が家は夫がうさぎ好きで、うさぎグッズがうちには少しずつ溜まってきている。既に夫の部屋にはほかのうさぎグッズの他にうさぎのぬいぐるみが2つある(おじさんなのに。。)。その仲間にもなるしね。

Steiff Happy Rabbit [並行輸入品]

Steiff Happy Rabbit [並行輸入品]

 

と思って買って帰ったところ、うさぎコレクターの琴線に触れないタイプだったらしく気づくとHappyちゃんは廊下の高い本棚の上にポンとおかれていた。高かったのに。せっかく買ってきたのに。そこは埃がかかるんだよ。ということで今は私の部屋の棚にいる。


思えば、はるか昔。私が3歳ぐらいの時、父が出張土産にフランスで買ってきてくれたうさぎのぬいぐるみと共に過ごした。
そのうさぎはHappyちゃんのような座りポーズではなく、人形のように立ったような直立形(大の字?)。本体はしっかり硬めで日本のぬいぐるみのトレンドから完全に外れていた。
毛並みがピンクとグレーが混ざったような繊細で白っぽい複雑な色でトイプードルのように細かくカールした手触りに、緑がかったガラスの目がはいっていた。口は*みたいな形に刺しゅうされていた。あの手触りはいまだによみがえる。これは良いものなんだよと母が繰り返し私に刷り込んだ。

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 当時このお話を読んで、自分のガラス目玉の体の硬い細かい縮れ毛直立うさぎ(名前はつけていた記憶がない)がこのお話のように、いつか「ほんもののうさぎ」になるのではと期待していた。✳︎じるしの口元におままごとの葉っぱの食事を押し付けて汚したり。


私がそのうさぎで遊ばなくなってから何年も経過したころ、突然母が、もうこの子はボロボロだから処分する、と宣言した。母は風情や思い出を否定はしないがそれよりも清潔感を人並み外れて重視する私の手でもオモチャでも外出先の手すりでも何でもアルコール消毒しまくりの傾向があった。

私も、前は大好きだったけれどもうしょうがないかなと言ってあとはほかのことに気をとられていた(そういえば今から数年前実家を処分したときアルコール消毒できる起き上がりこぼしとかリロリロとかやたらと丁寧に保管されていたのには驚いた)。

母が「あの捨てたウサギ」と何度も述懐するたびにそんなに言うならとっとけば良かったのにと思いつつも捨てられて残念というより可愛がってたウサギのことは現物が無くても心の隅で飼っていたような気もする。


今もあのウサギが居たらこの家でウサギ軍団が結成できたのにね。多分アンティークっぽさが加わってかなりいい雰囲気が出ていたと思う。

 

今回うちに来たHappyちゃんは手触り良いのにウォッシャブルらしい。流石シュタイフ社の技術力。シュタイフ愛好家の同僚いわく、シュタイフのぬいぐるみはシリアルナンバーが命なのだそう。(笑)

 

娘は今年就職だけど、大学進学で札幌に行く時も古びた柴犬の縫いぐるみ「むく」を連れて行ったのをまた連れてさいたまに帰ってくる。自分は不潔を気にしない母になった。

 

レッツ!人生勝ち組(ツーショット招福説)

2018-19シーズンシクロクロス世界選手権の全レースが終わった。Mathieu van der Poelが世界チャンピオンの座を獲得した男子エリートの表彰式。

直接表彰式を見るのは困難と知りつつその場を味わおうと、金網とメディア陣の後ろに立ち、Mathieuとその兄Davidのファンデルプール兄弟応援団に取り囲まれていた。
飛び跳ねたり歌ったり紙吹雪をクラッカーで打ち上げたり、クラッカーの火薬の匂い。酔っぱらってるでしょおじいちゃんたち。苦笑

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勝つ予想が圧倒的多数だったのに、えらい喜びっぷり。というかMathieu自身もゴールのときは感極まっていた。

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ゴールシーンは無理でも表彰式の雰囲気は見に行こうとそれまで別行動だったにわか氏と連絡とって移動を始めた途中。

フィニッシュストレートの対岸に人々が陣取っていた。人垣の後ろから目視で見えるかも、とふらっと近寄ると、お前そんなカメラあるなら、撮れ撮れと場所を空けてくれたのだった。いいの?どうもありがとう!
無駄に思える一眼レフ二台持参してちょっと報われたひととき(苦笑)

