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tannenbaum居眠り日記💤

シロート観戦者による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

東海シクロクロス最終戦 ワイルドネイチャープラザ@接待サイクロクロス(その1)

自転車 シクロクロス

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運営のよさ、関東からのアクセスの良さでじわじわ関東のライダー達の間で注目度が上がっている、東海シクロクロスシリーズ。http://gcf-fukyu.p2.weblife.me/cx/index.html

  • なかでもワイルドネイチャープラザはアップダウンのある砂地獄コースで、砂好きのシクロクロッサーの間では是非走ってみたいコースであるらしい。異名は「日本のkoksijde」。koksijdeはベルギーの北海沿岸の砂丘地帯にある、トップクラスの格式を誇り、ドラマが生まれるコースである。今シーズンもワールドカップではベストレースではないかというNysとVan Aertの激しい闘いがあったコースですね。

ほぼ砂地のコースで、体力とテクニカルが必要とされる難しいコース。アップダウンも取り入れ、まさしくハードなコースと言えます。日本版コクサイデのコースと言えるでしょう。
UCIシクロクロスワールドカップを走っている感覚になりきってもらいましょう。

と、大会HPにもうたわれています。
年末JCXシリーズとして同会場で開催されたレースは都合がつかなかったが、今回は東海シクロクロスシリーズの最終戦としても開催される。行きたいなあ。「ぷらっとこだま」で名古屋まで行って昔の会社の友人と会い、当日はどこかの駅からタクシーか知り合いに拾ってもらい会場まで行こう、と手配を考えていたところ、カテ1選手が機材サプライヤーの会社の方を「接待サイクロクロス」でおもてなしする、というのに同行させていただくことになった。自分の希望は言葉にしてみるものですね。

  • しかし。昨シーズンこのコースで優勝しているカテ1選手に同行というのは、流石のんきな私でもお邪魔にならないようにするのにはどうしたらいいだろうか、着替えは極力持たず、でも雨対策は必要、レンズ3本は持参したい、、*1などと考えていたら先方は先手を打ち、荷物の容積制限について事前連絡がきた。いつもレース会場で大荷物をひきずっているのをチェックされていたらしい。飛行機の機内持ち込み荷物程度であれば自転車3台と人間3名ともに積めるらしく安心した。
  • 集合時間20分前に待ち合わせ駅に着いた自分は偉いと思っていたところ、サプライヤー様は50分前に到着していた。アスリートの世界は待ち合わせ時刻5分前集合ではなく、50分前集合だった。
  • 高速道路で移動する間、接待サイクロクロスということでカテ1選手の遠征を満喫するメニューが各種揃えられていた。その一環で、サプライヤー様も高速道路で運転するという体験もすることができていたようだ。

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  • 現地到着後のレース前夜の夕食。このときベテランレーサーが選択したのは、かつ丼でも、パスタでもなく、自分の好みやコンディションに合わせて自由な選択が可能なセルフサービス式定食屋である。東海から西日本寄りに多くみられる飲食店形態らしい。
  • もしかするとピリピリして、しょうゆの置き場ひとつ気に入らなくてもちゃぶ台返しなムードを恐れていたが、淡々とすべては進行した。
  • 一応神経を使っていたはずの私はひとつ失敗を犯した。「・・優勝するというのが接待なんですよね?」という発言である。あとでサプライヤー氏から注意された。無神経なメディア攻撃から選手を守るサプライヤー氏であった。
  • カテ1選手は消化しづらいものは選んでいない。サプライヤー氏と私がビジネスホテルのロビーフロアにあるテーブルで宴する横でお茶を飲んだあとカテ1選手は先に就寝した。
  • さて、一夜明けて。カテ1選手は自宅前道路工事によりここ数日睡眠が足りておらず、チームメンバーが昼の試走に間に合うよう後で車で迎えに来るということでホテルに残り、カテ3に出場予定のサプライヤー氏とわたしが朝いちの試走に向けて出発。周辺の道路は広々しており、岐阜羽島駅前から快適な15分程度のドライブでレース会場に。
  • 駐車場が1台ずつの間隔が広くて快適である。

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わあ、ほんとに砂だ。
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この轍の美しい模様の出方、つまり、砂のきめが細かい。自分が2012年世界選手権を見るためKoksijdeに行ったときに、砂のきめ細かさには驚いた。
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(Koksijde世界選試走日。)
この会場の砂はKoksijdeまではいかないまでも、いままで国内のレース会場で遭遇した砂(猪苗代、マイアミ、お台場)とは質が異なる。感触としてはほかの国内の砂は踏むとゴキュゴキュ、ざりざり、という大粒な感覚があるが、ここのはサラサラしゅるしゅるときめ細かく踏むと気持ちいい。

  • Koksijdeの砂は、急斜面沿いの砂を踏んでも案外滑らず、乾いていても踏むと適度に踏み固まるので、見た目よりも歩きやすい感想を持った。しかし、ここワイルドネイチャープラザの砂は斜面の砂をふむとするする崩れていく感じが違う。一日歩くと、おそらくKoksijdeより疲れそうである。じゃあレースに関してはどうよ?というところだけど、轍がKoksijdeほどはできにくいのかも。
  • 前日の試走では雨が降っており轍ができやすく、レース当日よりは走りやすかったと聞いた。

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  • 丘になっているエリアのアップダウンは激しい。崖崩れがあり丘の裏側?にあった急坂のアップダウンがコースから削られ若干イージーになったらしい。

