tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

コロンビアトレインの順番とアイゼルの匠の技


www.cyclingnews.com presents the 95th Tour de France
先日カヴェンディッシュが勝った第5ステージのときのチーム・コロンビアトレインは一見順調だったように見えたけど、かならずしもそうとは言えなかったようだ。

ロヴクヴィスト(ラスト8〜3km)→ハンセン→ブルクハート→ヒンカピー→キルシェン(ラスト1km)→アイゼル(後ろが離れたため脱線、横からアシスト)→ツィオレック(後ろのカヴがちぎれ、下がって拾い上げた後、ラスト600m)→カヴェンディッシュ(ラスト250m)

ヒンカピーが先頭を引いているラスト1.6kmあたりでキルシェンの後ろを走っていたアイゼルは一度キルシェンの後ろから離れてしまう。

  • なんとか戻り後ろを見ると、後ろにいるはずのツィオレックとカヴェンディッシュが切れてしまったらしく、キルシェンが先頭になった残り1kmあたり、アイゼルはしばらく待ったらしい。
  • そこへクイックステップのデヨンフが仕掛けたので驚いたが、幸いにその後ろにツィオレック→カヴェンディッシュがついていた。しばらく並走したあと、アイゼルは自分の後ろにフレイレらのスプリンターがついていることを知り、何人かの叫び声を浴びながらわざとスローダウンしたらしい(苦笑)で、ライバルたちに回り道させたアイゼルの匠の技。。

アイゼルが彼らを探している間のカヴは案の定直前を引くツィオレックのホイールを見失い、拾い上げてもらっていたらしい。。彼の場合よくあることですが、アシストは大変です。。

  • で、ツィオレックは残り600mからスプリント開始、残り250mという早いタイミングでハスホフトのためにレンショーが仕掛けたのについていけるぐらい好調でよかった。とカヴの弁。いやー残り50mは速い超短距離スプリンターの彼にそんな長い距離はどうかと思ったけど。
  • アシストがライバルにとって走路妨害とは言えないように微妙に邪魔な下がり方をするのは今までもみたことあるけど(ヴェーロとか本当にうまい)、へたなやり方をするとカタールのときのバックステッドみたいに前を見ていない頭を下げた状態で突っ込まれることもあるし、匙加減が難しいんだろう。
  • カヴ、最後のスプリントの直前でアシストから千切れやすい癖はまだ治ってない。。。

=====================
↓の記事のハンセンインタビューでハンセンが言っていましたが、カヴとツィオレックは得意なコースが異なるのでうまくいっているということらしい。カヴはまた、勝てそうにないときは自分をアシストされるのを嫌い、はっきり「今日はダメだから」と言うらしい。

  • しかしそれは「今日はダメだから」とカヴが言わないとツィオレックがエースになれないということなんだろうかとかこのところツィオレックはおとなしいだけでなくむすっとしている度合が強いので、やっぱり「ミルラム移籍説」がわたくしの中で浮上中なのでした。。