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バッチリ撮れなくてもいい思い出ができました。

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・・さて表彰台の選手はちっとも見えやしない。でもいいのだ。「場」を味わうのが今回の旅の目的だったから(なのに、なぜ二台も一眼レフを持参したのかは自分でもわからない)。撮れなかったけど、断片的に選手の表情は垣間見ることができました。


終了後、帰路につき始める人々。同じく表彰式を見に来ていた例の弱ぺファンお母さん女の子2人のご家族と言葉を交わしたりしていると、突如にわか氏が声をあげてこちらに注意を喚起した。でてきた!

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真新しいアルカンシェルを纏った出来立てほかほかのチャンピオンが出てきた。あ、あれ?にわかさん?どこへ?ちょっとw

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 ”Two seconds, two seconds"(二秒だけ)

と言いながらするり、と近寄ってMathieuに腕を回し、iPhoneでツーショット写真を撮って、サンキュー!といって戻ってくるのに数秒。

周囲の関係者たちも生暖かく極東からのファンの突撃を見守っているようだった。その間、こちらは目が点。
そのあと戻ってきて「・・・やったぜ!良かった!最高!」などと喜びの言葉を繰り返すにわか氏。確かにファンとして素晴らしいクリーンヒットだ。

新世界チャンプの新ジャージ姿と世界で最初にツーショットを撮ったファン

という、名誉ある功績をあげたことになる。そして、彼がMathieuに声をかけていたときの

「2秒」というのは、iPhoneを立ち上げてからシャッター切れるまでの時間

なのだそう。確かに流れるような動きで仕事を終えていた。ウケる。

それまでもにわか氏、今回の世界選はレースを見るだけでなく、合間の時間帯には各国チーム陣地をせっせと訪れ、隙あらば(苦笑)有名選手とのツーショット自撮りを重ねていたのである。
Mathieuとのツーショットのほかに10枚以上、著名選手とおさまった写真が彼のiPhoneに。

私は有名選手を見ると撮ろうとは思っても、自分とツーショットという発想はあまりない(自分の写真に納まる顔がしばしば気に入らないせいもある)。でも、いま思い起すと、

 

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一日目コースわきで彼と再会して、いきなりビッグなハグされたBalint Hamvas氏来日したとき川崎競輪場に案内した)とか(この写真は二日目、そう言えば赤ちゃん誕生おめでとう、と言ったときの顔)

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北京で3年前の夏20分くらいインタビューさせてもらったRob Peeters氏(ああ覚えてるよ!元気?と現役のときよりもガードを下した気さくな雰囲気だった)

・彼らとはツーショット撮ればよかったかも。


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ところで、日本チームのテント傍にいたとき、選手を待つ雰囲気の外国人のおじさんがいて、はやくこないかなあとややじりじりっとした雰囲気を感じ、誰かの知り合いなら取り次ぐべき?とか思ってたところに小坂光選手が試走から戻ってきた。(写真はメカニックの方がすっかり綺麗にしたあと。戻った時は結構泥が付着していた)

おじさんに「頑張ってください」とか言われているようだった。後日ヒカル選手にあのおじさんは誰だったのかと聞くと、色々な選手のポストカードを集めていてベルギーのレースでも回ってくるファンなのだとか。ベルギーのファン、当然高度なマニアである。

 

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面白い記事を見つけた。

芸能人がいたらつい写真を撮る「ミーハー野郎」に意外な傾向- 記事詳細|Infoseekニュース

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(画像は上記記事より。)

芸能人を見て写真を撮る人ほど高収入な勝ち組である傾向があるらしい。

この記事では「自分の欲に正直な者は成功しやすいのでは」、という説が出ていたけれども、「存分に楽しむ」「前向きで積極的な行動傾向」は確かに勝ち組になる要素となる気がする。にわか氏も事業も家庭も順調そうでいわゆる勝ち組といえる人だと思う。

・ミーハー活動で人生勝ち組

という心強い法則を知ることとなったのは今回の世界選の収穫かも。

私も是非今後とも楽しくミーハー活動をしてゆきたいものです。ツーショット?うーん、自分が納得できるアングルとか練習してからかな。。苦笑 

Kevin Pauwelsのいた時代

 