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  • カテ1選手のチームであるフリッツェンは東海支部も有しており、メンバーの吉松さんがサクサクとテーブルを開いてクロスを掛けコーヒーを淹れてくれた。東海クロスといえばBUCYO COFFEEなので、当然朝からBUCYOマフィンを買うため並んだ(種類がたくさんあってかなり悩む)が筧太一さんおすすめのトークがひとしきりあって、楽しく選ぶ、さらに吉松さんのおすすめで当地名物「カイザー」という丸いパンにあんことクリームを挟んだもののイチゴ入りも買ってみた。東海クロス、この時点ですでに満喫態勢である。

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  • サプライヤー氏の自転車は事前にカテ1選手によってピカピカに磨かれタイヤも替えてあったらしい。これこそが接待サイクルクロス。接待する選手は今宿で寝ているけど。

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  • さて、サプライヤー様は、過去何度も偉大な勝利を重ねた伝説のチャンピオンなので、会場のあちこちに試走を始める彼のことをかたわらの知人に「ほらあの人だよ、レジェンドを見ていてごらん」と語る人が散見された。「彼は、特に、砂のコースでの走りが、宙に浮いているようだ、と言われた人なんだから、この砂の会場で彼が見られるのは大変な幸運。よく見ておくように」とうんちくを語っているのが聞こえたときには、私も内心むちうちになるほどうなずいていた。

しかしそもそも、彼の9連覇時代を知っている人のうちでも、どのくらいの人が、ここ数年の彼の闘病生活と、最近まで半年間入院していたことを知っているのだろうか*2

試走から戻ってきて、

あー、勝ってしまったらどうしよう

何度か繰り返すサプライヤー様。そしたらビールおごりますよ。

  • しかし、レース開始1時間前を切ってもサプライヤー様は勝ったらどうしよう?といいながらBUCYOマフィン、あんことクリームぎっしりのカイザーをどんどん食べる。レース前に何を食べても気持ち悪くなったことがないのだとか。胃袋が丈夫であることも偉大なチャンピオンの資質であるということを目の当たりにした。

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(私がつくったグラノーラバーを前日渡したのだが、その瞬間から食べ始めてびっくりした。瞬殺でなくなり、予定数より多くをサプライヤー様に差し上げることになった。)

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  • 会場の高いところからは木曽川の眺めも見えて、風光明媚です。
  • 地元支部の方とコース脇で見ているときにこれまで東海シクロクロスのレースづくりに尽力されてきた一人である蜂須賀さんと言葉を交わした。地元車連はレース開催に慣れており運営は手慣れているが、シクロクロスレースということになるとまだこれから、ということをおっしゃっていた。がこんな素敵なコースを作るなんて、素晴らしい。長年東海地区のシクロクロッサーたちは、関西に遠征して移動の苦労を味わってきたので、地元開催ができるという喜びは大きいという話。そうか、地元の皆が待っていたおらが地区のレースということなんですね。
  • 私からは、自分の周りの関東のレーサーの間で東海は運営がよくて走りやすいらしいと評判が出ているので、またこれから人気が出るのではないか、という話をしたけれども、うれしそうにしておられました。
  • カテ4は今回100人を超えるエントリーとなったが、4組に分け2組ずつ時差スタートする方式を取っていた。大人数でまとめて走っても後ろはレースにならないので、出場者につまらない思いをしてほしくないですから、と蜂須賀さん。

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カテ3スタート前。東海シクロクロスのスタート順は、東海のポイントを持っている人が前(「シード」)そうでない人たちが後ろ「フリー」。関西クロスと同じような形式ですね。

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  • 「クロスの鬼」佐宗さんがなにやらサプライヤー氏の自転車を世話しているように見えた。あとで聞くと、チャンピオンの空気圧がどのようなものか、手で触って確認していたのだとか(たぶん1.2-1.3気圧ぐらいとのこと)。佐宗さんから見て、かなり低かったらしい。かなり長いこと触っていた。

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(そういえばKoksijdeの試走日U23のオランダ代表Twan van den Brandにcrosscheckさんが空気圧を尋ねたときには、メカニックが1.4、と答えていた記憶)
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  • さて、スタート直後、落車もみられたが。

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  • そして、砂の下りで

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  • 異次元の走り。

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  • 07年マイアミで彼を初めて生で見た時がよみがえる。砂の上を滑るようだ。今回このレースに赴いた目的、私もほぼ達成した感がある。
  • http://d.hatena.ne.jp/tannenbaum/20071126/p1←初生クロス観戦のときのチャンピオンの写真あり。
  • なお、この砂の下りの試走で彼が走るのを見ていた他の選手たちが「自分もあんなふうに下れるような気がした、そうなれるように練習したい気持ちがわいてきた。」と言って嬉しそうにしていたのも印象的だった。

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  • さてレースの先頭争いは、若者同志がヒートアップして、展開から眼が離せない。

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  • カテ3で、一部の人たちだけでなく、会場内のここまで多くの人たちがレース展開に固唾をのんで、声援を送る。東海の観客は、勝負の行方を見守るのに熱心だ、という感想を言っていた人がいた。
  • ということでカテ3は終了。ビールのおごりは今回はなし。

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  • おっ、私の事前チェックで優勝有力候補の國井選手だ。話を聞くと、直前までインフルエンザだったので、あまり期待しないでというような発言。それよりも、とチームメイトの山中選手推しがあった。私も直前までのリザルトチェックでこのところ上げている人だと思った名前だ。

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(このとき、顔はみえなかった。。)
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  • 元信州クロス組も筧五郎さんの訪問を受け、旧交をあたためていて和やか。まだC1のスタート時刻まで2時間ある。

*1:結局、コースの様子からして寄って超広角はつかわず望遠と35mm単焦点の2本に絞ることにした。

*2:現在は通常の勤務をこなし、出張もしている

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