tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

ヴィノクロフのツールでのアタックはよく計算されたものだった(セビーリャのコメント)

CycleSport12月号に載っていた記事。

Vino on the insideと題して、ツールで同室だったオスカル・セビーリャの証言。

  • ヴィノクロフは類稀なる戦術家である。彼のあのアタックは傍でみるよりもはるかに計算されたものである。
  • とにかく彼はツールに勝利することを切望していて、その気持ちは止めようがなかった。
  • 非常に強力なメンタリティを持ち静かで冷静な彼は、Tモバイルを離れることを決断するずっと前からチームを去るべきかどうか考えていた。
  • 決断する前、彼はセビーリャに「移籍するならどのチームが良いか」と尋ね、セビーリャはリバティ・セグロスがベストな選択と答えた。
  • チーム内で指導者(アドバイザー?)的な立場で尊敬を集めていた。ジュゼッペ・グエリーニツールでステージ勝利したとき、ヴィノは「見たか?彼は僕のアカデミーの一員だから勝てたんだ」と言った。
  • またヴィノクロフは普段とてもユーモラスで、セビーリャのケルメ時代の同僚「チェチュ」ルビエラ並にジョークばかり言っていたらしい(←意外〜)
  • ルームメートとして一緒にいて本当に楽しい奴だったと、彼はロシアンポップ(音楽)と、アクション映画が好き。
  • もちろん、カザフスタンに遊びに来ないかと誘われたよ。

ヴィノがリバティに行くことになって、彼を獲得しそこねた恩師であるAG2RのLavenu監督は

「ヴィノはとても独立心が強いが、サイツ監督のもとではアグレッシブで自由な走りをすることは容易ではないだろう。」「だが彼は非常にインテリジェントで、そういった状況にもフレキシブルに対応できるだろうが」

ヴィノ自身、移籍先を決めるにあたり

「僕の心はAG2Rに行きたがっていたが、頭のほうが、ツールに勝つにはAG2Rでは不十分だと言っていた」

と語っていたそうです。

サイツ監督との関係、うまくやれるといいですねヴィノ君。
しかし、もっと一匹狼かと思いきやグエリーニやTモバ内の他の選手達に戦術的な指導をしていたとは知りませんでした(ウルたんはヴィノのアカデミーに入ってなかったのかしらorz)。彼は本国では上級クラスの軍人らしいですし、意外といい指導者の器かも知れませんね。。


最後にTモバ前監督ホデフロート氏の言葉を。

選手達が皆ヴィノクロフ同様の品格を持っていれば、自転車競技は最も美しいスポーツになるだろう