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By Jérémy-Günther-Heinz Jähnick / Tongeren - Ronde van Limburg, 15 juni 2014 (B034) / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, Link


Sportief nieuws - Nieuws - Marlux - Bingoal ←Marlux - Bingoalチームの公式アナウンス。

Kevin PouwelsがOostmaleのレースをもって現役生活を終了する。今シーズンで現役引退という話。一時「引退延期か」のニュースが流れていたけれども、結局チームから公式発表があった。

チームからは引退後の仕事としてメカニック職のオファーがあったらしいが、当面家を建てたりして、ゆっくりしたいということらしい(指導者や解説者になるにはおとなしすぎるよね。)。

私がヨーロッパのシクロクロスを見始めたときからずっと有力選手だったケビン。常勝ではないものの勝つし表彰台は常連。小柄ながら体格に恵まれた選手に対抗できているということで、日本人としては関心をもって見ていた人も多いのでは。近年は表彰台は難しくなっていたけどレースアナウンサーからはMr. Consistency (安定して成績を出し続けられる選手)と呼ばれていた。

 ↓勝利動画集。スプリントがあってStybarを破ったりしていた。


Kevin Pauwels his greatest victory

 

彼を振り返るのに、Cyclephotosの写真はとても良いと思います。応援傘の写真もあるし↓

cyclephotos.co.uk

↓ついでに彼が活躍していたころ、マメに更新していた時代の当ブログ。彼を語るのに有望選手だったお兄さんが早世したことは大きいようです。

tannenbaum.hatenadiary.jp

 MathieuとWoutの時代が始まってから表彰台の3位の定位置(米国人たちはその順位を”Kevinth”と称していたらしい)に入るのも難しくなった近年でもまだトップ10は維持できていた。34歳、世界のトップ10だけどもうやめてしまうのですね。。

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2018-19シーズンのワールドカップ最終総合順位 (Wikipedia)

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2012-13シーズンのワールドカップ最終総合順位

彼が走るとコースが簡単に見えると言われたが、彼の名人技?消極的な走りで、つきいち名人だったようなイメージ。

34歳、自分が以前ほど速く走れなくなり、区切りをつけたい気持ちになったらしく、チーム側も特に予算面で彼を切らなければならないということはないとのこと。

とにかくケビンといえば無口でおとなしくて、インタビュー時にトークができるようにコーチまでついたほどらしいけれども(その前はマイク向けられても細い震える声で答えていた記憶)、落ち着いてコメントできるようになった近年も静かさは維持。

こういう↓ストリート系あんちゃんに扮した動画がネタになるようなキャラだった(しかしわざとだろうけど安っぽい(笑))


Kevin swag Pauwels imponeert rapskills

 

Superprestigeの華やかな年間表彰パーティーではほかの選手が妻や恋人と出席する中、いつも独り身でぽつんと居る様子を友人たちとネタにしたりしていた。。(ごめんね)
tannenbaum.hatenadiary.jp

tannenbaum.hatenadiary.jp

また、応援団がトレードマークの傘を掲げたりとかケビンの歌を歌ったりして、なかなか盛大だったのも本人の静かさと対照的、それから、彼はおばあちゃんがよく会場に応援に来ていて、おばあちゃんはみなに愛されていたなあ。 

tannenbaum.hatenadiary.jp 

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以前、自分の職場に内心ひそかに「ケビン」と名付けていたおとなしい米国人男性がいて、挨拶の声もかぼそくて聞きずらく、すれ違っても目を積極的にあわせない珍しいタイプだった。
でもある日遅くまで残業したときにすれちがいざまに小さい細い声で口の中で「オツカレサマデシタ」と言われて驚愕。「ケビン」の秘書ですら彼の日本語は聞いたことがなかったらしい。実は日本語検定1級というのは後で聞いた。その職場のケビンも今は退職した。

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かつてNysがいて、Wellensがいて、Stybar, Boom, Albert, Klaasなど誰が勝つか決まった選手がいなくて毎週ストリーミングを楽しんでいたそんな時代に私はハマらせてもらいました。ケビン、ありがとう、穏やかなよい人生を。