「サクリファイス」近藤史恵 よみました
以前、ディック・フランシスの競馬ミステリのような自転車ロードレース小説はないのか!!と強く待望する気持ちを表明したことがあったのですが。
2007-06-14 - tannenbaum居眠り日記zzz
2007-06-16 - tannenbaum居眠り日記zzz
いよいよ出ました!それも日本で!・・・といううわさを界隈で聞きつつも手を出すのがすっかり後回しになっておりましたが、今日お借りすることができました。
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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- 帰りの電車1時間を含めて2時間くらいで読みきりました。もともとミステリ小説は一気読みが好きな私ですが、これはまさにpage turnerというもので。
- 自転車ロードレースの世界でサクリファイスといえば容易に図式が想像できるものですが、展開は二転三転。最後にああそうだったのかーと。
- ロードレースについての説明がやや多いのですがそれをこなしながらも人間ドラマとミステリを両立させて、あれほど一気に纏め上げるのはえらい技量だと思いました。
- せっかくどっぷりと楽しんで読める話だけど、さらさらと上手にまとめてありすぎな感があり、できればもうちょっともっと長くて濃い小説であってもよかったかも。でも自転車ファン以外にはレース部分が長いと退屈だったろうし世間的にはちょうどいい長さだったのかな。
- それにしても53個言及のあるはてな内の評判はほぼみなさん絶賛な感があり、自転車ロードレースを知らなかった人たちが口をそろえて面白い世界だなあーと書いている。ミステリファンがこの小説をきっかけに、多数ロードレース観戦に興味を持つ。ものすごい貢献度じゃないでしょうか。
これを機に「自転車ロードレースミステリ小説」という分野が広がることを希望します、小説家の皆様よろしくお願いします〜(いや、選手が小説家になるのも歓迎)。小説が生まれやすい競技だと思うんだけどなあ。
- 作者の方はこの本を貸してくれた方同様シモーニファンなんだそうで。。ふふ
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この小説にでてくるアシストが成功したときの快感について、きっとわたくしの贔屓の選手も今季その爽快感に目覚たのだろうなーというあらぬ方向に感慨ふけったりしました。まあそういう反面のいろいろな気持ちもあるんでしょうけど。もともと自分で勝ちたい人だと思うので。
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- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2002/03/25
- メディア: DVD
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で、あちこち巡回していると次はこれが読みたくなった
- 作者: 斎藤純
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/08/25
- メディア: 文庫
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