GP Mistral 第3戦(1)試走と泥戦略
GPミストラル第3戦は、晴天に恵まれた。地面はドライかと思いきや、到着直後知り合いの人に聞いたら「1か所低くなってるドロドロのところを回らされて、そこは大変」とのこと。木陰など、うっかり腰を下ろそうものなら、草の下は湿っていて観戦者も油断がならない。
- 見に行ってみると、宮澤選手が試走するところだった。彼はジュニア時代、シクロクロス世界選手権に出場している。
- 「いやだなーいやだなー」といいつつも難なく乗っていた。
- 一緒にいたギャラリーは「宮澤さん、思い切っていくなー。自分は担ぎだよー。メカトラになっても交換できないから」
- マスタークラスのレースをみていても、担いで越える人ばかりのようにみえた。
- そして、カテ1レース前。一人の男性が泥区間を見下ろして立っていた。「荒野のなんとか」みたいな、西部劇かなにかのBGMが似合いそうな風情。
- さまざまな角度から泥の表面を眺める。すこし足で踏みこんで感触も探っていた。
- 5,6か所で立ち止まってじいっと見極める姿は、手練れの侍が決闘場所を下見しているとか、ベテランゴルファーが芝目を読んでいるかのようだった。
- あつかましさを発揮して「どうやって越えるか、決まりました?」と質問すると「・・・」と苦笑され周囲からは「そりゃ、秘密だよ、秘密秘密ー」とはやされるが、「まあ、そのときの流れですね。皆が担いだら自分も担ぐ」という回答いただきました。強引にすみませんでしたカテ1の猪又選手。
- この日カテ3からの昇格を狙う浅香選手は「乗ろうと思えば乗って越えられるけど、勝つためにはトラブル回避」ということを言ってたような。
- さて、カテ1、2の混走レース。遠目にみえるのは池本、宮澤選手のみが乗車であとの選手は担ぎ。「宮澤さん代車持ってるのかな」「なくても、乗っていってやる、っていう気概なんじゃない?」と話していた。
- さて二周目は泥見物しようと私も近くにアプローチ。こんな高見の見物態勢の人もいます。
- 先頭の前田公平、合田選手。
- 彼らは担ぎました。ほかの選手も1周目担いだ池本選手含めみな担ぎます。担ぐのも足首まで泥に埋まったりとかコース取りとかいろいろ大変。内側がびしょびしょに見えますが、内側の方が固いとかなんとか言ってたような。また外側と内側では距離に大分違いがありますね。
- しかし、宮澤選手はあくまで力強く乗ります。嫌だなーって言ってたのは嬉しいなーの間違いじゃなかったんでしょうか(笑)魅せてくれました。みんな大喜び。
- その後は阿鼻叫喚。
- チャレンジ精神。
- そこへやってきたカテ2の国井選手。
- ホイールが埋まっても速度が落ちない。
- 速くてスムーズです。皆大注目。
- カテ1、カテ2含めて一番きれいて早い泥越えでした。拍手喝采を浴びてらっしゃいました。すごい。うまい。パワーがあるからあんなに進めるのかな。
- しかし、足首完全に埋まる深さですね。皆さまお疲れ様でした。
- 点在するカメラマンが水場に集まる動物狙いのハンターにも見える。