tannenbaum居眠り日記💤

観戦者の目による、おもに自転車(おもにシクロクロス)関連のすみっこネタブログです。

プロ選手と一緒にベルギーのペストリーショップまでアフタヌーン・ライド


古いですが、Mr. Bookmaker.com時代のロジャー・ハモンドアフタヌーン・ライドをするツアーに参加した人の記事があったので、いそいそと読みました。
2004年DPの女性記者による「すばらしきスプリング・クラシック・アドベンチャー・ツアー」への参加記事。

なんと、2日目の企画には当時Mr. Bookmakerに所属していたRoger Hammondと、彼と同居中のTom Barrasと一緒にサイクリングする、というものが。。こんなツアーがあったんですねー。(前日はフランドルの石畳の上りに挑戦ツアー、その日はEddie Merckxの工場見学のあと、「プロ選手と一緒に、アフタヌーン・ライド」という素敵企画だったようです。) ひゃー、うらやましい。

  • ロジャーの家につくと彼はフランドル一周レース後の疲れを癒すためくつろいでいて、翌日レース予定のTomはハードなトレーニングから帰ってきたばかり。
  • ロジャーの説明では、「ロジャーのお気に入りのペストリーショップまで、イージーなひとっ走り40km」とのことだったが、プロのいう「イージーなペース」っていうのは素人にはしっかり廻すペースにあたる(苦笑)
  • 驚いたのは、プロがdead steadyな一定のペースで走ること、向かい風、上り、下りにかかわらず常に20mph(32km/h)を保つ。もう一つの驚きは、彼らは惰性運転(足を止める)ことをせず、常に足を廻し続けること(←足を止めると、乳酸が溜まるんでしたっけ?)。
  • 優しいTomはしょっちゅう振り向いて、ツアー客が千切れないように目を配って、離れてしまったときはロジャーと談笑してペースを緩めてくれたし、ロジャーは自分が長いのぼり坂で遅れたときは頂上でまっていて「休むチャンスを作ってくれてありがとう」。この人たちのお母さんは正しい育て方をしたのね〜・・ですって(←わたしが福島兄弟と初めて会話したときに感じたのと、同じ感想!!)
  • ペストリーショップではMr.Bookmaker.comの Jeremy HuntとCyclingnews.com のHilton Clarkeと合流。ロジャーのフラマン語はどうして上達したか、の話になった。最初バックステッドと同居していたロジャーは、彼が流暢に話すので、フラマン語を覚える必要がないくらいだった、いうことで、何年かすごすうちに習得したけど、かなりの部分はバックステッドに教わったとか。
  • 帰り、ベルギー名物「天気雨」に雨宿りしたりしてロジャーの家へ。のこり4マイルのあたりで彼女は”TRUE Belgian cobble experience“ (真のベルギー石畳体験)を味わう、つまり、石畳で落車。そんなにひどくなかったけど、あちこちすりむいて、流血。。
  • 彼女の落車したのを知ったロジャーはかわいそうなくらいに震え上がって、家についたらまさに腕いっぱいになるほどのバンドエイドと消毒薬を抱えてもってきてくれて(←そういう育てられ方をしたのかな?)、Tomはコーヒーを入れてくれた。
  • コーヒーを飲んでるときにロジャーはホイールをひとつ持ってきてくれた。石畳の間にタイヤがはいってしまうので、リムで走行することになるため、リムはぼこぼこだった。
  • レース中の話、プロトン内の友人とチームマネジメント批判ばなしをするときは、ちゃんと無線機を切ってから、とか、いいルームメートっていうのは就寝時間が似通っていて、いびきをかかないこと(笑)など
  • Tom Barrasは元英国チャンピオンの父の家庭に生まれた選手で、若い英国選手がヨーロッパ大陸でキャリアを始める際の援助をしているDave Rayner Fundの援助を一部位受けている。そのFundは以前David Millarも支援していたとか(いまは卒業)。

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まーしかし、春のクラシックレース最盛期(フランドルとGent〜
Wevelgemの間)によくそんな企画に付き合ったものです。。。それにしてもうらやましい。
しかしペストリーショップ(お菓子屋さん)で選手たちは何食べるのかなー。

一度どこかで「ファンペテヘムハモンドがよくフランドル地方のカフェでお茶している」という話を聞いた。あの二人があま〜いベルギーチョコケーキを嬉しそうにつつく様子を想像してみたけど。。怖い。。。

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ちょっと気になった優しい同居人↓
Tom Barrass選手の紹介

若い英国人の大陸進出を助ける基金↓
Dave Rayner Fund のHP

More than a Dreamという本の紹介。The Dave Rayner Fundの支援する若いライダーたちについて書いてあるらしい。

  • こないだカシェキンがヨーロッパにきたときに下宿を提供していた人(若いカザフ人選手の面倒をみている)の話を読んだけど、各国選手を支援する組織がいろいろあるんですね。。